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突然の手術決定!夜間の緊急帝王切開へ(双子妊娠ストーリーNo.28)

その日は突然やってきました。今振り返ると、出産はドラマだなとつくづく思うのです。今日は異常発見から手術室決定までの経緯をまとめています。

1.夜のNSTから、診察、そして手術決定へ


いつも通り夜のNST(ノンストレスチェックテスト)で赤ちゃんの心拍をモニターしていたところ、アラームが鳴り響きました。アラームが鳴るのはしょっちゅうなので気にせず本を読んでいると、ナースステーションでモニターを見ていた助産師さんが鬼の形相で部屋にやってきました。

「2人の心拍が長時間落ち続けている、今すぐにドクターに相談する」

そう言い、同僚を呼び私の部屋に残して一人去っていきました。そして戻ってくると、超音波検査をするので移動してほしいとのことでした。NSTで異常あり→超音波で医師の診察、という流れはこれまでもよくあることだったので軽い気持ちで診察室へ。モニターでは2人の血流に特段異常なく、部屋に戻ってゆっくりしよーとスリッパをはきながら準備をしていたところ、医師から

「超音波上は問題がありません。ただ先ほどのNSTの波形を見ると非常に危険な状態です。5段階あるとすればすでに4段階目です。念のため手術室の隣の部屋でもう一度NSTをさせてください」

いつもと違う展開に少し動揺するも、超音波ではいつも通り元気な2人の姿が映っていたので、まぁ大丈夫だろう、念のためよねとお気楽に考えてました。助産師さんから「家族に連絡をする可能性もあるからスマホを持っていって」と言われましたが、これも念のためだよね、だって予定日まで1週間あるし、とのほほ~んと移動したのでした。

下の階に移動し再びNSTの機械を装着した私。すると開始3分経たずに助産師さんがやってきて、「ドクターがこれから手術すると言っている、今から手術の説明をしに来る、その前に家族に連絡をしてほしい」というのです。

「えっ、念のため部屋を移動したんじゃなかったの?しばらく様子をみるんじゃなかったの?まだ初めて数分しかたってないし…」

非常に焦った私は「えっ、えっ、今から手術ですか?」を連発していた記憶あり。

ようやく事の重大さに気づきうろたえる私。いわれるがままに夫に連絡したところ夫も「えっ?今から?」と驚きの様子。後から分かったことですが、ちょうどご飯を食べ終えてこれから一杯飲もうとしていた時だったそうです。飲み始めていなくてよかったです。

医師からは、今は安定しているがモニター装着時以外に波形が乱れている可能性が高い、これ以上お腹に入れておくのは危険なので今日を誕生日にする、小児科医の準備もあるので手術は40分後に開始する、ただしもう一度NSTの波形が乱れたら即開始する、と説明を受け、いよいよ事の重大さを理解した私。

「えっ、うそでしょ。なんで今? ほんとに突然の手術ってあり?」

と動揺するばかり。ハラハラと涙も落ちてくる。不安な気持ちで夫の到着を待つのでした。

2.手術準備、いざ出産!
手術決定後は、猛烈な勢いで準備が進みました。助産師さん3人に取り囲まれ点滴ラインをとったり、剃毛したり、術衣に着替えたり。私はされるがままの状態で、まな板の上の鯉とはまさにこのこと!と妙に関心してただただ身を委ねていました。

急ピッチで準備が進む中、とってもありがたかったのでは、事前提出していたバースプランを再度見ながら確認してくれたこと。私は出産直後の子どもを写真に撮ってほしいと書いていたので、わざわざ助産師さんが部屋までカメラを取りに行ってくれました。

そうこうしているうちに夫到着。いつもなら徒歩と電車で50分ほどかかるところ所要時間20分。聞くと自宅からタクシーで飛ばしてきたそう。でも20分は短すぎ。どんな手法でタクシー運転手を急かしたのかはいまだに謎です。飛んできてくれた夫の優しさと、ようやく家族の顔が見られた安心で私の目からは涙があふれたのでした。

20:20 自室NSTで波形の乱れ確認
20:30 超音波診察
20:40 手術室隣で再度NST開始
20:50 手術決定、家族に連絡
21:15 夫到着
21:30 手術室へ

激動の1時間でした。人生が一気にかわるこんな濃密な1時間はもうないかもしれません。次回はいよいよ出産ストーリーです!

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