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大人になってからもらうお年玉のような、うれしいプレゼント

朝風呂に入って、さて作業を始めようとPCに向かった9時過ぎに、ピンポーンとインターホンがなった。

うちのあたりは9時台にヤマト運輸さんが来てくれることが多い。楽天スーパーセールで注文したものだろうと何の気なしに受け取ったら、「何これ、おもっ」となった。差出人はNHK出版とある。

「キャンペーンで当選した本だ!」

先週、「当選のお知らせ」をnote経由で受け取ったときは、びっくりした。何しろ「スキ」を押すだけで応募できるという手軽さで、応募したことさえ忘れていたのだから。プレゼントの5冊の本は、どれも興味があったので、届くのを楽しみにしていた。

私の勘違いで、プレゼント本はすべて新書だと、勝手に思っていた。だから、荷物を受け取ったとき「この重さと大きさだったら新書10冊以上はありそうだ。プレゼントの5冊以外にもおまけが入っているのか?」と思ったほどだ。

開けてみると、新書は1冊だけで、4冊は図鑑や単行本だったので、それで重かったのだとわかった。

私は本をよく買うし、本屋さんで本を手に取りながら選んで買う行為も、ネット書店で注文した本が届くことも、とても好きでうれしいと思うけれど、こんな風に思いもせず「プレゼントされる」というのは、大人になってから突然もらうお年玉のように、本当にうれしかった。

仕事関係でごくたまに出版社さんや著者さんから献本いただくこともあるけれど、それとはまた別のうれしさだ。おそらく「抽選で10名」に当選したことが、すごくうれしかったのだ。そうか、そっちだ。そもそもそういうキャンペーンに普段は応募しないから、当選することもない。これもnoteのおかげだ。

さてさて、前置きが長くなったけれど、いただいた本を紹介したい。5冊とも全部おもしろそうなのだ。読み終わってからの紹介となるといつになるかわからないので(読んだらちゃんと紹介します)、ひとまず簡単なコメントだけつけて5冊を紹介したい。


1.『名著ではじめる哲学入門』

私がいちばん最初に手に取った哲学書はフッサールの『間主観性の現象学 その方法』で、書かれている日本語が1行目からまったくわからないという、無残に砕け散った経験がある。最近は無理せず、入門書を何冊も読み重ねている。NHKの100分de名著のテキストにも、これまで何十冊もお世話になっている。

この本は、そんな私のような入門書どまりの人間にとって、福音のような本だ。

本書が他の入門書と違うのは、本書が哲学史における名著の数々からその重要箇所を引用し、それをどう読み解けばいいのかを説明することで、哲学への理解を深めていこうとする点です。

と「はじめに」で書かれているように、原典のエッセンスを理解しながら哲学そのものへの理解が深まるようになっている。目次を見ると「哲学とは何か」に始まり、「人間とは何か」、「自己と他者」、「存在とは何か」「正義とは何か」など、いにしえの時代から哲学がテーマにしてきたものを、様々な哲学者の著作を通して説明されているようだ。これは読むのが楽しみだ。

2.『[現代語訳]ベスト・オブ・渋沢栄一』

新一万円札の肖像になるし、来年の大河ドラマの主人公でもある(しかも吉沢亮くん!)渋沢栄一翁は、日本の500以上の企業の設立に関わった、日本経済の父親のような存在だ。何より、地元埼玉県が輩出した英雄だもの、これは読んでおかなくてはならない。

3.『脳を鍛えるには運動しかない!最新科学でわかった脳細胞の増やし方』

「あなたがこれからの人生ですべきことは、一択だよ。運動しろ」と長男に指摘されている私にとって、この本も福音の書だ。私は過去に、脳MRIで病変が写ったことがあり、それ以降毎年脳MRIをとるようにしている。脳も身体も、この本を読んで鍛えていこうと、希望を持っている。

ちなみに、同じ著者で『GO WILD 野生の体を取り戻せ! 科学が教えるトレイルラン、低炭水化物食、マインドフルネス』という本が2014年に発売されているが、これは当時購入して読んでいる。

4.『壺の中にはなにもない』

戌井昭人さんのご著書は読んだことがない。小説はどうしても、好きな作家さんの作品か、話題になっているものか、人から勧められたものに偏ってしまう。この本は、先日対談記事が紹介されていて、

小説を読んでからこの対談を読むか、この対談を読んでから小説を読むか迷ったのだが、結局まだ読まないでいる。

私はあまり事前情報を入れずにフラットな状態で作品に接したいと思っていて、あらすじなどもあまり読まないことが多い。ということで、作品を先に拝見しようと思う。帯を見る限りおもしろそうで、楽しみだ。

5.『すごいぞ!進化: はじめて学ぶ生命の旅』

これは子供向けの図鑑だが、生命の進化の歴史が、たくさんのイラストとわかりやすい文章で説明されている。AmazonのAudibleで『サピエンス全史』を聴こうと思っているのだが、人類の進化の前に生命そのものの進化について、この図鑑でちゃんと学んでおこう。うちの子どもたちは図鑑を読む年齢ではないので、自分が読んだあと、小さいお子さんがいる知り合いにプレゼントしたいと思う。

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さすが、NHK出版の編集部の方々が「本気でオススメしたい」という5冊。ここまですべて読みたいと思わせる組み合わせはなかなかないのではないか。最近は読む時間が取れていないが、できるだけ早めに読めたらいいなと思う。その際はまた改めて感想をUPしたい。


追記:

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