准高齢者世代(60〜70代)に対する不満感の正体
こんばんわ。割水です。
僕の父親は今60代です。父とは特別仲が悪いわけではありませんが、必要なとき意外はわざわざ会話をしたり連絡したりはしない。そんな関係です。だから、世間話みたいなことは一切しないんですね。
で、仲が悪いわけでもないのに「なぜ雑談はしようとは思わないのか?」という疑問が浮かんだので、自分なり「こういうことだろうな」と考えた理由を話てみます。
結論としては「父との会話で得られるものがプラス・マイナスでマイナスになるから」です。
で、これはたぶん今の60〜70代の世代に当てはまる事象だろうなと感じたので文章を書いています。組織の偉い人ポジションにいがちな人たちの年代ですね。これより上の世代になるとすでに組織からいなくなっているので「上の人たちめんどくせぇな」という感情がわくのは、だいたい今の60代付近の世代に向けられているんじゃないでしょうか。
さて、「父との会話が足し引きマイナスになる」ということですが、当然どんな人との会話でもプラスとマイナスがあります。メリット・デメリットと言い換えてもいいです。
デメリットの方がわかりやすいので先に説明すると、例えば
小言がうるさい
話が通じない
怒られる
言いたくないことを聞いてくる
などですね。まぁ、多かれ少なかれどんな人との会話でも、こういったマイナスポイントは存在すると思います。
こういうマイナスがあるにも関わらず「他人と会話をしようと思える」ということは、マイナスを帳消しにするプラスの面があるからです。
共感してくれる
慰めてくれる
有益なアドバイスがもらえる
新たな知識・情報を得られる など
こういうプラスの要素が大きければ、多少のストレスがあったとしても「この人と話がしたい」と思えるわけです。
例えば「この人にはいつも痛いところをつかれるけど、有効な助言をしてくるから問題解決ができてしまい、結果話してよかったとなる」などです。
そういった視点で僕の父について考えてみたところ、父との会話でなにかを得られた記憶が無いんですよね。父に相談したことで「なにかが上手く行った」とか「失敗を防げた」とかそういう記憶が無い。つまり、父には実績が無いんですよ。
もちろん、健康に育ててくれたことには感謝しますが、その上で「勉強とかスポーツとか恋愛とか仕事とか」にチャレンジするにあたって、なにか有効な会話をしてくれた実績がないわけです。
となると、父と会話するという行為には「なんか面倒くさい小言を言われるリスク」しかない。実績としてプラスがないことは確定してるけど、ストレスを与えられるリスクだけが存在している。だから必要なとき意外は会話しようとは思えないということです。
じゃあなんでこんなストレスを感じる会話してくるんだろうと思って、父の発する言葉を考察してみると、
自分が口を挟める話題だけ小言を言ってくる
自分がやったことが無い・知らないのに否定してくる
口で言うだけで具体的に手助けしてくれるわけではない
アドバイスしてるつもりのただのマウンティングになっている など
これ、よくいる「使えない上司像」そのものですよね。年功序列で上の方にいるけど、「能力があるわけでもなくリーダーとしての存在意義があるわけでもなく、お前のそのポジション会社に必要か?」っていう人。ただ部下にストレスを与えるだけの存在。
今の60〜70代ってこういう人多いと思うんですよ。何故かというと、
人口が多く、生まれてから死ぬまで自分たちの民意が反映されやすい世代だから
上の世代が作った環境下で上に言われたことを普通に真面目に頑張ってれば普通になんとかなった世代だから
今の若者のように「普通に頑張るだけではなんとかならないから、リスクをとってチャレンジしなければならない」みたいな経験が無いんすよね。
自分たちが普通に頑張ってなんとかなってしまった世代だから、チャレンジした結果として浮き沈みで苦しんでいる世代に対して「普通に頑張れ」みたいなアドバイスをしてしまう。当然、自身はなにもチャレンジしたことがないから有益なアドバイスはできるはずがない。
野球観戦で言うと、ヒットを出すためのアドバイスはできないけど、三振したときだけしっかりヤジを飛ばしたりアドバイスしたがるおじさんですね。つまり、成功するための助言はないが、失敗したときには小言を言ってくる。
自分の父親を見てて、今の60代前後ってそういう世代なのかもなーと感じたしだいです。
ということで、家族は大事にしようという話でした。それでは。
画像引用:https://www.ipss.go.jp/site-ad/TopPageData/PopPyramid2017_J.html
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