自己紹介くらいに複雑な文章を、まだ僕は他に知らない。

この文章を書いている今現在の日付、2023年の1月23日。を、約1時間まわった24日の0時55分ごろ。昔から本当に気が向いたときに短い文章を書いていたのだけれど、このように人目に触れる可能性がある場所での筆記はしてきていない。理由はわかりやすくて、怖いからに尽きる。誰かに自分の文章を見せる、見られることの恐怖は凄まじいものであるし、そう考えるだけで全く筆が進まなくなるので、個人趣味の範囲に留めていたというわけである。

2023年の1月23日。新年になり、123と何かが始まることに縁がありそうな数字が並んだ日に、本来この文章は投稿されているはずであったのだけれど、結局気が進まないまま24日になっていたというわけである。
人目に触れることは嫌だと言っておきながら投稿しようとしている小さな矛盾には自分でも頭を抱えるわけだけれど、「誰もフォローせずにいれば人目に触れることもなく、書いた文章をわかりやすく残しておける」といった軽い考えで今この文章に向き合っている。とまあそんなわけで500文字に届きはしないまでもそれに近い文字数になったところで、記念すべき人目に触れない駄文、初回の本題に入ろう。

自己紹介。世界でも指折りに書くことが難しい文章の1つだと感じるものである。そもそも人に自分のことを話すことを不得意とするこの僕が、自己紹介に向き合う機会はそう多くない。人生の中でも苦手なイベントに入れることができるこの自己紹介だけれど、「誰の目にも触れない文章」だと言っても、なぜかやらないのは気持ちが悪かったので、書くことにした。では簡単に、僕というものについて書く。文章にすると無駄なことまで書きそうであるし、基本を箇条書きにしよう。

・名前
→「よわのあき」。由来はもちろんあるけれど、誰に聞かれるわけでもないので書くことはしない。

・趣味、特技
→「読書」「お酒をのむこと」。本は昔からそれなりに読んでいたから、いつのまにかよくやることになっていた。お酒は家系のおかげかせいか、強いので必然と飲んでいた。好きな銘柄ももちろんあるけれど、こちらも聞かれるわけではないので書かない。
特技はわからない。自己紹介の中でも特に苦手な項目。長所と特技を聞かれるのがいちばん嫌。

・あと、なにがあるだろう。
書くことがなくなった。再三だが誰に聞かれるわけでもない、見られるわけでもない。ないならやめよう。

と、こんな人間である。なにもわからなかったような。
自分は好きなものよりも嫌いなもののほうが饒舌に話すことができるが、自分の嫌いなものを大きな声でひけらかす人間は嫌い。好きなものを密かに話す人間には好感を持つ。総じて少しだけ、捻くれてしまったところがある。
初回だし、もうこのくらいにしておこう。今後もきっと、気が向いたら何かを書き残していくはずであるし、そのとき思っていたことを少しでも繋いでいこう。

では、また次の自分へ。

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