職場でのこと

5月頃に働いている部署でジェンダー(LGBT)について私主催で学習会を行いました。

なぜこの学習会を開催することになったかというと、今年1月頃に所属している病棟に入院することになった患者家族が申告があったわけでもないのに、性同一性障害の娘さんとカルテに記載されたいたことを私が発見したことが始まりでした。カルテに書かれていた内容は、『見た目は男だけど、女性』『娘さんとは呼ばないでください』と記載されていました。その記載を見て、上司にカルテに記載されている内容はアウティングにあたる可能性があることと人権侵害となるため上司から注意してもらうように依頼しました。しかし、その後もカルテに記載される内容が修正されることはなく他のスタッフも見て見ぬふりの状態が続きました。


今まで私自身に対して、「服装が男の子かと思った」「男か女どっちが好きなの?」という発言は多々ありましたが今回のことに関してはどうしても許せることができませんでした。


職場でLGBTの話をして、すべてのスタッフが理解して行動してくれるとは思ってはいませんでしたが当事者として何もしないままにしておくのも私にはできませんでした。


実際に部署でLGBTの学習会をして、『大事なことだと思う』『用語とかは聞きなれないけど知っておかないといけない』と数人が理解してくれている印象を受けました。それでも、学習会後のアンケートで『身近にいないからわからない』と答える人がいました。

5月に学習会をして、今でもなお4月に入職したスタッフに対して「彼氏はいるの?」「結婚したい?」「子供欲しい?」などといまだに聞いているのをよく耳にします。結果、大半のスタッフには響いてないのではないか…っと。


当事者として思うことは、

①男性・女性の2つの性に分けて物事を自分の物差しに当てはめることを止めて個人としてそれぞれの人と関わってほしい。

②身近にセクシャルマイノリティがいないのではなく、実際にはいるが言えない状況があること

③当事者がカミングアウトすることは簡単ではないこと。

を知ってもらいたい。


そして、産婦人科に所属するするスタッフとして思うことは性に密接にかかわる科だからこそ、色々な方がいることを知ってもらいたい。



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