見出し画像

アイコンタクトはするのもされるのも怖い

アイコンタクトについて考える必要がある



率直に言おう
私はアイコンタクトが苦手だ

苦手どころか、怖い
なのですぐに目を逸らしてしまう

人と話すときはほぼ目を合わせないか、時々合わせる
「目を合わせずに話すのは失礼だ」ということを知識として知っているから、多少は合わせるようにする



私の父親はアイコンタクトをあまり取らない人だった
それを見て育ったので、自分も取らずに過ごしてきたというのがある

それともう一つ、自分がこどもの頃は親との間に権力勾配があり、特に母親とは「指示をする/従う」という関係だった
自分の意思を無視した指示を正面から受け止めるのは恐怖で、目を合わせるのが怖かった



さて、自分がアイコンタクトをしないのは怖いからだけでなく、同時に「相手に怖い思いをさせたくないから」でもある

自分がアイコンタクトを怖いと思うのなら、同じように思っている人が他にも一定数いるはずだ
一定数の人が怖がることがわかっている行動を取るのは、私は不誠実だと思う

正面を向いて話すのは難しい人でも、(横に並んで歩くように)別の方向を一緒に見ながら話すことならできる、というケースは多い
そういった形で関係を築くには、アイコンタクトはむしろ無い方が親密になれる



一方で「アイコンタクトをしないのは失礼」とか、「相手に冷たい印象や拒絶されているような印象を与える」とか言われているのも知っている

実際、目の前の人がアイコンタクトを一切取らなかったら、失礼ではないにせよ「怖がられているな」とは思う
その場合、自分も目を合わせずに話すようにし、相手にリラックスしてもらえるように努める

ただ、相手が店員で、自分が客として目の前にいる場合、アイコンタクトがなかったら「客に向き合うつもりがないのか?」とは思う
ただ、いざアイコンタクトをがっつり向けられたら、自分はひどく気まずくなり、ほとんど目を見られない



余談だが、私はカナダでは、日本ほどアイコンタクトに抵抗を感じなかった
アイコンタクトにそこまで恐怖がなかった

その理由を考えると、やはり相手と自分が対等だったからだと思う
「相手を下に見る」ということがほとんどなく、お互いに距離を取って接していたので、目を合わせるくらいでは恐怖を感じなかった

要は「権力勾配がある状態でのアイコンタクトは怖い」というのが自分の感覚だ
相手が上の時はもちろん、相手が下の時も、相手を怖がらせてしまいそうで怖い

権力勾配って恐ろしい

小学校の「道徳の教科書」を大人になった今読んでみよう! (オモコロチャンネル)



さて、今回こんなにアイコンタクトについて考えているのは他でもなく、自分が旅館で働き始めたからである
ホスピタリティ業界の筆頭だ

まだ研修中でお客さんの前に立ってはいないものの、それをする日は近い
そのとき、アイコンタクトをしないことがサービスとして不適格になったら困る

私なりのスタンスを決めなければ
どう捉える?

アイコンタクトは自分も怖いし、相手にも恐怖を与える恐れがある
一方で、サービスを受ける側としては、店員がアイコンタクトを取らなかったら正面から向き合ってもらえていないように感じる

取る方がメリットが大きいか
相手が逸らす分には構わないわけだし



ネットでアイコンタクトの練習法を調べると、「しなければ」と脅迫的になるのは逆効果で、無理せず練習するのが一番のようだ
無理せず、可能な範囲で取ってみることにするか

アイコンタクト以外で、きちんと相手に向き合っていますよ、という姿勢は積極的に示したい
そこに意識を向けるとちょうどよくなるかもしれない



じゃまたね
読んでくれてありがとう



(なんでも送ってね)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?