好奇心に脳を踊らされて
一人でいる時間が増えた。周りからの視線を気にすることも少なくなったので、いろんなことに挑戦している。何気ないことにも関心を持ち、疑問に思い、考えることが多くなった。昔から物事に対し興味を抱かず、好奇心が全くと言っていいほどなかった。当然あるもの、起こるものと勝手に断定し、微塵も不思議に思わなかった。それが一転、自分の内面や、周りの現象などにも興味が湧き、どうでもいいようなことについても考えることが増えた。
「本を読め」と言われ続けてきたのに、全く本を読まなかった人間が本屋に足を運んでいる。まだまだ知らない世界について、世の中について知りたいという好奇心からだろう。
自分とは縁がないだろうと思っていた「アイドルの写真集」を買っている。昔の自分は、アイドルなんてなんなんだよと思っていたのだが、真剣に仕事に取り組む姿勢や美しさを保つために信じられないほどの努力、いろんなことに挑戦していく積極性などについてわかったときに、感動してしまった。その人のことについて少しでも知りたくなったから、思わず買ってしまった。
テレビのほうが好きだった自分が、ラジオを聴くようになった。ラジオなんて、音だけでつまらないと思っていたのに。パーソナリティのエピソードトークや、その人なりの考え方について興味を持った。オードリーのオールナイトニッポンは今や、週一の楽しみになっている。
自分の体形についても気がはたらくようになった。特に意識してこなかったのに。ちょっとだらしないなと気づいた時から、積極的に簡単な筋トレをしている。どこに負荷がかかっているのか調べて、意識しながらすることで効率が上がっている気がする。
今まで絶対にしないと思っていた、「一人○○」に挑戦するようになった。一人焼肉は、他の人のことを気にせず焼肉に全神経を集中できてとてもよかった。一人カラオケは、自分のペースで好きな歌を歌えてとてもよかった。コロナがもう少しおさまれば、一人映画もしてみたい。
そして、自分が思っていることや心に浮かんできたことを文章として残そうと、noteを始めた。拙い文章ではあるが、書いてみようと思えたことは、ここ最近で一番自分の成長を感じられた。
このように、今までしてこなかったことや興味がなかったことに興味を抱き、いろんなことにチャレンジできるようになった。チャレンジすることで知らなかったことや楽しさを知ることができている。
今は、自分ができることにはチャレンジしていきたい。チャレンジすることがこんなに楽しかったとは知らなかった。先入観だけで判断してはダメなんだな。
あー、楽しいことも世の中にはあるんだな。ぼくは今、好奇心に脳を踊らされている。ダサいリズムでビートを刻みながら、不恰好なステップを踏んでいる自分の姿を想像するだけで笑えてくる。
知ることは動揺を鎮めることかもしれない。好奇心のお陰で知らなかった世界を知ることができている。この好奇心があるうちは、できる限り、チャレンジをしていきたい。知らない世界がまだあるはずだから。
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