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儒教の考え方と個人主義の考え方

借りていた本を一通り片付けた

↑おすすめ度:★★⭐︎⭐︎⭐︎
日本人論に興味があるなら、まずは普通に『菊と刀』あたりを読もう
そして、その日本人論の根拠の弱さが知りたかったらこれを読もう

↑おすすめ度:★★★⭐︎⭐︎
悪くはない
サンデル先生が書いたのは最後の章のみ(全体の10%ほど)で、他の方が書いた部分は文章が硬い
中国哲学と西洋哲学の比較がしたい人は読んでもいいかもしれない


高い評価はつけなかったけど
これらと過去に読んだ本を合わせて、日本人の価値観が儒教からきていることがわかった
儒教は上下関係を重視し、親に対する「孝」や君主に対する「忠」に大きな価値があるとする
また、個人より家族や国家の方が大事だとされる
これは、人は生まれながらにして人権を持つ、とする個人主義の考え方とは相容れない

儒教の考え方は、アタッチメントの考え方と食い合わせが悪そうだな
アタッチメントの考え方では、親は子供の欲求を理解しようと努め、子どものために安全基地や探索の基地を提供することが必要だとされる
それによって、子どもは安心感を持ち、心身ともに健康に成長できるというのだ
これに対して儒教では、子どもは親に従い、親や君主のために尽くすことが第一に求められる
子供の欲求が積極的に顧みられることはない
当然、子どもは親と安定したアタッチメント関係を築くのが難しくなるだろうな

アタッチメントの考え方自体は、たくさんの実験や観察を経て実証されてきていると認識している
それなのになぜ、これほどまでに浸透していないのかと疑問に思っていたけど
その理由の一つは、日本人の価値観のベースに儒教があることが関係していそうだな


自分は、アタッチメントの考え方を知ったこともあって、子どもは親に従うべきだ、という考えには反対している
また、目下の人は目上の人に従うべきだ、という考えも、人権を侵害する恐れがあることから、今は反対している

自分の考え方は、日本社会で一般的な価値観とは相容れないものになりつつあるのかもしれないな

日本社会も変化しつつあると思うので、より人権が保証され、個人の尊厳が守られる社会になっていったら自分としては生きやすくなる


んじゃまたね
読んでくれてありがとう!

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