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された側は一生覚えている

一週間前から毎日、朝起きると実家の事を思い出してしまって鬱になってた。昨日、おとといはもう耐えきれなくて朝から頓服飲んで、家事もできずソファに寝転がっていたり、夫のそばで一日中読書をしたりと甘えた生活を送っていた。

私の朝は早い。睡眠障害なので、だいたい午前3時くらいに起きる。一時間か二時間、換気扇の下でぼんやり煙草を吸いながらとりとめのないことを考えている。それに疲れて一時間くらいこたつで寝ようとするのだが、頭は眠いのに、子供の頃親にされた仕打ちを不意に思い出してしまって、怒りと悲しみのあまり眠れなくなるということがよくある。

例えば、家では両親がしょっちゅう怒鳴りあいの喧嘩をしていて、学校ではいじめにあっていて、逃げ場も助けてくれる人もいなくて、10歳の時、胃潰瘍になりかけていると診断された。病院から帰宅して母が父にそのことを報告したら突然「俺のせいだっていうのかっ!!」と重い大理石調の大きなテーブルをガンッと蹴っ飛ばして怒鳴り、母がそれに切れてまた怒鳴り返し、いつもの喧嘩が始まったその横で私はぽつんと立ったまま、(これが親か…)とうつむいて泣きながら笑いが込み上げてきたことがあった。父も胃潰瘍で危うく死にかけるほどの重体に陥ったほど、胃潰瘍がどれだけ辛いものか一番わかっているのに、第一声が心配の声ではなく怒鳴り声…。絶望した。

こんな事例は山ほどある。そういう一つ一つの情景が、今も私を苦しめている。それで20年以上心療内科に通院し、年間30~40万の医療費がかかっている。

それらのことに異様に腹が立って、去年の12月、早朝やはり眠れなくなってしまい、父と母の仕打ちを思い出せる限り思い出してひとつひとつをスマホに打っていった。これらの仕打ちのせいでいまだに私は苦しんでいる、9年間事実上の絶縁状態となっているが、改めてあんたらとは絶縁だ金輪際二度と会いたくない、という趣旨の手紙を書こうと思った。

とはいえ、先にも述べたが事実上絶縁しているので、こんな手紙送っていいものかな?と迷っていて、昨日夫に実はこんな手紙の下書きを書いたのだが、と話したら、即答で「そんな手紙は送ってはだめだ」と言われた。

だがあの両親の事だから自分たちに都合の悪いことは忘れて今ものうのうと生きているのかと思うとはらわたが煮えくり返ってどうしようもないとか色々苦しい胸の内を吐き出したのだが、夫は顔をしかめながらも終始穏やかに、今だって絶縁状態なのに手紙なんて送ったらまたやり取りが発生して、君がおかしくなる、といったようなことを話してくれた。

とどめが、どうやら私は10年以上前に父宛に今私が下書きとして持ってる内容のと同じようなものをメールで送ったらしいのだ。私は全く覚えていないので驚いた。その時も私は父からの返信に怒り狂い、おかしくなってしまったそうだ。

そういうのもあって、いま絶縁しているようなものなのだから、この平和な状態を維持しよう、そんな手紙送ったって誰も幸せになれない等こんこんと諭された。

去年の12月から迷っていた事柄に決着がついて、なんだか気が楽になった。覚えていないとはいえ、同じような内容のメールを送っていたのならもういいか、と。

その君の下書きしたものは全部消して、とも言われた。残っていたら読み返すだろうし、書くこと自体、思い出そう思い出そうとして余計君が辛くなるでしょう、とも。

いちいちもっともなので、このnote書き終わったら、下書き消すことにします。

とにかく迷っていたことに決着がついたので、本当に気が楽になりました。(でも私のことだから、数年後また同じような下書きを書いて夫に相談していそう)

薬のせいでね、記憶障害があるから忘れちゃうのに、された仕打ちは鮮明に思い出せて苦しい。肝心なことを忘れられなくて、理不尽だ…。