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怪我の種類と、それは何故起こるか

 最初の話題は治療院らしく、怪我の基礎を簡単に御説明させて頂こうと思います。

 まず怪我は主に2種類に分けられます。

 一つは【急性の怪我】
 もう一つは【慢性の怪我】です。

 【急性の怪我】とは捻挫、打撲等、いわば事故的に起こる物です。

 【慢性の怪我】とは生活していて徐々に痛くなる物です。一般生活では腰痛、肩こり等。スポーツにおいては投球しているうちに起こる肩や肘の痛みになります。

 【急性の怪我】は原因が事故的な物ですから、ある意味仕方ない所があります。

 しかし【慢性の怪我】は自分自身の生活スタイルが引き起こしている物です。なぜなら発生原因が【回復が疲労に追いついていない】という物だからです。回復が追いついていない筋肉は柔軟性を失い硬くなり、痛みとなって現れます。

 一般生活を行っている方は(いやいや、全然疲れるような運動していないよ)と思うかもしれません。

 しかし、身体を動かさず血液循環が落ち、新陳代謝がされないのも【回復】されない事になります。
 
 これはギプス固定を考えると分かりやすいと思います。ギプス固定で長く動かさずにいると筋肉は硬くなり動かなくなってしまいます。組織修復まで動かせないからギプスで固めるのですが、筋肉にとっては血液循環が乏しくなる為新陳代謝が落ち、回復されていない状態になる訳です。

 スポーツ選手であれば練習する事により疲労が溜まり、回復が追いつかなくなった時に筋肉は柔軟性を失い硬くなり痛みを生じます。

 痛みはどんな理由があろうと【回復が疲労に追いついていない】事が大前提というのが僕の基本的な考えです。

 当たり前の様に感じるかもしれませんが、これはとても大事な事なのです。

正しいトレーニングでも悪化する場合もある

 例えば、とても良いトレーニング方法【A】があったとします。しかし回復が疲労に追いついていなく、コンディションを崩している状態であれば【A】のトレーニングでさえ怪我をします。

 胃を壊していればどんなに良い食べ物でも吐き出してしまうのと同じ事です。

 このように怪我をしてしまえば【A】は良いトレーニングなのに否定されてしまう事になってしまうのです。

 これは僕の治療院ではとても多く起きているケースです。このリハビリをしてる、あのトレーニングをしてる、でも治らないという患者様が凄く多い。しかし、これは当たり前な事なのです。回復が疲労に追いついていなければどんなトレーニングでも良くなる所か悪化していきます。

 まずは回復を最優先し、身体のコンディションを整える事が【慢性の怪我】を防ぐ第一歩となります。