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星くずがキラキラ瞬く時代~アルムナイ活用がさらに進む

私は2年前まで、地元の市役所職員(公務員)として働いていたのですが、50歳になる前に「ライフシフト」したいと、少し早めの退職を選びました。
今は独立し、組織開発やキャリア開発支援のコンサルタントをはじめ、様々な複業をしながら暮らしています。

専業(副業禁止)の地方公務員から、いきなり「独立」を選ぶ人はかなり珍しい「変わり者」でしょう。
周囲からはとても心配され、時に呆れられ、定年までいるよう随分と慰留もされました。私自身も、不安になることはありました。

でも、実際に独立してみると、心配していたほど惨憺たる状況に陥ることはなく、何とかかんとかやれています。
もちろん、私自身も事業も、絶賛成長中(Developing!)ですが、様々なご縁とチャンスをいただきながら、この約1年半、ゆっくり歩みを進めています。

そんな最近、元々いた市役所の介護事業者向けの研修事業をコンペで取った会社からお声をかけていただき、受託者(講師・ファシリテーター)の立場で、市の事業に携わらせてもらうという、貴重なチャンスをいただきました。

2年前までは、委託する側だった事業に、今度は受託側で参画するというのは、正直くすぐったいような不思議な心地ですが、
「何とか良いものにしたい。よい結果を出したい!」という気持ちは、以前と全く変わらず…、いやむしろ、いっそう真剣みが増しています。

これも、一つの「アルムナイ」の形なのかもしれないなぁ…?と、実体験を通じて改めてそのメリットを感じました。

「アルムナイ」とは、通常、大学等の卒業生、そのネットワークのことを指しますが(日本だと「同窓会」が一般的)、
最近では、企業を(特に)中途退職した人のネットワークを「アルムナイ」と呼び、それを企業の財産と捉え、もっと積極的に活かしていこうという機運が高まっています。
「アルムナイ」は、その企業の内実や組織文化を十分理解したうえで、外側から連携しサポートしてくれる人的ネットワーク、企業にとって活用しない手はないと、捉えられるようになっているのです。
アルムナイは、外で経験を積んだ後、元の会社に戻ることもあるし、継続的あるいはスポット的に、元の会社から業務の一部を受託することもあり、その活用・連携方法は様々のようです。

コロナの前、中長期的には労働力不足が深刻になりつつあった。
これに輪をかけて、コロナ下での社会変化や働き方の変化、そして人財(労働力)の流動化が、これに拍車をかけています。

今後、ジョブ型雇用が更に浸透するにつれて、
辞めた人を「裏切者」、副業社員を「浮気者」、と捉えるような「旧い」会社は、VUCA時代に必要な人財、未来のリーダー達を惹きつけるのが、益々難しくなってくるかもしれません。

他にも、
人(労働者)を、「人材」(費用)ではなく、「人的資本」(未来への投資)として捉えていこうとする考え方や、
人を、一つの企業の中だけで囲い込むのではなく、社会全体の中で、その持てる能力を最大限に活かしてもらおうという考え方、
各人が持つ強みや価値観に基づき、活き活きと働いてもらおうという考え方など…、
人や組織に関する未来のスタンダードが、少しずつですが、着実に拡がっているのを感じます。

なぜなら、そうした方が、仕事のパフォーマンスも生産性も上がり、
かつ、人々の幸せ・ウェルビーイングも向上するということが、様々な研究を通して分かってきているからです。

こんなダイナミックな時代に、偶然生れ出て居合わせることができて、自分は幸運だなと思います。
「人生100年」は長くて短い。宇宙からみれば、人の一生などおそらく一瞬の星の瞬きでしょう。私も一個の星くずとして、一生懸命瞬きたいと思います。

今月は以上です。

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