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2022年テレビドラマを振り返る(7~12月)

7~9月

引き続き、仕事を頑張る女性たちを扱うドラマをよく見た。『量産型リコ -プラモ女子の人生組み立て記-』、『プリズム』。逆に、仕事を頑張る男性たちを扱うドラマは無いのだろうかと思ったところで、『テッパチ!』。そして、主人公は学生たちではあるが『新・信長公記〜クラスメイトは戦国武将〜』。

この頃、SHElikesでプログラミングやUI/UXデザインなどWebに関する勉強をしていた。タイムリーで楽しかったのが『ユニコーンに乗って』。教育系スタートアップ企業でのアプリ開発の現場が描かれていた。プロトタイプを作って、バグ取りをして、という工程が、私の素人感覚ではあるけれど勉強になった。若いCEOの会社に、少し世代が上のメンバーが加わったらという場面設定も、あまり他のドラマにない要素で面白かった。そろそろ私がどちらの立場か怪しくなってきたものの、違う世代を許容する、みんなにとって働きやすい環境を作ることは必要なことである。

不妊テーマとしては、朗読で『僕の種がない』が放送されていた。不妊で苦労するのは女性ばかりというイメージがある中、現実に真剣に向き合う男性たちが印象的だった。

10月~12月

今年度は、一次産業の現場を知った年でもあった。『ファーストペンギン!』では主人公に自分を重ねるほど何もできていないけれど、浜の人たちの生活も水産資源も守るために、改善していく姿は勉強になった。

演技とはいえ、奈緒さんのような働き方はできないなと思ったり。演技力と言えば、『霊媒探偵・城塚翡翠』の清原果耶さんの幅広さには感心した。他のドラマでの清原さんとは別人かと思った。

ストーリーに感動するものも多かった。『silent』『ザ・トラベルナース』『祈りのカルテ 研修医の謎解き診察記録』。
医療系ドラマの中でも、特に『PICU 小児集中治療室』では命がテーマになった。最終回で、自殺未遂をした登場人物が「生きていてよかったと思うことが絶対ある」と患者を励ますシーンがあった。人生、いろいろあるけれど、私もこの先、この言葉を何度でも思い直すだろう。

『最果てから、徒歩5分』も、人生に絶望した人たちを、同じく人生に絶望したことがある人たちが慰める話だった。苦難を乗り越えた人たちの強さと優しさという、薄っぺらい言葉にしかならないが、描かれていた登場人物たちの言動からは、毎回そんな優しさを感じた。

毎週のテレビドラマを何作も見る時間的な余裕があったこの一年。ドラマを見て泣いているふりをして、自分のことで泣きたかった一年とも言える。それでも、ドラマを見ることによって考えが深まったり、知見を得られたりしたのも事実。来年は、どんな一年になるのか楽しみである。

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