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#シロクマ文芸部

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シロクマ文芸部のお題で書いた詩や小説をまとめています。
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#詩小説

駄洒落小説 『咳をしても金魚』 #シロクマ文芸部

「咳をしても金魚」 という言葉を小学生の僕に教えてくれたのはじーちゃんだ。 日曜日の昼下…

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1年前
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詩小説 『海の日を想う』 #シロクマ文芸部【笑撃編】

 海の日を思い出す機会が減ったのは  きっとハッピーマンデーのせいだ!  なあんていうのは…

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13日前
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詩小説 『夏は夜』 #シロクマ文芸部【ズレが生じてる編】

※こちらは先週のお題となりますm(_ _)m  夏は夜が本番なのかな、とふと思う。  たとえば…

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2週間前
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子どもの日々が楽しめますように #シロクマ文芸部

子どもの日。 大人になると忘れてしまう 子どもとして 生きてきたあの時間。 “~らしく”っ…

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3か月前
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オマージュ詩小説 『白くない靴』 #シロクマ文芸部

 白い靴を履いているぼくは  運動場を走り回るみんなの靴が  少しずつ汚れていくのを  な…

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2か月前
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詩小説 『愛しき梅の花よ』 #シロクマ文芸部

 梅の花のつぼみがふくらむ季節に  机をくっつけてぼくの教科書を  いっしょに見ていた時…

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5か月前
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詩小説 『私の青写真』 #シロクマ文芸部

 青写真。  それは私にとって永遠の青春で  幻のサファイアのようなもの。  夢を見つけ追いかけていた時期にも  夢に向かって邁進してもうまくいかなくて   心が折れそうになっていた時期にも  何度も何度も私は救われてきた。  たった一度しか会いに行けなかったけど  たった一度でも会いに行けて良かった。  本当に存在してるんだって  それだけで涙止まらなくなったよ。  また会えるのかはもうわからない。  自分がこの先、どこに行くのかも  どんな風に生きていくのかす

詩小説 『本を』 #シロクマ文芸部

本を書く。 読んでもらえるのかも分からない本を。 本を探す。 まだ誰も味わったことのない読…

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6か月前
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詩小説 『珈琲とあなた』 #シロクマ文芸部

 珈琲とともに読書をしている私は  本当は珈琲があまり好きじゃなかった。  飲めないわけ…

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9か月前
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詩小説 『りんごコロコロどこへ行く?』 #シロクマ文芸部【A面】

 りんご箱を  自転車の後ろのカゴにのせ  我が家への坂を立ち漕ぎで登る。  さてさて何を…

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9か月前
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詩小説 『秋桜と父』 #シロクマ文芸部

 『秋桜』という曲があったことを  ふと思い出したのは実家に呼び出され  長年 物置小屋化…

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9か月前
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詩小説 『そのまんまでいいんだよ』 #シロクマ文芸部

 読む時間  それはきっと空気を読む時間。  そう思いながら  私はこの広くて狭い世界を生…

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10か月前
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詩小説 『愛を知る犬』 #シロクマ文芸部

 愛は犬が知っているんだと  つくづく思う。  今だってほら。  息が上がってソファーに…

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10か月前
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詩小説 『カメレオンが書く時間』 #シロクマ文芸部【線】

 こちらのつづきとなっています。  書く時間  俺は緑色のアプリをタップする。    『先に着いたから待ってる』  昨日の俺が約束した待ち合わせ場所に  早めに到着して待っていただけなのに  後から来た彼女がなぜか  不機嫌な表情をしていることに  俺は戸惑う。  「なんかあった?」  「……別に」  じゃあ なんでご機嫌斜めなの?  と思ってもそんなことは言えなくて  「今日も暑いね」  と 無難なトークを持ちかける。  「……そうだね」  それでもなお