好きなことで生きていかない。
今回は、自己分析と業界・企業研究していてふと考えた話。
自己を分析するに当たってまず、
①好きなものがあるタイプ、②無いタイプに分けられる。
①
好きなものがあるタイプは好きなものを軸にして業界を絞っていく人が多いのではないだろうか。
業界が絞れたら、企業を絞っていくわけだが、ここでも企業にあまりこだわりがなくその業界でさえ働ければ良い人(①-1)と、この企業じゃなきゃ嫌だという人(①-2)に分かれてくる。
①-1
企業にこだわりが無ければ、多くの企業に対してアプローチを同時に等しくかけることができる。
欠点としては、企業研究不足に陥りがちなことぐらいか。
ただそこは数を絞る・しっかり企業研究を行う時間をとることで、比較的解決しやすい問題である。
①-2
企業にこだわりがあると、熱量に偏りが出てくる。
もちろん、第一希望の企業にかける熱量は人一倍だ。
しかしその場合、どうしても他の企業はその第一企業に入れなかった場合のリスクヘッジとしての保険になってしまう。
第一企業以外へもモチベーションを高くして挑めるような工夫が必要となってくるだろう。
②
好きなものがないタイプ。
ここで上記してきたことをあえて、ぶち壊していく。
趣味は?という質問が初対面の人々の間で交わされる世の中で、「ない」と答えるやつは「つまんないやつ」というレッテルを貼られることがあるかもしれない。
けれども、あなたが趣味だと他の人から見たら、「趣味と言えるほど好きじゃねーじゃん」と思われているかもしれない。
逆に、自分から見て「あいつ全然わかってねえな」となることもあるかもしれない。
いわゆるニワカというやつである。
そんな感じで、嫌いじゃないけど、好きというのはなんとなく憚られる。
ぼくはこの経験があるあるなんだが、分かってもらえるだろうか?
日常生活において「○○が好き」と宣言することは話題も広がるし、積極的に発進してもよいとは思う。
しかし就活は少し違って、好きだけで方向性(業界)を決める事に関してぼくは疑問を感じた。
むしろ、好きにちょっと待ったをかける感覚が重要になってくる。
そもそもその業界に来る人は好きなものが似たり寄ったりだから、同種の業界に集まるのだ。
好き度で競うのはナンセンス。
そこで競えるやつはほんの一握りしかいない。
だからこそ、もちろんニワカではいけないが、どの業界にも挑むチャンスはある。
「嫌いじゃない」ぐらいの気持ちさえあれば、何だってできるんだ。
結局いくらその業界が好きでも企業が自分に合っていなければ、苦しい。
好きなスポーツでも、嫌いな人ばかりとやっていて面白いと思えるのか。
思えるやつは、特別だ。是非、その業界に挑んでほしい。
そう思えないならば、例えば、福利厚生面を重視して企業を選んでもいいのだ。定時退社だし、給料もまあまあだからという理由なんかでも。
面接とかESでは、言っちゃだめな気がするんだけどね。
話を戻すが、好きがないタイプの人はそれを長所としてとらえる。
そうすると、好きなことにとらわれない分、あらゆる業界の選択肢が見えてくる。
あえて、好きなことで生きていかない。
そのような考え方を就活に組み込むのも1つの手だと思ったのだった。
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