寄る辺ない夜に

ひとりの夜の時間。私にとってはいつものどうってことないただの時間。誰にも邪魔されなくて、居心地の良い、穏やかな時間。

そんな時間だから勿論だけど私以外の人は滅多に見なくて、Twitterですらタイムラインがまるで動いてないから、「ああ本当にひとりなんだな」と自覚する。寝たくても眠れないのに私は割とこの時間が好きで、案外楽しんでたりもする。今日はそれについて書こうと思う。

おやつの時間って分かるよね。午後3時。朝と夕方の間にある、小休憩。私の「おやつの時間」はちょっと違う。夜から朝にかけての一休み。朝3時の「おやつの時間」。俗に言う夜食。

こんな時間に食べるから痩せないんだよとは自分でも思う。でも暇な時間って意外と大敵で、夜通し起きている私にとっては大事な時間でもある。だからせめて、身体に良さそうなものを。これを書きながら私はキッチンを漁っている。見つけた。えのきと卵。

鍋に水を張って湯を沸かす。その間に、えのきを切るのと溶き卵を作っておく。お湯が沸いたら鶏がらスープの素を溶いて、溶き卵を一気に投入。しばらく触らずそっとしておいて、下の方まで固まってきたのを確認したら、卵を優しくフワッと混ぜる。そんでもってえのきをしんなりするまで煮たら完成!

えのきと卵の中華スープ。お好みでごま油を垂らしても美味しい。刻んだ細ネギや黒胡椒を散らすのもアリ。えのきの出汁ってあまり聞かないけど、これって案外美味しくて旨みが出る。これを食べても小腹が空くなら、ご飯を入れて雑炊みたいにするのも良い。中華スープだから基本はなんでも合う。

食べてホッと一息ついたらもう2時を切っている。お腹が空き過ぎて早く食べたくて仕方なかったから写真を撮るのを忘れた。まあそんな時もあるよね。満足気に息をつく。まだ夜は長い。私はひとりで朝を待つ。寝静まった夜の時間。意外と悪いものじゃない。

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