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蛙太郎
2021年10月13日 23:54
冷めていく、なにもかも。サイフォンで淹れたコーヒーも、スクリーンに吸わせた興奮も、湿った髪で汗ばんだ腕も。猫舌だからと言い訳をして、冷ました愛を啜った者には、触れられなかった耳たぶ。気まぐれに焦がれようとも、冷めていく、ただ冷めていく。死んだら冷たくなるという。どうせ燃やすのに冷めていく。保ち続けた体温を、最期くらいは昂らせたっていいだろう?一つ命が果てた時、一世一代の大爆発を。骨まで木っ