季節の花と四季の色
9月になり、日の傾きや朝晩に吹く風が秋めいてきました。
短かった夏を感慨深く思う今日この頃です。
さて、季節の移ろいは、植物も語ってくれます。
その季節になると、きちんと芽を付けて花を咲かせる植物たち。
健気に純粋に、花は姿を現して、人の心を癒してくれます。
春、夏、秋、冬。
それぞれの季節は色によってイメージされることがありますが、それも季節に咲く花や自然が織りなす色彩が元になっていることが多いです。
春は桜やチューリップ、スイトピーのようなふんわりとした色合いや色とりどりのキュートな花に、優しく包み込むような日差しを感じることができます。
夏はアジサイやひまわり、マリーゴールドのように、雨にも強い日差しにも負けない元気に咲いている花や、きらきら輝く空、青く茂った草原を思い浮かべます。
秋はコスモスやキク、ヒガンバナのような和を感じさせる花や、紅葉した美しい山々の景色が目に浮かびます。
冬はポインセチアやシクラメン、松竹梅など、クリスマスやお正月を華やかに彩る花のほか、落葉した木々や雪に覆われた情景が思い浮かびます。
これらの自然の彩りは、それぞれの季節をイメージする色彩として、私たちの生活に深く関わっています。
例えば、カラーコーディネートの分野にあるパーソナルカラーの色味の表現では、スプリング、サマー、オータム、ウィンターのように、季節によってタイプ分けされ、ファッションやメイクなどに用いられています。
また、インテリアにおいても、寒い季節には温かみのある配色を、暑い季節には涼を感じられるような配色を取り入れることで、生活空間が快適になったりします。
四季を彩る自然は、機械的、都会的な現代の中でも、私たちの日常に寄り添っていて、無意識のうちに私たちを癒したり、心地よくしてくれているのですね。
つくづく、人と自然は常に密接にあるものなのだと感じます。
本当に、日本の四季は素晴らしいものです。
そして、その季節にしか出会えない花の美しさは格別です。
花屋には季節の花が所狭しと並んでいるので、少し立ち止まり、花を眺めて、好きな季節の花を見つけてみると、花を一段と楽しめるようになりますよ。
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