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子供のころの実話5-助けを求めることは逃げなのか

※この投稿はいじめに関するものになります。
ご了承いただける方はぜひご覧いただけると嬉しいです。




私が小学6年生の頃のお話。


当時、私はいじめに遭っていた。

悪口を言われたり馬鹿にされたり
私の物を投げて遊んだりなど

同じクラスの男子の約半分くらいと
数人の女子にやられていた。



多分1ヶ月ほど続いてたときのこと。

親に学校での辛いことを話した。

しかし感じていた辛さの半分程度しか
親に伝えることができなかった。

私自身も学校でやられていたことが
いじめだとは思えなかったし、
ただからかわれているだけだから
大事にしては駄目だと思ってしまったんだと思う。

近いうちに三者面談があって
親が担任の先生に伝えてくれてはいたのだが
担任の先生も
「様子を見ましょう」
という返答だけでその後も特に変化はなかった。



ある日、授業を受けているときに
物を拾おうとしたら
近くの席の子が机の脚で
私の指を踏もうとしていた。

間一髪回避したのだが
担任の先生も板書していたのか気づいておらず
授業は進んでいく。

さらに私が失くしていた消しゴムが
私のもとに投げられてきて
どこからか「汚ーい」という声も
聞こえてきた気がしてその瞬間
我慢の限界が来てしまった。

当時私はこのいじめがあったクラスとは別に
特別支援学級に通っていたので
そこで次の授業を受けていたのだが
前のことを引きづって授業に身が入らず
特別支援学級の先生に
「どうしたの?」と優しく聞かれ
その瞬間、私の涙腺が崩壊した。

そこで自分のこれまでのことをお話し
特別支援学級の先生から担任の先生に引き継いでもらった。

私と担任の先生1対1でも話した。
そこで男子の半分と一部の女子にいじめられていることを
名前も出して打ち明けた。

その後いじめた男子が呼び出されているのが見えたけど
何を話しているのかはわからなかった。


結局クラスで帰る前に先生から
「クラスでいじめがあったからやめましょう」
みたいな話があって
もちろん私の名前は出さなかったが共有があった。

私的には女子は個別に呼び出さないんだとか
男子に個別で何を話したんだろうとか
いろいろ腑に落ちないところはあったが
それ以来いじめはなくなった。

あの後何人か男子に謝られたり
いじめしてないけど話したこともあんまりない
男子から急に話しかけられたりして
警戒心が止まらなかったけど、
卒業までには楽しい思い出が半数を占めるぐらいに
回復したので良かったと思う。



改めて私の様子を見てすぐに動いてくださった
特別支援学級の先生に感謝だし
自分自身も苦しかったけど
自分の正義感や優しさを形成する
重要な出来事だったなと感じた。


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いかがでしたでしょうか。

年齢関係なくいじめは許されないものです。
しかしいじめを打ち明けて対処してもらうのは
逃げだという風潮が残っていると個人的に感じています。

少なくとも私が子供の頃はそうでした。

特別支援学級が10人以下の少人数っていう環境もあって
私の感情の変化に気づいてくださったってたのかもって思うし
いつもと違って授業に身が入らない私を叱るのではなく
「どうしたの?」と優しく言葉をかけてくれた先生に、本当に感謝です。

一人一人に目を向けることができて
気軽に感情を打ち明けられる環境って大事だし
いじめについて改めてきちんと教育されるべきだと思います。

少しでも貴重な青春時代で
苦しい思いをする人が出ないように
いい方向に変わってほしいなと思います。


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