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#シロクマ文芸部

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シロクマ文芸部のお題で書いた詩や小説をまとめています。
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#オールカテゴリ部門

駄洒落小説 『咳をしても金魚』 #シロクマ文芸部

「咳をしても金魚」 という言葉を小学生の僕に教えてくれたのはじーちゃんだ。 日曜日の昼下…

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1年前
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詩小説 『海の日を想う』 #シロクマ文芸部【笑撃編】

 海の日を思い出す機会が減ったのは  きっとハッピーマンデーのせいだ!  なあんていうのは…

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2か月前
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詩小説 『夏は夜』 #シロクマ文芸部【ズレが生じてる編】

※こちらは先週のお題となりますm(_ _)m  夏は夜が本番なのかな、とふと思う。  たとえば…

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2か月前
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『白くないからこその美しさ』 #シロクマ文芸部あとがき

 先日『白い靴』というお題で書いたこちら 最初は『冬の運動会』というドラマ(のタイトル)…

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4か月前
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オマージュ詩小説 『白くない靴』 #シロクマ文芸部

 白い靴を履いているぼくは  運動場を走り回るみんなの靴が  少しずつ汚れていくのを  な…

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4か月前
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詩小説 『桜色』 #シロクマ文芸部

桜色のおくるみに包まれた我が子。この子を守るためなら、どんなことだって乗り切ろうと心に決…

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6か月前
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3分小説 『朧月よ、朧月よ』 #シロクマ文芸部

「朧月よ、朧月よ」 『おぉ、どうしたんだ?』 ぼくが問いかけると、すぐさま返事が届く。 「黄色いお花みたいなものがちりばめられたケーキを売ってるお店はどこにある?」 『うーむ、難問だな……』 「どうして?」 『あのケーキが売られているのは3月8日だけなんだ』 「え、そうなの?」 慌ててカレンダーを見ると、もう一週間も経っていた。もっと早く気づけば良かったという後悔とまだ叶えられるチャンスを考える。 「朧月よ、朧月よ」 『なんだい?』 「そのケーキはぼくでも作れる?」

インタビュー風小説 『あなたにとって布団とは?』 #シロクマ文芸部

 布団から出たくない人が爆発的に増えているらしい。そこで駆け出しのライターの俺は老若男女…

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8か月前
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詩小説 『冬の色』 #シロクマ文芸部【その1】

 冬の色  手をすりながら朝刊を取りに  外に出たときの息の色。  冬の色  洋服を暖める…

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9か月前
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詩小説 『そのまんまでいいんだよ』 #シロクマ文芸部

 読む時間  それはきっと空気を読む時間。  そう思いながら  私はこの広くて狭い世界を生…

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1年前
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駄洒落小説 『愛は犬に宿る』 #シロクマ文芸部

 愛は犬に宿るという。  そんな噂を聞いたからだろうか。  道路を挟んだ向こう側に  三人…

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1年前
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短編小説 『消えた鍵の行方』 #シロクマ文芸部

 消えた鍵が見つからない。  鞄の中をまさぐってみても  ポケットを叩いてみても見つから…

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1年前
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駄洒落小説 『街クジラ』 #シロクマ文芸部

 街クジラが溢した涙で、干上がりそうになっていた海が潤ったというニュースを、お調子者の街…

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1年前
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オマージュ詩 『街クジラ』 #シロクマ文芸部

 街クジラ ゆったり漂う 街クジラ  空から見守る 優しいクジラ  街住人 あくせく働く 街中に  ランチのチャイムは ぐぅっと響く腹の音  街ニジマス スーッと泳いで 空滲ます  人を楽します 愉快なニジマス  街ゴジラ 地上ではしゃぐ 街ゴジラ  退勤促す 今日は渋谷でゴジラかな  街クジラジオ よい子はおやすみ  夜クジラジオの子守唄  街クジラ 待ちきれぬ大人と  プシューッと泡立て 真っ向勝負  今夜も呑もう 乾杯! 街クジラ  いろんな作品から刺激を受