シネマ歌舞伎「ナウシカ」前編を見て
少し前に映画館で「ナウシカ」前編を見た。
マンガ全巻のエッセンスを約7時間に纏めた歌舞伎の舞台を、2回に分けて映画化。少し敷居の高い歌舞伎を、氣軽に氣楽に楽しめる
心に残るのは、有名な「その者青き衣をまといて金色の野に降り立つべし」「失われた大地との絆を結ばん」の言葉。
ナウシカは、自然界との繋がりを取り戻そうとする、私たち自身のようにも感じた。
またナウシカが、腐海が人間の穢れを吸収浄化してくれている、と語るように、
私たちが向き合って来た菌類との関わりにも、リンクするように感じた。
オームの体液によって衣が青に染まり、菌糸により傷を癒されたように、
排除するのではなく、菌類と共生する事で、私たち自身も、進化するだろう。
オームを戦争や商売の道具にするクダリには、ドキっとした。
美しい腐海の底の様子やオームの集団、金色の野やレーベで舞う様etc
舞台ならではの驚く演出も❗️
前編は、映画化されている内容+α。
マンガだけでは理解し辛い内容も、かなり解りやすく描かれている。
昔だったら、ある意味ムダのように感じた
歌舞伎独特の言い回しや立ち振舞い(ミエとか拍子木とか片足でポーズとか?)は、
美しさに感じられるようになった。
それを美しさに昇華するべく、鍛練をされる歌舞伎役者の皆様も、やはり素晴らしい。
後編についても、投稿したく思います❗️
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