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【後編】音楽を、物語を書く手を止めない。言葉の向こうに浮かび上がるsayutaの世界

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*本記事は、ふくしまFM「FUKU-SPACE」6月8日放送の「つながる音楽」のコーナーと連動しています。あわせてぜひお聞きください。
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どうするのかとか、手探りでやってたんだね

——初めてライブした時ってどうでしたか?

 初めては、なんとなく2回ある気がしてて。1回目は、高校の時のボイトレの発表会。2回目が、専門学校在学してる時に、自分で外のライブハウスに行きたいって思って、探して出たときなんだけど。ライブハウスってどうやって出るんだ?っていう、そもそも。郡山とかだったら、ライブハウスあそことあそこだってなるじゃん、なんとなく。じゃああそこに連絡すればいいのかなとか。でも東京にいたから、どこに、誰に連絡していいのか、まだオリジナル曲がそんなにないのに出れるのかとか、全然何も分かんなくて。

 そのときの仲良くしてた専門の先輩に「ライブしたいんですけど、どうしたらいいんですかね?」って聞いて、教えてもらったのが……そのとき私が近くにいたらやめた方がいいって言って止めるんだけど、mixiで……(笑)。

——おお〜〜……(笑)。

 止めるよね(笑)。

——止めますね、それは(笑)。

 mixiでライブ出演者募集があって、私これで出てるよ、ってそのときの先輩に言われて、そうなんだって思って。そこから連絡してみて、あのときは四ツ谷のDoppoっていう、グランドピアノがドンってあるライブハウス……ライブハウスというよりは音楽バーみたいなところだったのかな。そこで初めて、専門学校在学中に出て。でも本当、未熟で。いろいろ矛盾してるなって思うのが、そのときハンドマイクでやりたかったのに、ピアノ(弾き語り)で出てるんだよね(笑)元々ピアノ習ってたから、ピアノ弾けるってのはあったけど、なんだろうね……グランドピアノがある会場だったからなのかな、初めてのライブは弾き語りで出てて。1回目のライブはオリジナル曲なかったかもしれない。カバーだけだったと思う、確か。もう本当そんな未熟な状態で、出させてもらって。でも、mixiやめた方がいいよって思うじゃん。そのときのイベンターさんと今も仲いいの(笑)すごいよね。今も東京行ったら、小さいライブバーみたいなところで歌ってよって言ってくれたりとか、10年くらいお世話になって、すべては無駄じゃないなって思うよ。

——縁ですね。

 ねー。だから1回目のライブは、こんなmixiからの繋がりで、カバー曲だけ歌ってて。しかもあんまりグランドピアノで弾き語りのライブって見たことなくて……面白いのが、歌った後MCしに(わざわざピアノの)前出てたの(笑)かわいくない? MCしに真ん中出てて……それ、思い出してめっちゃウケると思ってたら、MANAMIさんの一番最初のライブでもそれやってたらしい(笑)。

——(笑)まあ分かんないですもんね。

 そうそう。手探りでやってたんだね。それが1回目かな。

——初々しい(笑)。でもその時のその、弾き語りで出ちゃった矛盾が、今に繋がってるってことですもんね。

 ねー。不思議だね。

——矛盾しててよかったですね。

 ほんとだよ。なんか導かれてるのかもしれないよね。

——なんかあるかもしれないですね。mixiといい……。

(笑)mixi、それでしか使ってない。登録して、ライブ募集のとこ行ってみたいな。今だったら絶対止めるけどね。

——まあでも情報が集まる場所としては、まあまあ、いい場所ではあったのかもしれないですよね。

 そっかそっか。まあ、1回目のライブはそんなグダグダから始まりましたね。

——回を重ねつつ。

 そうだね。(曲も)作りつつ。やっぱりライブ出てると、声かけてもらったりとか、あのライブハウスがどうとか、対バンした人に紹介してもらったりとか、そういう繋がりでだんだんこう、経験を重ねながら、あるべき姿のライブができるようになっていったというか。

——その時から、カタカナと漢字の表記の名義(サユ太)だった?

 そうだ。その時に、アーティスト名が必要なのか〜と思って、その時友達に呼ばれてた名前、そのまま。……ちょっと黒歴史みたいになっていくね、こうやって喋ってると(笑)面白い。

——(笑)。ライブやっていくうちに、曲ができていってとかもそうだと思うんですけど、自分っていう……キャラクターじゃないですけど、コンセプト的なところも生まれたりしました?

 あ、そうだね。まさにちょっと黒歴史なのかもしれないんだけど、専門行ってた時に、やっぱキャラクターがすごく大事だって教えてもらって。元々ボーイッシュなのもあるけど……「弟系女子」っていうキャッチコピーを自分で作って(笑)、でも周りにも「めっちゃいいじゃん!」「超サユじゃん!」みたいに言われて、プロフィールに書いてた時期はあるんだけど。自分のキャラクターとしての、そういうキャッチコピーじゃないけど、わかりやすいものとしてはその時そういう風に言ってたけど、結局やっぱ、音楽で物語るのが一番いいよね。見た目だけでこういう人だ、こういうキャラクターだってなるんじゃなくて……今全部できてるかわかんないけど、音楽聴いてもらって、この人はこういう世界観の人なんだなって、今は感じてもらえてるのが、本当に良かったです。あのままいかないで良かった(笑)。

——取っ掛かりとしてはインパクトっていうか、フックになるのはあったんでしょうけどね。

 うんうん。テストとかの時も、芸能関係の人から「何それ、面白いね」みたいに言われてたから、結果良かったんだと思うけど。今のながいせんせの一言で全て思い出した(笑)。

——(笑)だんだんじゃあ、自分らしさというかは、やりながら見つけていった。

 そうだね。多分。

近くで見てて、すごいっていつも思う

——印象的な出会いとかもありましたか?

 MANAMIかな、やっぱ。いろんなアーティストに、ミュージシャンに、出会ってきたけど、一番近くで道筋を見せてくれるというか。東京でしばらく活動して、戻ってきたのが、2018〜9年あたり。その時は、2年くらい地元に帰ってやってみようかなって。東京に疲れちゃったみたいなところもあって、2年くらいまた地元に戻って、郡山から東京って全然通えるし、ライブ月2回くらいだったし、通いながらやろうって思ってやってて、最初はそれでやってたの。ファンの人とかにも、引っ越しましたなんて言わずに、そのまま東京にいますみたいな体で。郡山に住んでるけど、東京のライブに行ってる。ってやってたけど、ちょっとしたらコロナ禍になって、なかなか行きにくくなって。それくらいから、もともと顔見知りではあったMANAMIと近くなって。

——割と最近っちゃ最近なんですね。

 そうだね。すごい仲良くなったのは、割と最近、コロナ禍になってからかもしれない。音楽をするには東京に行かなきゃいけないみたいな、なんとなくずっとあったけど、そんなことないなーって、あの人を見てると感じるね。

——MANAMIさんも(福島・関東)行って来てがありましたもんね。

 ね。私より多い。でも本当福島でもこうやって、いろんな人に届けながら、開拓していってる感じ。福島で、弾き語りで……っていう道を、作っていってる感は、近くで見てて、すごいっていつも思うね。

——常に一歩二歩、前を歩いてくれる。

 いや本当に。想像を毎回越えてくるというか、今度のまなフェス(6月4日開催)とかもそうだけど、福島駅前のあの通りで、自分のフェスをやろうっていう、アイデアがやっぱ自分にはないから。そこでこう、お客さんが来てくれるっていうのもそうだけど、そもそもそのアイデアが出てくるっていうのはやっぱ、彼女はすごい、MANAMIであるというか……。

——(イベント名に)自分の名を冠してますもんね。

 うん、本当に、近くで見てて、そう思うし。だからMANAMIさんの存在がなかったら、また東京帰ってやってたのかなっては、思うね。

——そもそも福島に戻ってきたのはどうして?

 戻ってきたのは、やっぱ東京で音楽活動しながら生活してっていうのが、シンプルに大変で。生活費稼ぐために、一日中アルバイトして、ライブ出て、路上ライブして、みたいな。だったんだけど、やっぱ(フィールドが)東京である意味が、だんだん感じられなくなってきたっていうか。まあ、最初は通ってたから、ライブはこのまま東京でやろうって思ってたけど。その時も配信とかしてたし。あ、どこでもできるのでは?ってなって、で、1回2年くらい帰ってみようかなーって、帰ってきて。そしたら本当に、どこでもできたというか、東京である意味は、そんなになかったかなって。今自分がやりたいことをやるなら、東京でやる意味はそんなにないかなって気づいて、そのまま郡山にいる感じです。

——そしてコロナ禍になったら、余計どこでも良くなっちゃう。

 本当にそうで、コロナ禍の1年くらい前に帰ってきたけど、本当に行けなくなっちゃったから、東京に。だから、そのくらいのタイミングで、(帰郷したと)言ってなかったファンの人たちも、気づいていったというか。「あ、sayuta帰ってね?」みたいな(笑)「あいつ郡山のライブめちゃめちゃ出てるぞ」みたいな。

——まあでも、いいタイミングだったのかもしれないですね。

 そうだね。巡り合わせだなーって。

自分の色を残しつつ、そういうお仕事がたくさん来るようになったらいいな

——「やりたいことをやるのには、ここじゃなくてもいい」っていう気づきだったっていう話だったんですけど、「やりたいこと」って具体的には?

 やりたいことは、最近の夢としては、自分が作った曲をアイドルとかにも使ってもらいたくて。今書いてる曲だと、結構sayutaにしか歌えない曲もあるかなって思うんだけど、自分の色を残しつつ、その曲で歌って踊っている人たちを見たいというか。その力になりたいって言うと上からだけど、関わりたいみたいな。アイドルとかの世界、あのキラキラしたステージで、自分の曲が流れててほしいみたいなのが最近夢で。自分で歌う曲を作ってライブしてってのは本当に幸せなんだけど、作曲家になりたいっていうのも最近あるかな。だから郡山でやっていけるというか、リモートでもいくらでもできるし。なかなかたくさん実現はできていないけど、何年か前に、それこそMANAMIさんに曲書いたりとか……MANAMIさんはアイドルではないけども。そういう経験がすごいやっぱ楽しくて、MANAMIのことを考えながら、歌ってるとこ想像しながら、背景を描いていくというか、その作業がすごい楽しくて。シンガーソングライターとしてもそうだけど、作曲家になりたい……なりたいというかなってはいるんだろうけど、もっとやっていきたいっていうのは、今強いですね。

——勝手なことあんまり言えないですけど、ひとに曲を書くって、書く相手によって色が変わっていくじゃないですか。だから、その人のことを想像したりとか、その人のお客さんを想像したりとか、いろんなイメージとか配慮が必要だと思う。それができるのって……初めからそういう仕事をしている人もいるからアレですけど、まず自分の曲を作った経験があるから、その上でまた次のステップとして成り立つみたいな部分も、もしかしたらあるのかなって、今聞いてて思って。

 そうだね。あとやっぱアイドル観るの好きだから、お客さん側の立場になって、「こういう曲で踊ってたらヤバい!」みたいなのも想像しつつっていうか。まだこう、分かりやすい形でボンって出たのはないけど、コンペに出してて。なかなか難しいんだけど、通ってなくてもだいぶ楽しいから、そのメジャーの人たちを思い浮かべながら、曲を書いてる。キープになったことも何回かあった。キープって本当に苦しくて。

——心臓に悪いですよね。

 本当に。「キープになりました、おめでとうございます」みたいな連絡が来るんだけど、それも何曲かあるけど、今の時点で何にもなってないし。事務所にもよると思うけど、キープになってない曲だったら、何年か経ったら自分の元に帰ってきたり、自分が歌えるようになったりっていうのがあるんだけど、キープになってしまうとずっと宙ぶらりんみたいな。「あの曲すげえよかった……けどな……よかったからキープにしてもらったんだろうけど、あれ今どうなってるんだろうな……」みたいなのはあるね。このまま、その夢は追い続けていきたいなとは思ってます。

——夢がありますね。

 自分が今からメジャーデビューしたいっては、正直あまり思ってない。メジャーじゃなくても、やっていけることはたくさん今はあるし……って思うけども、やっぱりテレビに出てる人たち、音楽番組で自分の曲歌ってる人たちが見たいなって思うので。

——これ、宙ぶらりんになった曲が戻ってきたら自分で歌います?

 歌いますね。歌ってるのがもうあって。名前は言えないからだいぶもどかしいんだけど、とある方に書いた曲があって、それが返ってきて、最近は歌っているのがありますね。

——いろんな人に曲を書く中で、それまでになかったものとかを、自分の中から引き出す必要がある瞬間とかもあったりすると思うんですけど。

 本当にそう。

——時が経つ中で音楽観、自分の変われた部分とかって感じますか?

 ピアノで曲を作ってるんだけど、ピアノでビートを出すのは結構難しくて。どうしても8ビートって……専門的な話になっちゃいますけど、ピアノでは8ビートのものが弾きやすくはあるんだけど、いろんな人に歌ってほしいとか、これからアレンジされるっていうことを考えたら、8ビートだけじゃどうしても寂しいし、踊るとかってなると、16ビートとか8跳ね(8ビートで跳ねたリズムのもの)とかがやりやすくなってくるから、弾き語りの時点で16ビートで書くようになってて。最初はでも、16とか弾きながら歌えなくて。

——難しいですよね。

 これが読んでる人にどこまで伝わるか(笑)でも難しいのよ。手でやってることと歌が入るところが全然違ったりするから難しくて、最初はすごい大変だったけど、最近はそういう幅が広がったかな。

——正直真っ先に思いついたのは『こんな夜のためなら』。

 うんうん。まさにああいうのとか。やっぱり弾き語りだけの曲では提供できないから、弾き語りで作って、それをアレンジしてもらって、コンペ出すっていう流れになるから。ドラムが入って、ギター入って、ベース入ってどうなるかっていうのを、まず書いてる時点で想像しながら、やるようになったかなって。だからその幅はだいぶ広がった気がするかな。

——アレンジとかそういう、先にある余白みたいなものも配慮しつつ、でも自分の色というか、自分が書く意味みたいなものも残ってなきゃいけないわけですよね。

 そうだね。「アイドルの曲あるある」みたいな感じで書くことは簡単なんだけど、その中で自分の色も出していきたいし、自分の色を残しつつ、そういうお仕事がたくさん来るようになったらいいなっていうのは本当、最近の夢ですかね。

——作曲家のクレジットを見て「お!」って思う時もあったりするじゃないですか。そうなったらいいですね。

 そうですね。やっぱ、ながいせんせもアイドル好きだから、気持ちはわかるよね。クレジットめっちゃ見るもん。「ああ、ですよね!」みたいな。「前もこの人の曲よかったもんな〜」みたいな。

私が今一番大事にしているのは自分が作る曲だから

——(時間もぼちぼちですが)もうちょっとだけお話聞きたいんですけど。ちょっと似たようなことをすでに答えてもらってしまったかもしれないんですけど、最近の活動の中で、すごいやっててよかったなみたいな、心がジンときたみたいなことってありますか?

 本当にまさに昨日の出来事、5月28日の出来事なんだけど。いつもカップルでライブに来てくれるお二人がいらっしゃって、福島県内じゃないところに住んでるので、時間をかけていつも毎回のようにライブ見に来てくれるお二人がいるんですけど、何ヶ月か前から彼氏さんの方から連絡をもらって。5月の彼女さんの誕生日に、sayutaのワンマンライブをプレゼントしたいと。

——わあ……すげえ……!ええ〜!

 そういう声をいただいて、「え、素敵!」って。本当それはお仕事として引き受けさせていただいて、まさに昨日ピークで、2人だけの貸し切りワンマンライブをやって。

——2対1ってことですよね。やばー!

 昨日はやっててよかったって、一日思ってたかな。ワンマンだから流れも自分で細かく考えて、入ってきたらどうするかとか考えたんだけど、入ってきた時点でただ事ではないって思うだろうから、その時点で歌い始めようと思って。私が歌い始めた時点でものすごく泣いてくれて、結構つられちゃうよね(笑)私も泣いてるみたいな。どれだけお客さんがいようが、2人だろうが変わらない、本当ただワンマンライブを16〜7曲ぐらい歌って。中盤ぐらいにリクエストコーナーを設けて、私の曲一覧、その中で5曲くらい選んでもらって、とか。貸し切りじゃないとできないような。本当にまさに昨日それがあって。「長生きしててよかった」とか言ってたけど、その人は(笑)いやいや、まだまだでしょ、みたいな感じだったけど。でも本当、私の方が続けててよかったなって思ったね、昨日は。「ありがとう」ってすごい言われたけど、こちらこそ、いつも毎回のように来てくれるから。ゴールデンウィークとかもほぼ毎日イベントあったけど、毎日来てくれて。「行きたいから行ってるんだよ」とか言ってくれるからね。ファンっていうのはありがたい存在だし、本当にいないと成り立たない。

——モチベーションにもなりますよね。「いてくれるから」ってう。

 そのために歌おうって思うし、昨日はまさにその人のために歌ったワンマンライブでしたね。

——めっちゃいい話ですね。

 花とかも準備して、すごい楽しかった。準備してる段階から楽しいね。喜んでくれるだろうなってのが分かるし、どんな顔するかなとか思いながら手紙書いたり、花買ったり、セッティングしたりとかして。素敵なプレゼントだよね。彼氏さんが私に連絡するのも多分相当勇気いっただろうし。「そんなことはできません」って言われちゃうことも全然あるだろうしね、やっぱり、アーティストにそういう連絡するって。それでも勇気出して多分連絡してくれたし。

——それだけの愛情っていうことでしょうしね。めっちゃハッピーだなあ。

 いや本当に超ハッピーな空間でした。昨日のピークすごかったよ(笑)ホワホワしてた。

——そういうことだけが全てではもちろんないと思うんですけど、そういうことも増えたらいいですね。

 そうだね。断る理由がなかったというか、私もやりたいって思ったし。だから別に2人だから特別にやったとかでは全然ないし、そういう特別な日に、さらに気分が上がるのってやっぱり音楽の力はでかいと思うから、その中で協力させてもらえたっていう意識が強いかな。だからそういうのに協力させてもらえるなら全然、これからもやりたいな。

——逆にうちらでいいんですかっていうくらいの。

 本当に。いいんですかってね。

——じゃあ最後になんですけど、これからのこと。歌を歌うという意味でも、曲を書くという意味でもなんですけど、これからどうしていきたいっていうのを改めて聞いてみてもいいですか。

 二足のわらじってくらい、どっちもやりたくて。どっちもっていうのはシンガーソングライターとして自分が主役でステージに立って、自分の声で自分の歌を伝えるっていう音楽も、本当に今まで通りやっていきたいし。あとは作曲家として、自分の声じゃないけども、物語を、世界観を作って……例えばアイドル、歌って踊ってもらったりとか、そうじゃなくても、自分の声じゃなく例えば男性の声で自分の曲歌ってもらったりとか、そういうのも憧れがあるし。

 あとは、言葉がなくてもいいかなって思っていて。本当に今の実力じゃ全然及ばないんだけど、映画音楽みたいなものとかも、やっぱ音楽があることでさらに映画の世界観がすごくドラマチックに広がったりとかするから。そういう言葉のない音楽……インストとかも書いていきたいし、書くことをやめないでいたいかなっていうのはあるね。だからsayutaを好きになってくれたとして、それがもしキャラクターというか「sayutaという人間が好き」みたいなのだったら、sayutaの音楽も好きになってほしいなっていうのはあるかもしれない。かといって「人間性が好きなら、じゃあ大丈夫ですー」みたいなわけではないけども(笑)。そうだな、私が今一番大事にしているのは自分が作る曲だから、音楽を愛してもらえたら嬉しいかなって思います。

——いろんな形の曲が聞けるのを楽しみにしております……!

 頑張ります!


sayuta(さゆた)
1993年12月16日生まれ。福島県出身。
学生時代を郡山で過ごしたのち、シンガーを志し上京。
専門学校での学びとライブハウスでの経験を蓄えたのち帰郷、以後ふたたび福島を拠点に活動する。
物語を読むような歌詞と透明感のある歌声が特徴。
県内外でのライブ活動だけでなく、楽器制作、配信、他アーティストのサポートなど多岐に渡り活動している。
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