見出し画像

聴くことの魅力

ペアレント・メンター養成コースの募集があり、参加した。子育て経験のある親が、同じような悩みをもつ親に相談活動や助言を行う。そのコースで言われていたのも、「相手の思いを傾聴し、受容と共感が大切」だと言われていた。

私は、演習のロールプレイの場面で、どうにか相談者に対する回答を出さなければと必死だったが、解決策を決めるのは、メンターでなく相談者本人であることを学んだ。最近はよく、傾聴の重要性を聞く。

なかなか簡単そうで難しいと思っていた。人の話を否定せずに聴くという姿勢。年齢を経てきて、相手の話を聴く難しさを感じるようになった。ともすれば、自分の経験上の話をしてみたり、指摘してみたりしがちなことに気づく。

私は正直、自分の話ばかりで人の話を聞かない人は苦手だ。年齢・性別関係なくこのような人は多いと感じている。
 
元NHKアナウンサー山根基世さんの「こころの声を聴く力」を読んだ。山根さんの言葉。

今、本当に大切なのは話し合うことじゃなく、聴き合うこと。相手の話を聴くことだと思うんです。

こころの声を聴く力 山根基世

自分を話して分かってもらうと思っていたが、その反対だった。聴くことが人を引き寄せるとあった。

傾聴の「聴く」という文字は耳へんに十四の心と書く。多くの心を尽くして受け取るのが「聴く」という行為であると。本当にその通りだと思った。

最近、SNSツールで自己主張しすぎる傾向に違和感を覚えることもある。これからは、「聴く」側の人であろうと心に思った一日だった。


 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?