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フローレンスのメンバー勝手連

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フローレンスのメンバーたちが個人で発信しているnoteをゆるっとまとめました。記事の内容はいずれも個人の見解です!フローレンスについて詳しくはこちらをご覧ください:https:/…
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2022年3月の記事一覧

約20年前に男性育休を取った備忘(7)~3/31に寄せて~

今日は3/31ということで、ちょっと今までの話からそれて、この日に寄せて思い出したことを残しておこうと思う。 育休をとっていた頃は少しは思い出せるが、仕事に復帰してからの何年間かの両立真っ盛りのあいだ、ぼくは記憶があまり残っていない。 いや、正確にいうと「大変だったな…」という記憶しか残っていない。 写真部出身のパートナーがいなかったら、きっとろくな写真も残っていなかっただろう。 そのくらい、ただただ、生きて、生かさせてだけいた。 そうして、何年かを過ごしていた。 あの

社会人大学院生だった1年を振り返ってみた

 2021年度も今日で終わり。2021年度はわたしにとって「40歳」という節目の年だったのですが、そんなタイミングに1年間休職して大学院に行くということをやってました。その学生生活が終わって明日からは元の職場に戻ることになりますので、今回はその振り返りの記事を書いておこうと思います。結論から言っておくと、「しんどいこともあったけど楽しかった!」ということになります。 どこに行ってたの? まず、行っていたところについて。政策研究大学院大学(長い…)という国立大学法人で、その中

子どもたちが勇気を振り絞って、性暴力の被害を証言しても、加害者が起訴すらされない件について

タイトルだけで目眩がしている方も多いと思うのですが(私もです)、しかし、重要な話なので、ぜひ、ひとりでも多くの方に読んでいただきたいです。超、拡散希望です。 子どもたちへの性暴力事件の中には、たとえ発覚しても、親たちが声をあげても、被害当事者の幼い子どもたちが勇気を振り絞り、法律で定められた手続きに則って被害を証言したとしても、加害者を起訴すらできないものがある、という話です。 ◆ 私の友人の小学生の娘さん(Aちゃん)は、小学校3年生の時に担任教師から性暴力を受けていま

18 新参者見参!!フローレンスに入ってみた!?

はじめに(チームより)  フローレンスは、親子を取り巻く社会課題の解決を目指しているNPOで、現在、約数百名が所属しています。多様なメンバーの「働く」を支えているのが、法務・総務業務を主に担っている通称「オペレーションズ」です。 メンバーは、普段は現場で働く保育スタッフや、特別支援学校を卒業して入社したスタッフなど、色とりどり。  バックオフィスの仕事現場やその思いを、個性的なメンバーがリレー形式で紡ぐ言葉から感じ取っていただければうれしいです。 -・-・-・-・-・-

年金生活者に5000円給付は妥当なのか?その中身と意図について考えてみた

 年度末におかしなニュースが舞い込んできました。年金生活者の人たちに対して5000円を「臨時特別給付金」として配る、という政策が提案され*1、多くの人たちからツッコミの嵐となっています。ちょっと時間が経ってしまいましたが、色々と味わい深いニュースですので、今回はこの件について考えてみたいと思います。 どんな政策? まずは政策の中身について。わりとシンプルな話で、「年金生活者に対して5000円程度の支給をする」というものです。その理由としては、年金の支給額が減少したため。年金

看護師・保健師さん。NPOで心の不調に苦しむひとり親のための新規事業を立ち上げませんか?

はじめまして、認定NPO法人フローレンスの山崎と申します。現在、東京で「心の不調を抱えるひとり親」のための新規事業を開発しております。 この事業に参画してくださる看護師・保健師を募集するために、この記事を書いています。詳しい募集要項は下記をご覧ください。 簡単に、この事業を立ち上げたいと考えたキッカケを説明させてください。 うつ病を抱え、子育てをする困難私は、無料で親子に定期的に食品を配達する「こども宅食」を運営する中で、うつ病を抱えるシングルマザーに出会いました。この

約20年前に男性育休を取った備忘(6)~ハローワークと転職活動~

ぼくが育児休業を取得したのは、今から18年前だ。 曖昧な記憶だが、当時男性で育休を取得したのは、首都圏で労働組合のあるすべての会社で累計で89人しかいなく、ぼくが90人目だった、と記憶している。 今この時代が「こんなに子どもを育てる社会の環境は変わった、良くなった」ということを改めて噛みしめる意味で、18年前の体験を記録しておこうと思う。 ぼくはこの6ヶ月の育児休業の中で、すっかり自分のキャリアのイメージが変化してしまった。 体験した周辺の人の反応。 児童館で出会ったママ

幼児教育・保育の無償化はなぜ実現したのか、そして将来的に所得制限はどうなる?

 最近、子育て政策に関して所得制限撤廃せよ!という動きが高まっています。その発端となったのは児童手当の特例給付の廃止。児童手当の導入時には「特例給付」として特例的に月額5000円が支給されていましたが、これが廃止されることになりました。大まかな方針が決まったのは2020年12月、その後にどのように上限を設定するかという議論が経て成立したのは2021年5月、そして実際に給付がなくなるのが2022年10月。  この廃止に対して怒りの声をあげているのが、この措置によって給付対象と

約20年前に男性育休を取った備忘(5)~ごはん~

ぼくが育児休業を取得したのは、今から18年前だ。 曖昧な記憶だが、当時男性で育休を取得したのは、首都圏で労働組合のあるすべての会社で累計で89人しかいなく、ぼくが90人目だった、と記憶している。 今この時代が「こんなに子どもを育てる社会の環境は変わった、良くなった」ということを改めて噛みしめる意味で、18年前の体験を記録しておこうと思う。 育児休業中のごはんについて、最初にぼくが書かなければいけないのは 「和光堂様、ありがとうございます」 というお礼だ。 一人分の離

約20年前に男性育休を取った備忘(4)~ちょっとしんどかった時と、心境の変化~

ぼくが育児休業を取得したのは、今から18年前だ。 曖昧な記憶だが、当時男性で育休を取得したのは、首都圏で労働組合のあるすべての会社で累計で89人しかいなく、ぼくが90人目だった、と記憶している。 今この時代が「こんなに子どもを育てる社会の環境は変わった、良くなった」ということを改めて噛みしめる意味で、18年前の体験を記録しておこうと思う。 育休中途中までは、ちょっとだけしんどかった。 (まあそもそも、ぼく自身がさして育休の間を思い出にしようとなど考えていなかったのだが)

東京都の新規事業「認証保育園での学童クラブ待機児童の受け入れ」が素晴らしい

久々の更新です。今回は学童保育について書きます。時が経つのは早いもので、我が娘も4月から小学校に通うことになりました。自分も妻も働いているので現在は保育園に通っていて、4月からは学童保育のお世話になることに。幸いにして希望の学童クラブから決定のお知らせを受け取りまして「学童落ちた、日本死ね」とはならなかったのですが、あんまり手放しに喜べるものではありません。  というのも、わたしが住んでいる中央区は学童の定員が極めて少なくて、1年生はなんとか希望すれば入れるものの、2年生に

約20年前に男性育休を取った備忘(3)~買い物と小児科~

ぼくが育児休業を取得したのは、今から18年前だ。 曖昧な記憶だが、当時男性で育休を取得したのは、首都圏で労働組合のあるすべての会社で累計で89人しかいなく、ぼくが90人目だった、と記憶している。 今この時代が「こんなに子どもを育てる社会の環境は変わった、良くなった」ということを改めて噛みしめる意味で、18年前の体験を記録しておこうと思う。 育休中に、子どもを連れて買い物に行って感じるうっすらとした”アウェイ感”には、戸惑いもあったが、慣れてくるとちょっとおもしろく感じるよ