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自分にとっての、電子書籍と紙の書籍の違い

今さら感があるテーマだけれど、文章にしたことはなかったので書いてみます。

電子書籍

確認したらKindle本は現状805冊。買ったまま読んでいないものも多いです。

【メリット】

・ハイライトを心おきなくつけられる
紙の本でもページの耳を折ったり線を引いたりするのですが、電子書籍の場合はハイライトをつけてもすぐに外せるというところに、紙の本に比べて大きな利便性を感じています。さらに、FireHD(タブレット)で読んでいるので、ハイライトの色分けもできます。なので自分の関心と、著者の主張とで、色を分けています。

・ハイライトがまとめて抜きだせる
これは紙の本にない大きなメリットです。ハイライトした部分は「覚えておきたい」ところが多いので、ハイライトしたところだけすぐにサッと読み返せるのは、かなりありがたいです。

・置き場所を取らない
電子書籍であれば、理論上は無制限に本を持てることになります。本の置き場所や本を捨てることで頭を悩ませなくて済みます。

・安く買えることが多い
紙の本より値段が低いことが多く、さらにAmazonでは定期的にセールをやるんですよね。読みたいけれど急ぐわけではない本はウィッシュリストに入れておいて、もし50%ポイントバックとか50%OFFになったら迷いなく買います。

・複数の端末で読める
タブレットだけでなく、続きが気になる小説などは移動の電車の中などでスマホで読みます。端末が変わっても同期されるので安心です。

・大量に持ち運びできる
最近はないですが、旅行や出張のときにほんとに便利です。

他にも、
・絶版にならない(なりにくい)
・劣化しない

・字の大きさ、行間を変えられる
・簡単な操作で辞書が使える(使っていないけど)
・本の検索、本の中の文章の検索ができる
などもメリットでしょうか。


【デメリット】

・大事に扱わない(扱えない)
タブレットやスマホから簡単にアクセスできてしまうので、買ったとしても紙の本よりも雑に扱っている感じがします。買ったことを忘れたり、ひどいときには開きもしなかったり。もちろん紙の本でもそういうことはあるけれど、その率が高いというか。簡単に手に入れられるものは、大切にしにくいのか、目の前に物自体がないからか。どうなんでしょう。

・売れない
紙の本だと、新刊などはつまらなかったときにすぐ売ることできるけど、電子書籍はそれができません。

・パラパラ読みができない
・本としての存在感が薄い
⇒これらは、紙の本のメリットの方で書きます。


紙の本

紙の本は電子書籍の数倍で、おそらく3,000冊くらいはあると思います。
メリットとデメリットは電子書籍のほぼ逆になります。

【メリット】

・質感がある
本の重さ、紙の色、フォントの種類、ページの組み方など、その本ならではの質感が電子書籍にはありません。ページをめくるときの触感や音など、本を読むのが好きな人は、本の内容だけでなくそういう行為そのものが好きな人も多いのではないでしょうか。

・俯瞰できる
1行ずつ、1文字ずつを目で追うのではなく、両開きのページをバッと俯瞰して見れるというのが紙の本のメリットかなと。ページごとの文字のかたまりって、ある意味模様や絵画のようなんですよね。漢字が多くて改行が少ないいとべたっと黒味が多くなるし、会話文や改行ばかりだと余白が多いし。そういうページをめくったときの印象というのも、読書体験の1つとしてあるのかなと思います。

・パラパラ読みがしやすい
これは、すごく大事なことだと思っています。まだ読んでいない本と知り合うためにも、読み終わった本を見返すときにも。「あれって、どの辺に書いてあったっけな?」と探すとき、電子書籍だとパラパラできなくて結構イライラします。アバウトな検索性とでもいうんでしょうかね、パラパラ読みはほんと大事だと思います。

・存在感がある
本棚に並んでいるときや、手にとったとき、積読しているとき、「本がそこにある」というその存在感は、安心させてくれるし、わくわくさせてくれます。みなさん経験があると思うのですが、本棚に本を並べていると、本当にベストなタイミングで本の方から呼びかけてくれるというか、パッと目があうというか。そういうのって電子書籍にはない、紙の本ならではの存在感のなせるわざだと思うんですよね。


【デメリット】

・残りのページ数が常にわかってしまうので、残りを意識しすぎてしまう(まだこんなにある、とか)
・置き場所に困る
・線を引くとか付箋を貼るとかしたいとき、本以外のものが必要。ペンで線を引くと消せない
・捨てるに捨てられない
(これは自分の問題か)。


思いつくまま書いてみて、思うこと

電子書籍に向いている本は、「1回しか読まない本」かなあという気がしました。

繰り返し読む本や大事な本は、電子書籍で読んだとしても紙の本で持っていたい。やっぱり本棚にあることで、その本が語りかけてくれるという、その「つながり」というか「本と私の物語」みたいなものは、電子書籍ではなかなか生まれなさそうで。

今のデジタルネイティブの若い人たちと違って、ある一定の年齢以上の人は、紙の本を読んだ回数、量、時間の方が圧倒的に多いだろうから、身体的に紙の本への「慣れ」の方が強く残っていると思います。

ただ、この先、電子書籍にもっと慣れていくと、逆転するときが来るのかどうか。今、キーボードで文章を書いて、ほとんど手で書かなくなったことを考えると、逆転の可能性もないとは言えない気がしますが……。




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