見出し画像

「自由を求めて転職」が、双子子育てには最高だった話(双子子育てストーリーNo.40)

妊娠・出産前に、自分の心に従って職場と働き方を変えた結果、
双子子育てにおいてはとても良い選択だったのでそのことについて書いてみます。

・これから子どもが欲しいけれど今の仕事を続けられるんだろうか
・子育て真っ最中だけれど仕事との両立が大変すぎる
そんな方に読んでいただきたいです

1.私自身のこと

私は現在研究職としてとある組織で勤務をしています。
裁量労働制のため、深夜労働や休日労働は原則なしという基本的なルールはあるものの、働く時間、成果を出すためのプロセスは細かく問われません。
必要があれば外勤したり職場にいきますが、9割以上は自宅で仕事をしています。打合せもありますが、基本はオンラインですし、時間帯もこちらの対応可能時間内となるよう調整をお願いしています。

よくきく名ばかり裁量労働で実態は残業代を出さずにタスクばかり与えるブラック組織ということもなく、私がいる組織は正真正銘の裁量労働です。


2.なぜ転職したのか

前職は誰もが聞いたことのある大きな組織で働いていました。
幼いころから手掛けたかった仕事、しかもとてもやりがいがある仕事。

でも私は7年半の勤務後、退職しました

その理由は

「サクラが見たかったから」

えっ?!ですよね
でも私は本当にそう思って辞めました

当時はまだリモートワークも積極的に取り入れらておらず
平日5日間、9時~17時は職場に通勤、もちろん残業もあるので会社を出るのは早くとも18時、多くはないけれど遅いと21時、22時という時もありました

ある3月末の日、すっかり暗くなった後に職場を出ると満開の桜が散り始めていました

あー今年もゆっくりお花見できなかった
サクラが見られるのは人生であと何回なんだろうか
もしかして、今の私の働き方は理想の時間の使い方じゃないんじゃないか?

サクラをきっかけに心の本当の声に気づきその1ヶ月後には退職を申し出たのでした。

正直、
次につく研究職が自分に合うのか、
組織になじめるのか、
給与はダウンだったので経済的にやっていけるのか、わかりませんでした

でも「ルール、規則などの自分を縛るものからの自由」

それが当時私が心から求めているものであり、一歩先に踏み出す後押しとなりました。

3.双子子育て中の今、現在の働き方が最高な理由

その後結婚し、数年して双子が生まれ
現在は1歳男の子2人と夫と4人で暮らしています

育児と必要な家事の時間をしっかり確保しつつ
早朝と、子どもが保育園に行っている日中は仕事をし
同じく自宅で仕事をしている夫とのよい関係を築けている

こんな現在の働き方が私にはとても心地よく、無理する必要もなく、
最も適していると心から思ってなりません

子育ては予想以上に大変です。例えば、
・子どもは朝から予期せぬこと、たとえば突然吐いて全着替え、朝ご飯で遊び始めて全くご飯が進まない
・双子が病気になると最低1週間はまとまった時間仕事にあてられない
・朝晩の家事育児でかなりの体力を使う

このように生きていくだけでも精一杯な毎日

仕事のために通勤をしたり
出勤時間や保育園のお迎えに間に合うよう走ったり
職場にいかないと全く仕事ができない状態だったり

もしそのような環境であったら
体力がもたないだけではなく
思い通りに仕事ができず周りに迷惑をかける自分を責めたり
大人の予定をかき乱してくる子どもにイラだったりしたことでしょう
何も悪くない子どもを勝手に攻める自分に自己嫌悪を抱くかもしれません

4.仕事と(双子)子育てとの両立で悩んでいる方・これから悩んでしまうかもしれない方へ

私が研究職という少し特殊な仕事なのでこんなことができるのではないか
と思われた人もいるかもしれません

もちろん全ての仕事がリモートワークができるわけでもなく
またそれを望んでもすぐに理想の仕事が見つかるとも限りません

ただ、
・毎日子育て、家事、仕事に追い立てられるような生活がつづいてる
・疲れが取れない、やる気もでない
・いつもイライラしている

そんな状態が続いているとすれば、
そろそろ働き方を変えるタイミングなのかもしれません

いきなり退職でなくとも

・今の状況を何とかしたいと身近な人に打ち明けてみる
・求人がないか探してみる
・在宅ワーク可能な仕事紹介のサイトに登録してみる

そんなたとえ小さなことであっても、少しでも行動することで望む未来に向かって歩みだしたと言えるのではないかと思います

自由を求めて踏み切った転職が今思うととても最高だったと言える私ですが
これからのことはわかりません

子どもやパートナーとの時間、自分や家族の健康、経済的なこと
やりたい仕事やこれまでのキャリア

色々な軸のバランスをとりつつ、その時々の出会いやご縁に導かれながら
時には意思を持って進み、時には流れに身を任せながら、ワーキングマザーとしての道を歩んでいくのでしょう。

すべての双子ワーキングマザー、双子じゃなくてもお子さんがいらっしゃるワーキングマザーが笑顔で、自分で納得した家庭生活や仕事人生を歩めますように。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?