わいの好きな人

突然ですが私の好きな人の話をしてもよろしいでしょうか。私の色恋沙汰、誰が興味あるねん。でも話したいから書きますね。

私の好きな人はバイト先(スーパー)の先輩である。私の2つ上で、髪型は黒髪のセンターパートで、身長はあまり高くなくてひょろっとした感じ。クールで真面目に仕事をしているイメージである。実はあまり話したことないのだ。話すとしても仕事の話。プライベートの話は一切しない。そもそもその先輩とは部門が違うので一緒に作業することも無いのだ。じゃあなぜ好きになったのか?

私の働いているスーパーは1階は食品、2階は衣料品と生活に関するもの(日用品とか)、と展開している。私の担当は衣料品で、彼の担当は生活関連で、フロアが同じであるため関わりはあるっちゃある。

バイトを始めた当初、先輩はとにかくクールだなという印象だった。見た目も前髪が目にかかるくらい長くて、センターパートだから真正面から見ないと目が見えない。私は人の目を見ることが苦手なんで、その当時は先輩の顔をあまりちゃんと見たことがなかった。マスクしてるから余計。そして自分から話しかけるタイプでも無さそうで、先輩から話しかけられることも無かった。だから最初はなんとなく近づきがたいと感じていた。「あ、多分この人は私と仲良くしてくれんやろうな。」と思っていた。そんな感じもあってか関わることも全くなかったのだ。

そんなある日。うちのバイト先の人によくジュースを差し入れして下さるパートさんがいるのだが、自分が新人だったからか私だけもらえないということが起きていた。ジュースを貰えないことに関して私は全く気にしていなかった。むしろジュースを貰った同じ部門の先輩が、私に気をつかっていることに私がさらに気を遣うという気まずさを感じていた。あがる時間になったので帰ろうとしたところ、例の先輩が私に「○○さんジュース貰ってない…?」と声を掛けられ、スっと私にジュースを譲ってくれた。その時、まず名前を呼ばれたことに驚いた。というのも、その先輩と話すなんてほぼ初めてに近く、自己紹介もちゃんとしていなかったので名前を知っていることに驚いた。そしてクールな人だと思っていたから、優しさとのギャップでびっくりした。そこから少し先輩のことが気になり始めた。
それから数日。私はパートの方からジュースを貰えるように(謎)。今までなぜ貰えなかったのかと疑問は残るものの、まあその方から一員であることを認められたのかと思うとまあ良いかと思った。その方からジュースを2本貰い、「もう1本はあの男の子にあげてね」と先輩に渡すよう頼まれた。自分から先輩に話しかけることがなかったのでちょっと緊張。先輩があがるまで渡せずにいたが、勇気を振り絞って先輩の元へ。無事にジュースを渡すという任務を果たせた。すると先輩は「ありがとうございます」と笑顔で答えた。この時初めて先輩の笑顔を見た。柔らかい優しい表情であった。その笑顔に一瞬にして心を奪われたのである(?)。単純に笑顔が素敵だった。マスクで口元は見えなかったけれど、消えるほど目を細め、眉毛は下がっていた。

というように先輩の笑顔を見たところから私の恋が始まったのである。あと先輩はめちゃくちゃ優しい方で、そのエピソードも数々あるのだけれどまた長くなってしまいそうなので今回はこの辺で。

ちなみに1年も片想いしている。実りそうにもない恋。大きな進展は一切無し。そして先輩は現在大学4年生。時間は刻刻と迫っている。

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