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蛙太郎
2022年1月15日 01:48
ユートピアまではもうすぐなのだ。それはシャワーがお湯になるまでの時間くらい。それは人を恕せるまでの時間みたい。目を覚ますと空気が凛と静まり返っていて、白銀の世界に置いてけぼりにされまいと、確かめ合って色を付け直した地点。そこが例えばわたしとあなたのユートピア。街は次第に色付き直り、そのマフラーが何色なのかわたしには分からないけれど、その温もりに赤心が、伏せた瞳に蒼穹が、宿っていると知れたな