#25 【my garden journal】このバラさえあれば。その名は、'ディスタント・ドラムス (Distant Drums)'。

画像1 こんにちは。バラの季節を迎えましたね。
画像2 待ちに待った’ディスタント・ドラムス (Distant Drums)'が咲きました。我が家の、猫の額、と言っては猫に失礼なほどの小さなスペースに唯一のバラの鉢植えです。 1984年、アメリカアイオワ州のグリフィン・J・バック(Griffin J. Buck) 博士の作出のシュラブ(shrub)ローズです。 同博士作出の ’セプテンバー・ソング’とオースチン・ローズの’ザ・ヨウマン (The Yeoman)’を交配してできたんだそうです。
画像3 日曜に蕾だったものが、月曜日の暑さで一気に開いて、そのまましおれてしまい、私までしおれてしまいました。 嬉しいことに、水をやって翌朝見ると回復してくれていました。この暑さ、すでに満開で、色も褪せ初めています。 だけど、このバラは強い。殺菌剤を使用しなくても、葉っぱが見事です。
画像4 ’ディスタント・ドラムス’は、遠くに聞こえる太鼓の音。映画のタイトルから 取ったようです。 全体的に春の花は色が薄めです。でも、2年目の今年、花の数は多い(ひいき目)。剪定した時、残していた細い枝の先についた花は重さで倒れていたので、切らせていただきました。
画像5 とにかく、どんな色かを表現をするのが難しいんですよ。あるナーサリーが、「色のシンフォニー」と呼んだそうですが、まさしくその通り。モーブ色、茶色、ゴールド、などたくさんの色が出てきます。では、自分なりに頑張って表現してみます。蕾の時は、濃いクランベリージュースとオレンジジュースを3:1で割って混ぜた色。
画像6 中心は、パパイヤ、サーモン、アプリコットのような柔らかいオレンジ色。
画像7 外側は、薄いグレーがかった、ラベンダーピンク。段々と、隣同士の色をぼかしながらブレンドされていきます。
画像8 色が褪せても美しいのが、この’ディスタント・ドラムス’の素晴らしいところ。アンティークの雰囲気を漂わせてくれます。一つの花でこんなに色が楽しめる品種はなかなかありません。
画像9 私の元同僚で、イタリア系アメリカ人のロゼリアン、ケニー (Kenny)が、折れた枝をオフィスの花瓶に挿してあったのを、私がうっとりと眺めていたら、「綺麗な(リモージュ焼のような)陶磁器みたいなだろ?ディスタント・ドラムス’って言うんだよ。僕の好きなバラのひとつだよ」。「どのバラが好き?」とよく訪問客に聞かれていましたが、お客さんのためにも答えを控えていた彼。一度も答えを聞いたことがなかったです。物忘れの激しい私の頭にも、一度でインプットされました。
画像10 微妙なピンク色のヴィオラは、今日で最後。刈り取りました。それに貸し農園で採れたキンギョソウと合わせて優しいピンクミックス。
画像11 ふんわり優しくロマンチック。
画像12 濃いめの紫のヴィオラと、咲き終わりのちょっと枯れた感じの密度の濃い赤紫色のキンギョソウ、それに薄紫のスイートピー。それに蛇の目模様の矢車草。重たい色とも合いますねえ。
画像13 どうですか?この'ディスタント・ドラムス'、いいでしょう。全てを絵にしてまとめてくれます。古い絵葉書のようです。
画像14 今度は、ブルー系。写真はちょっとすみれ色ですが、本当はもうちょっと青いスターチスとニゲラ。それにスイートピーと白いキンギョソウ。
画像15 これも悪くないな。
画像16 さて、適当にまとめて入れてみました。 なんだか絵画みたいです。とにかく、素敵な、’ディスタント・ドラムス’。
画像17 場所を移して。昼下がり。オレンジ色が際立ちます。こちらも色あせた絵葉書みたいな色。
画像18 この褪せたブルーもいい感じで馴染んでます。
画像19 ヴィオラも最後の輝きを放っています。マロン色のような、葡萄色のような。サンキュー、ヴィオラ。それを引き立てるのが、これまた、’ディスタント・ドラムス’。
画像20 いかがでしょうか。このバラが一鉢あるだけで、生活が楽しくなります。  今日もご覧いただき、ありがとうございました。

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