「市場価値を教えてください」といった質問への違和感

以前から「市場価値を教えてください」といった質問に違和感を感じていました。

人材エージェントやヘッドハンターが、転職志望者に「市場価値を教えてください」といった質問を受けるのは日常的なことですし、プロとしての意見を求められるのも理解は出来ているのですが、この質問をいただくと、正直、評価が落ちます。
また、実際の選考の過程においても、転職を考え始めた理由を「市場価値を知りたくて」としている人は、評価が上がらないことが多いです。

「聞くのは理解が出来る」「でも、評価が下がるのも納得」がなぜ両立するのかは、自分でも不思議でした。

ただ、最近になって「私の市場価値幾らですか?」と聞く人は、「自分の仕事の価値を計算せずに働いていることが多い」と気づきました。
自分の仕事が幾らの利益を生み出しているのか、なんのメリットを生み出しているのかを計算していないとすれば、「能動的に商売していない」といった評価になるのもやむを得ないです。

また、自分で市場価格を伝えられない人は、「何で貢献しているのか」が言えないので、「交渉力を持たずに安く買い叩かれる」か、「根拠なく交渉して『高すぎる』と評価されてNGになる」のいずれかになってしまう事も多いです。

市場価値を知りたい気持ちは理解が出来るのですが、自身がどのような価値を生み出せるのかを伝えた上で、ヒアリングしたほうが良いと思います。

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