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アマチュアは「払う」だけなのか②

私は、ミュージシャンにとって最優先するべきなのは「音楽は聴く人を楽しませること」という考え方だと思っています。自分たちが楽しむためのものだ、ということももちろん大切なのですがまずなにより「音楽は聴いてくださる人のためにある」からだと思うからです。そしてそうあるべきだいうことに関してはプロもアマも関係ないと考えています。

しかし…

いまのアマチュア向けライブの企画、例えばオープンマイク(ライブハウスなどが主催している、お金を払えば誰でも参加できるライブ)などは、基本的に全員が同じ条件で参加します。一律、参加費¥1,000、演奏時間20分といったように。これは出演者側全員がお店にお金を払うことになっているから、聴くだけのお客さんが一人もいなくても成立するシステムになっています。ぶっちゃけた言い方をすれば、上手下手は関係ありません。聴く人がいようがいまいがあまり問題にはなりません。

よほどお店側がうまくコントロールしていかないと参加者のモチベーションも上がっていきません。必然的にやがて段々に「出演者=お客さん」といった図式になっていくのは必須です。

それでも自分たちが楽しめればそれでいい、現状で満足だとおっしゃる方はどうぞこれからもお続けになってください。

しかし…

人は誰しも向上心があります。現状より良くなっていきたいという思いがあるなら、やはり「音楽は聴く人を楽しませること」という一義に拘って欲しいと思うのです。良い音楽は聴く人に必ず届きます。良い気分にさせます。感銘を与えることもできます。どうせならそこまでいきたいじゃないですか!

…③に続きます。

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