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脳に粘る「三浦のハンバーグ」というネーミング

今年5回目となる、大相撲観戦のため両国へ。11月場所は本来であれば福岡開催なのだが、今年はコロナの影響で両国国技館で行われている。

乗り換えの御茶ノ水駅についたのが13時。お昼を食べてから行こうと、「三浦のハンバーグ」に入った。

以前前を通ったときに、「三浦のハンバーグ」というネーミングが脳に粘るように残っていて、次に御茶ノ水に行ったときにはぜひ行こうと思っていたのだった。

私は子どもの頃からずっと変わらずにハンバーグを愛している。ステーキよりも焼き肉よりもすき焼きよりも、ハンバーグが大好きだ。

かなり年季の入った雑居ビルの急な階段で2階にあがり、自動ドアを入るとすぐ食券の自動販売機がある。リュックからお財布を出すと、5千円と1万円札しかない。自販機のお札を入れるところには1000、2000としか書いていない。

(両替をしてもらうしかないか……)
後ろに2人並んでしまっていたので気持ちが焦る。

あっ、そういえば、と事業用の小口現金を持っていたのを思い出し、そこから1,000円札を1枚出して、悩むひまなくランチハンバーグ(500円)のボタンを押す。

食券を持って、奥に進む。店内は狭い。立ち食い蕎麦屋さんのように、壁に沿ってカウンター席がならんでいる。立ち食いではなく、高い丸いすに座って食べるようになっている。ハンバーグのソースは9種類から選べるので、まずはスタンダードにデミグラスソースにした。

店内は狭いだけでなく、うるさかった。お店に入ってから一瞬入るのをやめようかと思うくらい。というのは女子が5人、大きな声でおしゃべりをしていたからで。

近くに大学があるからか、「学生応援サービス」というのがあって、学生証を見せればハンバーグを50g増しにしてもらえるらしい。だからかどうかわからないが、狭い店内のカウンターに5人が並んで座り、大きな声で途切れることなく話が続いていた。

その5人以外は全員1人のお客さんで、誰もしゃべっていない。ハンバーグを焼くジューという音をかき消すように女子たちの声がお店に響いていた。途中、ハンバーグが出てきてから少しの間はトーンダウンしたものの、またすぐにぎやかに。若いって、とにかくすごいエネルギーだなあと圧倒される。

スマホをいじりながら待っていたのだが、出てくるまでに20分近く時間がかかった。食べ物がさくっと出てくることに慣れ過ぎてしまったのだろうか、20分という時間を、大分遅いなあと感じてしまった。

それでも、ふっくらジューシーなハンバーグはもちろん、デミグラスソースがとてもおいしくて、150gのハンバーグと150gくらいのご飯はちょうどいい満足感だった。

なんというかこの、素朴な見た目もよい。お味噌汁のダシの味も好みだった。もくもくと10分くらいで食べ終えて、店を出て、総武線で両国へ向かった。十両の土俵入りには間に合いそうだ。

つづく。

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