通貨強弱と相場心理、そして値動きの関係性について
通貨強弱をどう生かすのか??
私が影響を受けた教材が3つあり、その一つがDAI氏のFX原理原則であることは以前申しました。先生の教材の特典にいろいろなインジケーターもあったのですが、その中に通貨強弱を判定するものがあり、環境認識をする際参考にしてきました(現在はチャートそのもので日足や4時間足でのトレンドの明確度から強弱関係を判定し、インジは見ていません)。ただ、これ一つを持ってエントリーのトリガーとすることはなく、もしエントリーしたら追い風なのか向かい風なのかを予め頭に入れておく、すなわち根拠の一つとしてチェックしています。通貨強弱の判定は、ネットで検索すると色々出てきます。オアンダのサイトはとても見やすいので、下記、参考にしてみてください。
※トレンドの明確度に関しては、DAI氏の教材、「FX原理原則」収録のトレンド編がとても参考になりました。
値動きの本質と相場心理&通貨強弱
一方で、値が大きく動くのは、利確や損切といった決済が多く発生するポイントであることから、値動きの本質は相場参加者の心理とも言えます。通貨ではなく人をトレードする、などという表現がFX界隈できこえてくるのもそのためです。ですから、単純に、今最も強い通貨と最も弱い通貨で取引すればよいといった簡単なものではなく、決済ポイントとなる節目での売買で、通貨強弱は簡単に入れ替わりもするし、逆に、通貨強弱において、独歩高のような、絶対優位の通貨がある場合、ある通貨で通常ならトレンドが出るだろうと思われるチャート形状でも、流れが継続せず押し戻されたりといったことがよく起こります。つまり、心理によって値動きが誘発され、通貨強弱の風向きが変わる場合と、通貨強弱の激流に飲まれ相場心理による変動が一過性に終わる場合があるということです。ですので、どちらが優位に働くかは一面的な監視では見通しづらいというのが、正直なところです。
両者の折り合いをどうつけるか
私は現在、ドルストレートのロングを中心に監視やトレードを行っていますが、1通貨を重点的に監視すると見えてくることがある事に、最近気づきました。
ドル円で月足の節目のような強力なポイントに差し掛かった際、必ずと言っていいほどチャートは反応しますので、その時ドルストレートのペアを一通り見ると、チャート形状やその時の強弱関係により、その影響を大きく受けるペアやさほどでもないペアといった差が生じます。振れ幅が大きい=ボラが大きいということなので、相場参加者の心理も揺さぶられます。その結果として、一番割を食うショート勢がいるのはどのペアかというのもみえてきます。そうしてあぶりだされたペアが最もトレードに適していると判断し、エントリーの引き金を引く、という手順で監視を行っています。経験に応じて身についてくるさじ加減があると思いますので、一言で表現するのは難しいですが、強弱のフィルタをかけたうえで、相場心理の偏りも◎だと思えるチャートに目星を付けるというのが、通貨強弱と相場心理に関して、現時点の私から見て、ベストな活用法ではないかと思います。
【参考資料】…相場心理に関する迷晴れ氏の動画2本
※個人的には目から鱗の動画と思っており、何度も拝聴しています。二本目の動画は後半26分30秒付近から、特に関連性があります。