M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO がやってきた (2)
いざ開封の儀 。
茶色い外箱の蓋をあけると、まずは取扱説明書と保証書があらわれます。中蓋をあけると内部は縦二層に分かれていて、片方に本体とフード、もう一方にラッピングクロスが袋入りでおさまっています。ゆっくりとした動作で中身をすべて取りだします。
取扱説明書は、多言語で書かれているために5mmほどの厚さになっていますが、読むべき内容は6ページほどしかありません。OMDS のサイトで PDF 版がダウンロードできるので、この本のページを私が開くことはないでしょう。ラッピングクロスも……たぶん、きっと、使わないかな。。。
本体にはそれなりの質感と高級感があります。が、持ってみると、その体積から予想する重さ以上に軽いことがわかります。
ポリカーボネート素材を使用した本体の重量は453g。その軽さゆえに、持った瞬間に高級感が逃走していきます。
鏡筒には「フォーカスリミットスイッチ」と「IS スイッチ」、そして「L-Fn ボタン」があり、フォーカスリングには前後にスライドさせることによって瞬時に AF と MF を切り替える「フォーカスクラッチ機構」が備わっています。
この「フォーカスクラッチ機構」、便利なときには便利なんですけど、ここで MF に切り替えた場合とカメラの本体側で MF に切り替えた場合とではフォーカスリングをまわしたときのピントの移動幅が異なるので注意が必要です。フォーカスクラッチによる切替では少しのリング回転で大きくピントが動いてしまうため、微調整には向きません。ピントの微調整が必要な場合は、迷わずカメラ本体で MF に切りかえるようにしましょう。ここ重要です。テストに出ます。
M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO は 1.4 倍のテレコンバーターである「MC-14」、あるいは 2倍のテレコンバーターである「MC-20」と組み合わせて使うことも可能です。
予約時にはテレコンとセットでの販売もなされていたようですが、マップカメラではすでに「SOLD OUT」になっていますね。今後復活することはあるのでしょうか。私は以前から「MC-20」を所有していたので、単体での予約となりました。
では、カメラ本体にレンズを取りつけてみましょう。
うん、わりとカッコいいですね。このサイズ感、好きです。
さて、マクロレンズを使って「等倍マクロ」撮影をする際に気にしないといけないのが「レンズの先端から被写体までの距離」です。これがあまりに短いと被写体とレンズがぶつかってしまったり、被写体がレンズの陰になってしまうことがあります。
実際に測ってみましょうか。
画像1はレンズフードをつけたときのフード先端からセンサー面までの距離、画像2は「MC-20」とレンズフードをつけたときのフード先端からセンサー面までの距離です。画像1では199mm、画像2では223mmですね。
このレンズの「2倍マクロ」時の最短撮影距離は224mmですので、画像1のときのワーキングディスタンスは 25mm、画像2のときのワーキングディスタンスはわずかに 1mm となります。テレコンをつけた場合はレンズフードを付けられないと考えたほうがよさそうです。フードぶつけます。繊細な被写体なら壊れます。
ちなみにフードの深さは 40mm ですので、フードなしの場合のワーキングディスタンスをお知りになりたい方は、上記の数字に 40 を足してみてください。
ではいよいよこのレンズを使って撮影してみます。
パシャッ、パシャパシャッ。📷
……なんでもない鉢植えのお花です。
ホントは明るいところで外に咲いてるお花さんを撮ってみたかったんですが、レンズが届いたのがすでに夕刻だったので、否応なくこうなっちゃいました。日中の屋外での写真はいずれまたの機会に。
このレンズの目玉である「2倍マクロ」(35mm換算4倍マクロ)で撮った写真がこちらです。
シャッタースピードが 1/100 ですので、手持ちでも余裕です。花びらの繊維の光沢がキレイです。
次は「MC-20」をくっつけて禁断の「4倍マクロ」(35mm換算8倍マクロ)の世界を覗いてみましょう。
めしべの部分にピントを合わせたのですが、ガラス細工みたいに透きとおっています。肉眼では気づきません。
なお、レンズ単体だとオートフォーカスもめっぽう速いのですが、テレコンをセットするとけっこう迷います。これは少し暗い室内だからかもしれません。はやく日中の屋外で撮ってみたいです。
最後にカメラの深度合成機能をつかった「2倍マクロ」(35mm換算4倍マクロ)の写真を2枚ほど掲げて、この記事を終わりたいと思います。カメラ内合成なので、いずれの写真も JPEG 撮って出しです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。ぺこりん。
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