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【恋愛】映画「花束みたいな恋をした」を彼氏さんと見た

雪林檎です。
今日も今日とて軽く恋バナしましょう。
*今回の記事は映画「花束みたいな恋をした」のネタバレを含みます。
また、鑑賞の感想になるので、個人的・主観的な表現を多く含みます。他人様ひとさまの何かを否定したい思いは一切ないことを前提の上でお読み下さると幸いです。また、解釈の不一致に対する批判はご遠慮下さい。

個人的感性に触れること・称賛のみではない感想文が苦手な方は、回れ右を推奨します。



一言

雨の日は、朝カーテンを開けても部屋が暗いので察します(苦笑)

前書き

冒頭でも書いておきましたが、今回の記事は映画「花束みたいな恋をした」の感想が主になります。ただ、シチュエーションが「彼氏のC君と一緒に見た」という少々特殊(?)な鑑賞となったので、恋バナ要素も少しあります。恋人と一緒に擦り合わせとしたり意見交換をしたりしたことを書いていこうと思います。
シーンごとに見出しを打ったので、映画をご覧になった方は要所要所に飛んでみるのもいいかもしれませんね。

……ここで改めてダメ押しをしておくと、今回の記事は個人的・主観的な表現を多く含みます他人様ひとさまの何かを否定したい思いは一切ないことを前提の上でお読み下さると幸いです。
個人的感性に触れること・称賛のみではない感想文が苦手な方は、回れ右を推奨します。

雪林檎自身、上記のことが少々苦手なので、本当に心底傷ついてほしくない一心で再三申し上げますね。

それでは、ご了承を得たということを前提に、どうぞ。
大長編ですので、お疲れの出ませんように。気になるシーンだけでもお目通しして頂けると幸いです。



映画「花束みたいな恋をした」

皆さんは小見出しの映画をご存じでしょうか。菅田将暉さんと有村架純さん主演の映画です。雪林檎は、てっきり小説からの映画化かと思い込んでいたのですが、どうもそうではないんですね。
……こういうときに監督さんの名前を出さないあたりに映画にわかが出てますかね(苦笑)すみません、あまり監督さんには詳しくないです。

この映画を見ようと思ったきっかけはここ、noteです。他の方の恋愛記事の中で「花束みたいな恋をした」を見たという記事を読みました。その方の記事を読んでいて、見たくなりました。ちょうど恋愛物語を求めていたということもあります。タイミングが諸々良かったんですよね。いやぁ、見事にその方に宣伝されてしまいました(笑)



ありふれた感想

多くの感想文を読むと、皆さん決まって「もっと青春系かと思っていた」とか「もっとキラキラとした王道ラブストーリーかと思っていた」とか書いています。かくいう雪林檎もそう思っていました。

どうせ、美男美女が劇的な出会いをして、何か障害持ちか悲しい事情を抱えているかで、激動の日々を共に過ごして愛を深め合った後にどっちかがお亡くなりにでもなるんでしょう、と。すごい偏見ですが、そういう作品はとても多いように感じます。あくまで主観ですが。
何か恋愛映画の「あらすじ」を覗けば、「目が不自由な主人公」とか「耳が聞こえない少年」とか「暗い過去を抱える少女」とか。その時点で、正直少し、いやかなり見る気は失せます。
まるで、そういう「特殊」な事情を持っている人たちじゃないと、物語の主人公ではない(=素晴らしい出来事も劇的な超展開も感動的で幸せな事件もない)とでも言われているような気がして嫌なのかもしれません。……と、いうことは雪林檎はやっぱり主人公になりたいんでしょうかね(苦笑)否定はしません。

一応断っておくと、個人的趣味に合わないというだけで、そういう作品の素敵さや素晴らしさを否定したいという意図はありません。それらの作品が好きだと言う方々の感性を否定するつもりももちろんありません。

話が少し逸れましたが、「花束みたいな恋をした」の話です。



感想文

ここからは、取り上げたいシーンごとに、見出しで区切りながら書いていきます。また、雪林檎がC君と話した内容も折々に書いていきます。カップルの目線(?)もお楽しみ頂ければと思います(笑)

まずは、全体を通しての感想をここにしるします。

キラキラ系だと覚悟して、その上で恋愛物語を渇望して見始めたこの映画。一言で言えば「小説」でした。ずっと小説。それも文学小説。まぁ、文学小説のなんとやらをわかっているわけではないのですが。

冒頭の二人の会話から、「うわ、これは面倒くさい人たちの物語だ」ということを早々に悟りました(笑)そう思ったり考えたりすることは十分理解できるんですよ。でも、それを語ってしまうところに面倒くささを感じました。まさかのサブカル系カップルの物語(だと雪林檎は感じました)。この時点で十分衝撃的でした。開始数秒で世界に引き込まれたと言えます。

痒い所やコアな現象、日常の細かい物事に手が届いている作品で、それが妙なリアルさを演出しているんだろうと感じました。「わかるー」「あるある」という風に親近感を覚えて「映画の中の世界ただのフィクション」から自分事リアルである事物になりますもんね。

キャラクターについてですが、いわゆる陰キャな男子の物語は溢れているように感じます。陰キャ男子が高根の花なミステリアス女子と接点を持つ話です。ラノベ主人公もそういう男子率が高いように思います(まぁ、彼らも結局はどこか尖っていて秀でていて「特別」なように感じてしまうのですが)。麦くんはそんな男子像に近かったと思います。でも、相手は絶世の美女でも、超能力持ちでも、言動が不可解な不思議ちゃんでもなく、普通の女の子でした。この時点で見たい気持ちは膨らんでいきました。

多様性を謳う時代にこんなことを書くのもなんですが、女子女子していない、でも女子のあるあるは詰め込んだような絹ちゃんに、男の子っぽさ満載の麦くんが主人公で、雪林檎はシンプルに楽しかったです。



冒頭から見た「絹ちゃん」

冒頭、絹ちゃんと麦くんの紹介パートがあります。まずは絹ちゃんから書きます。

絹ちゃんは、最初は本当に奇抜な子に見えました。世間に対して批判的で、不満を抱えながら、でも決して腐っているわけではなく、生きている女の子です(この印象は終盤になるにつれて徐々に変わっていきます)。鋭い視点を持っていて、現実的なことに目を向けられる子。好きなものをちゃんと固く持っていて、不器用で表面にスッとは出ないかもしれないけど素直に喜んだり笑ったりできる子(笑顔に関しては、俳優さんが有村架純さんということもあるかもしれませんが笑)、でも紙エプロンを付けたままお店を出てしまったり、周りが「終電逃す」と走っているところを見て初めて焦ったりするような、おっちょこちょいな一面も持っている。
シンプルに可愛いな、と思いました。

「一回だけデートした」綾小路くんに対する「こいつ名前覚えてないな」は声を出して笑いました。握手を求めるな(笑)
その直後にある、新しいセーターと焼肉屋のデュエットは最高でしたね。雪林檎は無頓着でそういう服×匂いには鈍感なのですが、たしかにセーターが匂いを吸ってしまってあまりよろしくないな……と納得してしまいました。しかもその原因が仲の良い友達とか大好きな彼氏さんとかなら全然いいのですが、微妙な関係の異性となると……ちょっと複雑ですよね。
他人様のお洋服事情も考えた上でお食事のセッティングができる人になりたいと思わされました。

ブラジル国民の悲劇を心の支えにしているあたりに、教養というか、社会情勢をちゃんと追っている子なんだな、という印象を受けました。もちろんそれはとても有名な出来事かもしれませんが、少なくとも普段生きていてあれを「あれより全然マシ」の素材にしようとは考えないと思うんですよね……。サッカー好きならともかく。もっと身近な、せめて国内でのことを引っ張ってきそうなものです。そういうところに「文学女子っぽい」を見出したのかもしれません。偏見ではありますが(苦笑)

バター面落下現象は、真理です。

冒頭のデート風景といい、綾小路くんとの食事中に考えた「余裕あって良いかも~」の脳内台詞といい、絹ちゃんはそれなりに恋愛経験を積んできているんだなということが伺えました。でも、浮かない表情からも、今までの恋愛にそれほど特別な思いはないのかなとも思いました。
これは麦くんに対してもそうですが、そもそも恋愛を重要視していそうなタイプではなさそう、というのが率直な感想です。

それにしても……楽しみにしているライブを蹴ってまで綾小路くんと食事に行ったことは意外でしたね……。雪林檎なら絶対に断りますけどね。チケット代だって勿体ないですし。

ちなみに絹ちゃんが「カラオケ屋に見えない工夫をしたカラオケ屋」に行ったことも少し意外でした。案外流されやすいところや断れないところもあるのかなぁ、と。
胃を半分くらい切ったおじさん(役名もそれなんですね笑)はご愁傷様です。



冒頭から見た「麦くん」

麦くんの紹介パートでまず思ったことは、「あ、大学生だったんだ」です(笑)

アパートに帰ってからの「月5万8,000円のアパートの郵便受けに入っている3億2,000万の分譲マンションのチラシ。今年一笑った。」は光ってましたねー。そりゃ笑うわ。なんつー場所になんつーもん入れてんだ。嫌味か!(笑)
これについて、二回目以降にようやく気付いたのですが、「過去一笑った」と言っている割に別に笑い声も聞こえてこない描写に、「最近は全然笑っていない無味乾燥な生活を送っている」であったり「対外的に自己表現はあまりしない」性格であったりを描いているんでしょうかね。

「燃え尽き症候群」なんて言い出すので、部活か何かに熱中した後に夢破れでもしたのか、と思っていたらストリートビューで笑いました。それかーい!まぁたしかに凄いですしテンション上がりますし誰かに言いたくもなりますよね。雪林檎は奢りませんけど。
挙句の果てには大教室であろう授業の半数くらいが押しかけて人だかりになっていて可笑しいのなんのって。あれですよね、奢ってくれる良いカモと化していたんですよね(苦笑)
そんな中で「卯内うないさん!」と叫んで駆け寄れる麦くんは心底凄いと思って見ていました。……若干共感性羞恥ではありましたが(苦笑)
この辺りからも、麦くんは典型的な陰キャ主人公に見えて仕方ありませんでした(この印象も、終盤になるにつれて変わっていきますが、この場合は大人になっていった結果でしょうかね)。

「そろそろ飛べるんじゃないか?」も面白かったです。飛べるといいn……いや、飛べない方が幸せの証なのでしょうか?



絹ちゃんと麦くんの出会い

この感想文を書いて初めて思ったんですけど、冒頭のデートは「その後」だったんですね(遅い)。

絹ちゃんが「礼儀として一言伝えてお」いてくれて本当に良かったですよ。あのまま別れてたらきっとそのまま何もありませんでしたから。

自己紹介の項目に「好きな言葉」をチョイスする当たり流石ですね、と思って見ていました。麦くんの好きな言葉「バールのようなもの」には痺れました!あれはゲーム好き、特にホラーゲーム好きにはたまりませんね!?(多分?)
ちなみに雪林檎の好きな言葉は「そのときはそのとき」でしょうか……(思案)。
有線イアホン絡まる現象にはいたく共感しましたが、少し時代を感じましたね。

穂村弘さんも長嶋有さんもいしいしんじさんも堀江敏幸さんも柴崎友香さんも小山田浩子さんも今村夏子さんも小川洋子さんも舞城王太郎さんも佐藤亜紀さんも存じ上げていなかった民です。
(ほとんどの方が予測変換でそのまんま出てくるんですね……!凄すぎます……。「予測変換において、名前が正解の漢字で出てくる」これ、有名か否かの一つの基準かもしれません)
なんていうか……この映画に名前が出てきた作家さんやアーティストさん、絶対検索数急増したでしょうし、作品もライブも売れたんでしょうね。もちろん、それに関わらず売れっ子さんだった方もいらっしゃるんでしょうけど。

いや、3時間21分のガスタンクは見ないて(笑)ロードオブザリング見てました民ですけどそれは長い(笑笑)

ここでも、絹ちゃんがちゃんと拗ねてくれて良かったですよ。「カラオケ屋さんに見えるカラオケ屋さんに行きたいです」も素晴らしかったですね。山音くんはどんな反応をしたんだろうと考えました。きょとんとしてても不思議じゃないですし、すんなり受け入れててもっぽいですし、説明したら納得してそうとも思います。
ちなみにこのシーンで雪林檎はきのこ帝国さんの「クロノスタシス」に出会いました。

「同じこと、ずっと考えてた人を知ってる」の表現も好きでした!答えがわかりやすい(=一単語でぽんっと明解に出てくる)暗示表現は好物ですよ。
「もーぅちょっとです♪」って謎の歌を歌いながら横断歩道を跳ねていく二人もかわいらしかったですね。微笑ましかったです。



余談1:麦絹が出会ったときに相席していた男女二人組について

いや「ショーシャンクの空に」はマニアックではないだろ!!!とツッコんでいた雪林檎です。たしかに洋画ではありますが、物凄く有名な名作ですし……。

その後の実写版「魔女の宅急便」の話へのツッコミも面白かったですね。雪林檎、実写版見たかったんですけどまだ見れてないんですよね。そのうち見ます。

これも周回して思ったのですが、たしかにアニメ界の巨匠を目の前にしてアニメの実写で盛り上がるのはナンセンスですね(苦笑)
まぁ、雪林檎も存じ上げませんでしたし、調べて代表作品も見たんですけどピンとこなかった口なんですけど(苦笑)「世界水準」に届かない系女子です(笑)

「きっかけは、押井守」さん。いいですね、キャッチ―で。



土砂降り後、麦くんの部屋~帰宅後

「劇場版 ガスタンク」(笑笑笑)結構壮大な音楽BGMなってましたよね。
焼きおにぎり作るの上手そうでしたねぇ、麦くん。一番いいところで寝た絹ちゃんも、それにもかかわらず「面白かったね。じゃあ帰るね。」と言った絹ちゃんも面白かったです。
トイレットペーパーの片割れを麦くんが持ったままのことは、ずっと気になってましたよ(笑)まぁ、あって困るもんじゃないですしね。

本棚は本当にその人が出ると思っていて、本棚の趣味が合う人とは、良い関係になれやすいんじゃないかなと思います。

絹ちゃんが帰った後、速攻でイラスト化するところに、創作者というかイラストレーターを感じました。
「○○さんの絵が好き」という言葉の強烈さは、創作者として本っ当にわかりみしかないです。嬉しいんですよね。そりゃ4回言いますよ。とんでもないことですから。大事なことだって3回言うんですから。

帰宅後の絹ちゃんの「もったいない」はよくわからないと正直に自白しますが、言わんとすることや気持ちは理解できます。
ドライヤー、してもらったことはないんですよね。今度わがまま言って注文してみようかと思います、C君に。



麦絹のデート

今見返すと、終盤で答え合わせをした二人の台詞の伏線があったんですよね。劇場版ガスタンクで寝た絹ちゃんとか、ファミレスでミイラ展集を閉じる麦くんとか。……ここのファミレスで、「いや冒頭で批判してた行動とっとるやーん!」と思ったんですけど、違ったんですね。お恥ずかしいです。ここで得た知識を元に、二人共席を立ったんですね。
ファミレスでチョコレートパフェが出てくる、なんて素晴らしい。お代無料であればの話ですが。

伏線の話に戻りますが、お揃いのスニーカーの描写がいつまでも胸キュンで。後々にも出てきますもんね。もっとも、お揃いのスニーカー→別々のパンプス&革靴の描写ですけど。

終盤を踏まえて見ていると、趣味が合うだけではやっぱり弱いし、でも趣味が合うに越したことはないし、でもでも全然違う趣味だからのメリットもあるし、と色々なことを思います。そして、雪林檎とC君のことを考えて、「ちょうどいいな」なんて浅はか(?)な結論を導いたりします(笑)



付き合ったとき

白いデニムが苦手な絹ちゃん。「ちょっとだけ嫌いにな」るんですね(笑)
麦くんのUNOはちょっとわかります(笑)
二人共、一番に伝えておきたいのはそれなんですね(笑)

信号、絶対に押しボタン式だと思いました。

絹ちゃんの「こういうコミュニケーションは頻繁にしたい方です」には共感しかありませんでしたし、その旨をしっかり伝えた絹ちゃんは流石だと思って見ていました。

そこからの描写は、まぁ大学生大学生してましたね(笑)ちょっと、いやかなり羨ましい……なんて思ってませんよ。

「恋愛生存率」……雪林檎が書いてそうなブログだなぁと思っていました。このアカウントも似たようなものですよね。
でも、恋愛のそういう悲しい面には蓋をしていたいものです。だって、悲観的になってもしょうがないですし、無駄に関係を壊すきっかけを増やしそうなので。
「めいさん」の気持ちも言動も、雪林檎は理解できるような気がします。雪林檎も、遠くない思考回路を持っているような気がして止みません。1年……やっぱり、一つの指標にはなる気がします。「絶対」なんて存在しない以上、何年経っても不安は完全には消えませんが、重ねた年数が安心をもたらしてくれることもまた事実であるような気がします

しらす丼でのワンシーン、ああいうの、怖くなりますよね。しかもめいさんのことがあった直後じゃあ仕方ないですよね。C君はここのシーンで「心臓ぎゅってなっちゃったよね……」と絹ちゃん宛にか言っていました。本当に、そうなんですよね。恋愛における心臓に悪いことは、本当に心臓発作くらいの威力と危険性があると思っています(……だから暗雲期の雪林檎もたこつぼ心筋症の危険性があったんじゃないか、というのはここだけの話です苦笑)。でも、科学的に見ても、本当に怖いくらい体に悪いみたいですね、失恋の痛みって。

「女の子に花の名前教わると、男の子はその花を見る度に一生その子のこと思い出しちゃう」っていうのは、わかる気がします。雪林檎、女の子ですけど(笑)「じゃあ教えてよ」と言う麦くんの台詞が、フラグに思えて仕方なかったです。
ちなみにあの花、「マーガレット」で合ってますよね?結構有名だと思うんですよね。綺麗ですよね。雪林檎も好きです。
ちなみにのちなみに、マーガレットは恋愛に関する花言葉が多く、「恋占い」や「心に秘めた愛」「私を忘れないで」などがあるそうですよ。皮肉な程、ぴったりすぎますね(苦笑)



麦くんの友人たち

「自意識強い人ほどつばが広がってい」く。そんなジンクス(?)知りませんでした(笑)雪林檎だったら、あの友人さんから好かれる自信ありません……むしろあまり好きくないと言われそうです(苦笑)雪林檎は、彼氏さんのテリトリー内の人たちからも好感を持たれる方が理想的なので、好かれない想像をしてちょっと苦笑いしていました。
あと、タトゥーは、無理ですね。自信があっても無理ですね。彼氏さんに頼まれても無理ですね。
あ、誤解を生まないように書いておきますが、雪林檎が、という話です。雪林檎、ピアスも絶対に空けないと思っている人間なので。ピアスをしている人やタトゥーをしている人に対する偏見ではありません。海外の方とかかっこいいですよね。自分のラッキーナンバー入れたり、座右の銘入れたり。



同棲まで

同棲も、しちゃうんですね。いや、ほぼ同棲状態の雪林檎が言うのもなんですが、新たに家を借りて、というのは凄いですよ。まぁ、実家暮らしであることを考えると連泊とも行かないでしょうし、麦くんの元々の家に居座ることも説明しにくいでようけど。あのご両親ですし、納得もしてくれないでしょうね。
もし雪林檎とC君なら、現状がそうであるように、将来性に関係なく新しく同棲を始めることはできませんね。

近所のパン屋さんは、いいですね。C君ともほっこりしながら見ていました。
それにしても、アイスクリーム店の「店長」と「バイトの子」……。まぁいいです、言及しません。
「徒歩30分の帰り道」については、「いいじゃん、いいじゃん」と言いながら見ていた雪林檎とC君です。

そこから続いていく麦絹の日常に、雪林檎とC君らしさを感じながら、そのささやかながら尊い幸せに共感しながら、「してそう苦笑」と言い合っていました。あ、きっと猫は拾ってあげられませんが。あと、きっとフリーターにはなるまいとしますが。悪行も働きませんが。

この辺りから、暗雲が見えてきた気がしていました。やっぱり、世間一般で「良く(は)ない」とされていることに乗ると、不穏な感じになるんですかね。少なくとも雪林檎は自分でそう思ってしまいますし、「そんな自分」が好きではない、という性格です。

麦くんのイラストレーターのお仕事、なんとも言えない気持ちになりました。絵柄を考えても、なめられやすいのかもしれないとは思いますが、創作者として思うと、本当、胸が痛かったです。



ご両親の登場

「レトリックで丸め込もう」(笑)たしかにそうでしたね。お父さんの「君は、ワンオクとか聴かないの?」に対する麦くんの「聴けます」という返事。ここに「趣味じゃない」であったり「好んでは聴かない」が強く主張されている気がしました。雪林檎だけでしょうか。流石にそんなことはないと思っているのですが。

つい最近、長岡花火記念館に行ったばかりだったので、「フェニックス」に笑ってしまいました。「仕送り5万円が花火になったので」にも笑いました。つくづく表現が秀逸です。仕送り生活……フリーターだからそりゃそうですが、やっぱり……抵抗があります。フリーターなのに逆にどんなコーヒー飲んでたんだ、とは思いましたが。

麦くんの先輩のシーンで思ったことがあります。自分で「認められてるし」と言ってしまうことは、客観的に見るとやはりちょっとばかり痛いですし強がりや虚勢に見えるもんですね。言いたくなる気持ちは理解できるのですが。
「社会性とか協調性って、才能の敵だからさ」という台詞に、C君がちょっとやられて……というかなんというか、思うところがあったようです。気持ちはわかりますが、やはり尖るにしても、最低限の社会性と(「学力」ではない)頭の良さは必要だと思っている民です。そうでなくても売れるのは、本当の天才がめちゃめちゃ運がある人で、それも持続させるのは難しいと考えています。結局、頭の良さは大切で必要です、と思います。雪林檎自身がそれを持っているかは別として。

でも、麦くんが就職すると言ったときの絹ちゃんの不服そうな感じが……なんとも理想と現実のギャップの厳しさを感じさせますね。その直後の場面転換が思いの外明るい雰囲気だったので安心感がありましたが。

やっぱり、この辺りから少し苦しい思いが端々に出てきますね。
「『普通』になるのって難しい」これは本当に真理だと思いますし、常々思います。「普通」って、本当に有難いことなんですよね。だからみんな一生懸命生きているんですし、「生きてるだけで偉い」って言われるんですよね。「生きてるだけで」って、もちろん物理的生存のみを指すこともあるんでしょうけど、「自立して社会の中で一般的な生活をしていること」を持って「生きている」とも言えると思うんですよね。だから、そういう意味でも、「生きているだけで偉い」と思います。
……説明難しいですね(苦笑)



余談2:八谷さんと同僚の「名刺集め」

C君が、率直に「これってどういう集まり?」だか「こういうところって、どういう人が(どういう目的で)行くの?」と訊いてくれたことが印象的です。なんか、いざ言語化しようとすると、案外難しかったんですよね。

「玉の輿を狙う専業主婦希望の女性と若くて美しくて重くない女性を求める男性が、双方ウィンウィンな出会いを求めて行く場」という風に読んでいたのですが。もしくは気軽な出会いを望んで、でしょうか。でも「名刺(権力、肩書の意味合いを含む物)」が強調されていましたし、あながち間違いでもないように思っています。
あ、もちろん偏見入っていたり結構酷いこと言っている自覚はあります。すみません。脚色の意図を汲んだ、程度に思っておいてください。
「なにーラ飲む~?」「ん-、じゃ~あ~、テキーラー!!!」のくだりは素直に面白かったですよ。「なにーラ」って(笑)

麦くんに内定が出て、ニンテンドーswitchの話をしているシーン、ここ、結構不穏でした。明らかな不幸フラグ、明らかな「その通りには行かないよ」フラグ。怖かったです。


「新しい会社だけどこれから伸びると思うんだよね」

「これから伸びる」って、裏を返せばそれまでも伸びてからもずっと忙しそうだぞ?あと「これから伸びる」は普通に怖すぎ。先見の明がある人ならいいけど、雪林檎含め凡人には、「見当違いな暴走」のリスクが大きすぎます。

「んっ、あと良いのは、5時には必ず終わるって!!!」
「え!じゃあ絵、描けるね!」
「うん!」

そんなに甘いもんか???

「良かったよほんと。これでもう、絹ちゃんとずっっと、一緒にいられる」
本当に?やめてー!!「この事件を解決したら俺、プロポーズするつもりなんだよね」ばりのフラグです。

「絹ちゃんと出会って2年、楽しいことしかなかった」
なんか振り返り始めるのやめて!?怖い怖い!!

「それを、これから先ずっと、続ける」
不変なものの、この世になんと少ないことか……。諸行無常です。

「僕の人生の目標は、絹ちゃんとの、現状維持です」
これが一番グサッと来ました。刺さりました。刺さりまくって負傷です。
すっごく嬉しい台詞ですし、雪林檎も全く同じことを思っています。「C君と、この先もずっと、こんな風に平穏な日常を生きていきたい」と。でも、この頑なさは変化に対する|脆弱性《ぜいじゃくせい》を意味しますし、やっぱり良くも悪くもずっと変わらないものなんてないんだろうと思います。

「ニンテンドーswitch買わなきゃね」
「うん、ゼルダ楽しみだね」

絶対これ、買ったとしてもやれないやつじゃん……。ビンゴでしたね。次の瞬間秒で回収されましたね(苦笑)通っていない人でもわかる、「ゾーラの村」の初歩的スタンス……。絶対はじめの村ですよね。
お金はできたけど使う暇がない。幸か不幸かわからない典型例じゃないですか……。
でも、仕事終わりの待ち合わせは楽しそうでしたね。スケジュールが合わなくなっていく感じが、もの悲しく、でも他人事じゃなくて怖くなりました。

ちなみに余談ですが、C君が「俺これやってたわー!」と言っていました。どうやらswitch初のゼルダ、プレイしていたようです(笑)「ゾーラの村」、知っていました(笑)雪林檎が最近のゼルダと勘違いして「嘘つけー!笑笑」とツッコんだ恥ずかし頓珍漢エピソードはここだけの秘密ですよ(映画内が少し前の時代だということを失念していたんです)。昔のサブカルの歴史を懐かしく追えるのも、この映画(に限ったことではないかもしれませんが)の楽しいところでした。



麦くんの就職と喧嘩

もう見ているのが辛かったですね……。これはほとんどの視聴者が抱く感想じゃないでしょうか。どんどん仕事に殺されていく麦くんが、それを間近でひしひしと感じながら見ている絹ちゃんが、見ていて辛かったです。

「東海エリアのクライアント開発やらせてもらうことになっ」て「人脈広がってきて」る麦くん……この先忙殺まっしぐらの匂いしかしません(苦笑)
一方、そんな麦くんに対して嬉しそうじゃない絹ちゃん……。まるで雪林檎を等身大で見ているようでした。心からは喜べない自分も嫌なんですけど、それを上回る嬉しくなさ。こういうときは、自分自身にも溜め息が出ちゃいますよ。
まぁ、絹ちゃんの場合、雪林檎のように「一緒にいられる時間が減っちゃうな」というよりも「本当は絵をやってほしいのにな……」かもしれませんが。この「○○をやっていてほしい」「本来の誰誰でいてほしい」という思いは、雪林檎よりもC君の方が共感できるかもしれません。心が狭くて自分の心配しかできない雪林檎と違って、C君が相手のことを心から想える凄い人なので。

案の定襲って来る出張(苦笑)絶対に「大丈夫」じゃない表情で「大丈夫」だと言う絹ちゃん。これも、本当、溜め息が出るほど雪林檎で……。もう怖いのなんのって。
ここからの喧嘩シーン、身につまされる思いでした(苦笑)

でも、麦くん、決定的に、言ってはいけないことを言いましたよね。
「この舞台前にも見たことあるやつでしょ!?」
これ……これは絶対に言っちゃいけなかったと思いますよ。例え「前にも見たことあるやつ」だったとしても。言った瞬間の空気の凍り様、やばかったですよね。しかもオチは「また再演してほしいねってずっと話してたやつ」ぅ~!!!おい!麦くん!!!

その直後の「土曜日!はい、行けます!」の即答通話。はぁ……駄目だこりゃ、って感じでした。もちろんあの場でそうする麦くんも理解はできますが……いや、やりようはあったかもしれませんよね。わかりません。
でも、でも本をぞんざいに扱うことがNGですよ!ね!?
本の扱いについては、C君とも、例え自分たちがどちらの立場でも、本をあんな風には扱わないよね、というような話をしていました。……そうでありたいです。人としても。

その後の上司の「5年頑張れば」発言……。いや、長いです。「はじめのうちは、仕方ない」の「はじめのうち」って、5年想定でした!?ごめんなさい、雪林檎にとっては長すぎて耐えられません。我慢できません。例えその後が楽だとしても。絹ちゃんの立場でも、麦くんの立場でも。

一人での舞台鑑賞、共有できない感想、初めての旅行で食べられなかった「ステーキハウス さわやか」……はぁ。

絹ちゃんがゼルダを進めてて、麦くんも興味を示しはしたけど……仕事に向かうにあたって麦くんイアホンして……のところ、きつかったですね。でもありそうで……リアルで……雪林檎たちもやってそうで……ていうかあるあるそうで……もう、もう……。
「やっぱり部屋は2つ以上だよね」と将来の間取りをC君と話しました。

麦くんの映画鑑賞のつまらなそうな態度ったらありゃしない。態度が悪いですよね……なんていうか、気持ちはわかりますが……。こういうところから「思いやり」って欠けて行っているんだろうなと、書きながら思いました。

恋人が「人生の勝算」とかいう本読んでたら結構心臓に来ますよね……来ないとしても、絹ちゃんの内心お察ししますよ。雪林檎も経験がありますもん。なんか、置いて行かれる感じがしますし、何より映画でのシチュエーションの場合、映画の後ですよね。興味関心の温度差に悲しくなっちゃいますよね。「あぁ、もうこっち見てないんだな」ってなります。「こっち」には様々含みますが。

しかも雪林檎としては、帰宅後の、嫌味かと思うような「映画面白かったね」が心底嫌いでした!言うな言うな!絶対に思ってないんだから!!

そかもそこからの結婚話……本当に自分の人生しか見ていない感じが……いや人間が見えているものなんて所詮自分の道くらいですよね。見ている景色なんて違うのがデフォですよね。とはいえ、ですが。
「映画とか」「してほしいこと」ってなんですか……溜め息つき過ぎて酸欠ですよ。
でも、麦くんの「いつまで学生気分でいるんだろう」という台詞に、「そう見えてんのかぁああ……!」と悶絶していました。こうしてすれ違っていくんですかね……。「一緒にいたい」、これは同じはずなのに、どんどん違う道を見ているような二人に心が痛みました。

麦くんの仕事でのトラブルのところで一番「あーあ」と思ったのがパン屋さんの閉店です。でも、たとえ「それどころじゃねぇよ呑気だな!」だったとしても、麦くんのあの返信は、なし寄りのなしですよ(死語)。
思い出を無下にしてはいけませんよね。なんてこと言うんですか。思い出のパン屋さんじゃないんですか。本当に、麦くんは相手に一番言っちゃいけないことを選びまくりますね。相手のことを考えてほしいものです。LINEを送った絹ちゃんは、麦くんの「それどころじゃない」なんて知る由もないんですから。仕事中は控えろ、と言うのなら、そういう約束をしておくべきだと思います。少なくとも、仕事人間状態のあの麦くんは、普段からの絹ちゃんのLINEに苛立つくらいなら、「仕事中はLINEしないで」と事情を説明して言っておくべきだったと思います。

後輩君との会話でも思いましたが、一人で空回り過ぎです。映画を見ながら3回くらい言いましたが、「仕事に殺されて」ますよ。
……これは綺麗事かもしれませんし、本格的に社会人になってからも同じことを言えるかはわかりませんが、「誰でもできること」はたしかにあるかもしれませんが、「誰かがやらなきゃいけない」んですよね。自分が「やらなきゃいけない」立場になったときを思うと、軽々しくも言えませんが、もっと他に方法はあったはず、と綺麗なことをやっぱり思ってしまいます。
まぁそれにしてもあの後輩君もなかなかに煽りスキルが高いですが(苦笑)



忙殺される麦くん

昔、絹ちゃんと一緒に趣味を楽しんでいた頃の回想が、悲しかったです。

それにしても、上で本の扱いには触れましたが、「ゴールデンカム」をめくるときも、つまらなそうなことつまらなそうなこと。もっと他に態度あるだろうって。絹ちゃんはずっと普通に接しているぞ?と思ってしまうのは女性の贔屓目なのでしょうか。

仕事に対しても、あんな言い方ないですよ。その一言に尽きます。

「知らない話しかないんだけど」って、そりゃ、そうでしょうよ……。まぁ、話せば良かったかもしれないし、昔のような雰囲気なら絹ちゃんも話してたかもしれないけど、とても話せる状態じゃなかったじゃんか……。理不尽、と思いました。
それにしたって頭ごなしに否定否定また否定て。言い方もどぎつくて、間違っても将来を考えている彼女さんにぶつける言葉ではないですよ。「ぶつけ」ている時点でもうおかしいっちゃあそうですし。
「遊びを仕事に、仕事を遊びに」素敵なコンセプトじゃないですか。少なくとも雪林檎はそこまで下に見るようなものではないと思いましたよ。「ん-、まぁ、ダサいなぁ、とは思う」とか、言わせないであげてよ。
会話がずっと、彼氏と彼女の会話じゃなかったですよ。上司と部下?父親と娘?どっからどの立場で、どんな態度で話しているんだ、と。ここで悪口書いていても仕方ないんですけど(苦笑)

あと、愚痴ってる時点で「大変」ではあると思いますよ……。麦くん、もうちょっと色んな道考えてもいいんじゃない?というのは、就職活動での苦労を知らない者の戯言ざれごとなんでしょうかね……。

昔麦くんが言っていた台詞を、今度は麦ちゃんが言う場面……。「今村夏子さんの」作品を読んでも「何も感じない人だよ」の台詞でハッとするのかと思いきや、まさかの容認……ここで「あぁ、もう駄目かもしれない」と思ってしまいました。
しかもそこからのやけっぱちプロポーズ……。ずっと一緒にいるための努力が、道筋が違ってしまっている様子や、双方その理屈自体は間違っていないことが、悲しかったですね。
絹ちゃんの「思ってたのと違ってたなぁ……」発言には、「いいやそんな言い方したら誤解を生むって!」とは思いましたが。あの状態の麦くんにそんな言葉をぶつけたら、「もっと豪華で華やかで美しい感じでしてほしかったんだ……?でもそれだってやっぱり地位や名誉やお金がなきゃできないんだよ……?わがまま言うなよ……」って思いそうなものだよ!?と考えていました。そんなこともないのかもしれませんが。



先輩の死

そんな中亡くなってしまった「先輩」……。ここでも、見ているものの違いが出ていて苦しかったです。

これに関しては、正直どうすれば良かったのかわかりません。絹ちゃんが正直に吐露すると、先輩のことを悪く言うことになってしまって不適切でしょうし。かといって麦くんが先輩のことを語ったって温度差が出るでしょうし、それにお互い気付くでしょうし。そうなるくらいなら、絹ちゃんまで麦くんを傷つけるくらいなら、麦くんと先輩の話をしないという判断は正しいようにも思いますし。でも麦くんが友人たちと語り明かせばよかったかと言われると、それもそれでやっぱり違った価値観がお互いに強固になる気がしますし……。
大事なときに近くの人を支えることができないのって、悲しいですけどありますよね。家族でだってあるんですから。



別れるか、否か。そしてファミレス

このフェーズに進んでしまうと……もう難しいですよね、色んな意味で。修復も難しいですし、かと言ってお別れするのにもエネルギーが要りますよね恐らく。にっちもさっちも……どっちに進んでもいばら、みたいな(苦笑)

結婚式の場面では、「あぁ、もうそんなあっさり別れるんだね」とは思いましたが、当然の帰結かなという気もしました。最後には(少なくとも対外的には)あっさりケロッとした顔をしていつもの調子を取り戻して、しかも息も合っているところが二人らしいとも思いました。

最後のデート、二人の答え合わせのシーンは色々と思うところがありましたね。「あぁ、最初無理してたところあったんだ」「ガスタンク、あれに一緒に興味持てるならそれはもう相性バッチリだと思ったけど違ったんだ」「ミイラ展も、ただ単にデートだから乗り気で楽しそうだったんだ」とか。最初に言えばいいのに、なんて綺麗事ですよね。
で、この答え合わせで雪林檎とC君のことを考えていました。このシーンは、いわゆる反省会のようなものなので、雪林檎たちに照らし合わせていたんでしょうね。でも、今のところ、雪林檎とC君間で、無理して趣味を合わせているところはあまりないのかな、と思っています。

ファミレスでまさか麦くんが粘りを見せるとは思っていませんでしたが、案外、情が残っているのは麦くん側だったんでしょうか。優劣をつけるわけではないですが。絹ちゃんについては、よくきっぱりNoを貫いたな、と思いました。どうせ同じことを繰り返すだろう、それは本当にそうだろうと思いました。こんな状態で「子どもを」なんて口にするべきじゃないだろう、なんて思うのは雪林檎だけでしょうか。もちろんこの流れで子どもを授かって成功だった、というご夫婦もいないわけじゃないかもしれませんが。
昔の二人を彷彿ほうふつとさせる二人組が来たときは……あれはある意味地獄ですよね。いやぁ、抉られる。始まりの場所で終わりを迎えるこれはこれである意味綺麗でしたよね。
お別れをした後の同棲期間も、あんなに仲が良かったのは、ふっきれたからで、終わりがあるからだと思います。「腹を割って話したら、こんなにスッキリした良い関係になれたのに」とは思わないものですね。



映画を見てから

なんだかありふれた小見出しになってしまいましたが。

軽く考えるようにもするべきだと思います。映画やドラマを見た後は、感傷的になったり世界を壮大に見てしまいがちだと思うのですが、それで辛くなるなら、むしろ現実に戻るべきだ、と強く思います。何事も、上手く使うに限ります。
作品を通してインスピレーションを貰ったり刺激を貰ったり新しい何かに挑戦したり新規開拓をしたり自分を良い方向に変えたりするのはとても良いことだと思うのですが、その逆なら、浸るべきじゃないと考えています。

「世界はこういう風になっているんだ」「自分はこうなるべきなんだ」「こういう人はこういう結末になるんだ」そう思って苦しくなってしまうくらいなら、むしろ現実を見て、「そうじゃない人たち」が大勢いること、軽く考えて動いているけどなんともないように過ごしている人間の存在を認識するべきかなぁと思います。

作品は、あくまで提起や喚起や作者からのメッセージであって、「真理」や「正解」ではないと思うので。世界が必ずしもその作品の言う通りに動いているわけではないと思うので。結局何事も自分次第で、物事は捉え方次第・見方次第・考え方次第じゃないですか、と雪林檎は思っているので。



おわりに

もしここまでお付き合い頂いた方がいらっしゃいましたら、こんなにも長い文章を読んで頂き本当にありがとうございます。お疲れでしょう、休んで下さいね。雪林檎自身、こんな長文記事を書いたのは今回が初めてです。史上最長です、恐らく。

横で「花束みたいな恋をした」を流しながら、一時停止しながら、書き殴ってみましたが、いかがだったでしょうか。なーんて感想を求めても仕方ありませんし、正直感想なんて聞くのが怖いのですが(苦笑)

なにがともあれ、ありがとうございます。その一言に尽きます。
映画を見たことがある方でもない方でも、共感や反論や様々思ってくれていたら幸いです。



ありがとうございます

今日はこれくらいにしましょうか。
それでは、またお会いできればと思います。

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