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ここがいいよ、派遣制度

色んな仕事をした中で、今は派遣社員として適当にどっかの会社に派遣されて仕事をしてる身分ですが。
今の形態になって色々ありますけど、これはいいなと思ったものがありました。

私は実際に体験するまで知らなかったけど、派遣会社から各々の会社に派遣されると、まあ3ヵ月ごとの契約更新にはなるのですが。
その際ですね、派遣会社のスタッフの方と面談をするのです。
この面談というのが、いいなと思ってまして。

例えば、
「こういう人が上司にいて・・・」
「仕事が終わらなくて・・・」
「隣の席の人の咳がうるさい」

まあ、そんな深刻な悩みから愚痴まで、まあ何でも吐いてしまえるという。
解決に向く時もありますしね。

「派遣で働くのが楽なのよ」とおっしゃる方がいたけど、まあ確かに。

例えばこれが、直接雇用されてた場合、そういうのって全て自分でかけ合ってやるしかないじゃないですか。
直属の上司にだったり、あるいは自分で相談先を見つけたり。
世の退職理由なんて、その多くが人間関係に関する、仕事と直接無関係な部分だったりするわけで。

そういうのをスタッフの方に言えば、動いてくれたり共感してくれたり。
まあ、心強いわけです。
実際、ちょっと心の内を話すだけで楽になった経験を私はこの冬に体験しましたからね。
あれを、あのまま抱えていたら結構ヤバかったと思います。

もちろん、仕事内容の愚痴もよい、んだと思う。
(実際には他の人が何話してるかは知らんけど。今どんな感じですか?的な世間話がメインだろう多分)

普通に社員の方も、ちょいちょい面談がある会社なのだけれど、直接上司と面談らしいんです。
でも対直属の上司って言いにくいことの方が多いじゃないですか。
私も実際、過去に結構な偉い人と面談するよう言われたことがあるけど、いや、無理やん?って話で。

それをだね、直接とまではいかないけれど事情を察してくださる程度の第三者が間に入ってくれるってのは、まあなんて気楽なことかと。

始めるも辞めるも、職場内トラブルも全てスタッフの方に言えばいいのだから、今流行りの「退職代行」なんてのを見てると、もはやこうやって「第三者を入れた形を一般にした方がいいのではないか」とすら思えるのです。

交渉、自己主張が苦手な日本人の特性としては。
それで心を病むまで、追い込んでしまうくらいなら。

しかも愚痴や相談ですら相手を自分で求めないといけないし、プロだとそれなりにお金もかかります。
何より探すまでが大変ですよ。それも仕事外の自分の時間でね。
(大きいところは、職場内でカウンセリングあるらしいけど)

でも派遣スタッフの場合、普通に勤務時間内の30分にちょっとおしゃべり感覚で話をするだけでいいので楽。

別に何もなくても3ヵ月ごとに来られるので、こっちから予約の必要がない。
まさに予防。
この予防のための定期検診は、これからの時代に求められるべき形なのでは?
私は、普段は話せる人が周りにいないので、大変助かるコミュニケーションの場です。

正直、メンタルがやられるほどの状況に追い込まれやすい方は、いっそ、こういう形で命をつなぐのもありだとすら思うのですね。
最悪の事態になるくらいならね。

少なくとも、こういう部分に関してはいい制度だと思いました。
もう少し立場が安定して、それだけでも生計が立てられる状態が一番の理想。

というか極端なんだよね、雇用の在り方が。

すぐに切られるか。
切りたくても切ることすらできないか。

正直、全員が全員、個人として仕事を持ってて場合によっては雇われて生かす、そんな気楽な働き方ができればいいと思うのですがね。

雇われるにしても、みんながみんな自分の得意分野を持ってて、それに合わせて活かせる会社に流動的に流れられれば、そこに固執しなくて済むし。
気に入らなければ辞められる、辞めさせる。

でも、すぐにまた別の口が用意されていて、まるでタブレットのタップひとつで簡単に籍を動かせるような。

要は、いくらでも何度でも再起が可能な社会です。
(こんなこと、もう10年以上も前から言われてる)

私がずっと考えてる理想の形なんですが、こんなとこで理想を語ったってしょうがない。しょうがないけど、求めなければ変わりはしない。

雇われるにせよ、そうでないにせよ。
自分のメンタルの面倒を見ることは大事なんだと、つくづく思わされます。

いかに、予防が大事か。
メンタルも歯も、やってしまってからでは遅し。
今は予防が要の時代なのです。


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