芋出し画像

🧠異囜の地で日本人に助けられた話


日本぀たんね、䜕しおおもおもんくない(鬱)
そうだワヌホリに行こう(嬉)
ず蚀っおも金ないなヌ(悲)
ずりた氎商売で荒皌ぎや(頑)
結局10䞇しか貯められなかったけどオヌストラリア行こっず(楜)
ケアンズ䜕もないなヌやっぱオヌストラリアず蚀えばファヌムゞョブや(嬉)
アサヌトン到着(楜)←むマココ

はじたりはじたり


ずりあえずケアンズを離れおアサヌトンたでやっお来たは良いが、どこに蟲堎があるのだろう

人気がなくこじんたりずした町はなんずなく陰鬱な感じがする。特に圓おもなくふらふら歩いおいるずむンフォメヌションセンタヌず曞かれた建物を発芋した。
information ぀たり情報蟲堎の情報がここで埗られるず螏んだワむは意気揚々ず扉を開け䞭に入った。

センタヌの䞭も町に負けず劣らずこじんたりずしおいた。入口付近には雑誌ラックに町の案内パンフレットがこれでもかず眮いおあり、奥のほうには長机くらいのカりンタヌがあった。そのカりンタヌ越しにオヌゞヌのお姉さんが2人こちらを䌺っおいる。ワむは぀か぀かずしっかりずした足取りで2人に向かっおいった。

「ハロヌハりアヌナヌ」
ご機嫌なんお䌺っおいる堎合ではないが取っ掛りの文蚀はこれしか知らない。
さすがはむンフォメヌションセンタヌ、急に入っおきた蚳の分からんアゞア人にもにこやかに答えおくれる。

「蟲堎で働きたいんだけどどっかいいずこある」こんなニュアンスの事をたどたどしい英語で聞くず、
「蟲堎ならここから1キロほどあるいた先にあるわよ」
ずのこず。

おっしゃ情報ゲットだぜ
ワむはお姉さんにお瀌を蚀い早速蟲堎ぞ向かった。
蟲堎たでの道のり、䜕か面癜いものでもないかずキョロキョロしおいたが結局緑以倖ワむの目に映る物はなかった。刺激ずいう刺激を党お取り陀いたようなその颚景は「カントリヌロヌド」や「スタンド・バむ・ミヌ」の音楜がずおも䌌合う、今で蚀うずころの゚モい道皋であった。

それらの曲を頭の䞭でぐるぐるリフレむンさせおいたら急に目の前に倧きな建物が珟れた。きっずここがかの蟲堎であろうず目星を぀け䞭に入っおいく。
30分埌ワむはたたむンフォメヌションセンタヌを目指しおスタンド・バむ・ミヌを口ずさんでいた。

ずいうのも、たしかにここは蟲堎ではあったのだが食䜏を提䟛しおくれる代わりに蟲堎で働くずいうシステムで、぀たり最沢な資金を持っおきたブルゞョワワヌホリヌ勢向けの蟲堎だったのだ。
ワむのような垰りの飛行機代もない貧乏人はそれこそここで䞀生奎隷のように働き、そしお終には骚を埋めるこずになっおしたう。

むンフォメヌションセンタヌに着き、さっきの蟲堎以倖には無いのかず聞いおみるず残念ながらそこ以倖にはないずの返答だった。

マゞかよ 2時間半もかけおケアンズからここたで来たっおのにこれじゃ骚折り損ではないか。そうじゃなくおもバス代やらアサヌトンの宿代やらで加速床的にお金は枛っおいる。遊んでいる堎合じゃねえんだよ。こちずら。

さらにワむを苛立たせるこずがバスの時刻であった。今珟圚午前䞭10時、次のバスは午埌3時出発。

嘘だろオむ この䜕もない町で5時間も暇぀ぶしをしないずいけないのか。しかもお金を掛けず居られるのはこのむンフォメヌションセンタヌしかないではないか。
歩けば腹が枛る。日本から握っおきた梅おにぎりも残すずころ埌3぀、無駄に腹を枛らす蚳にはいかない。ず蚀っおも5時間ここに猶詰なのもなんだか心が゜ワ゜ワしお良くない。

ワむは決めた。隣町たで歩いおみるこずを。

ずいうわけで、たるで冒険に出る勇者のごずくむンフォメヌションセンタヌを飛び出した。
センタヌを背にしお巊右に䌞びる広い道がある。盎感で右に歩き出した。

知らない町、知らない道、この埌どうなるかもわからない。
確かなものは䜕䞀぀持っおないなヌなどず考えおいたら䞍思議ず心が軜くなった。䞍安がなかったず蚀ったらそれは嘘になる。
頌れるものが自分しかいない自分の力でどうにかしないずいけない状況ずいうのは日本では経隓したこずがなかった。芪や友達や誰かがい぀も助けおくれたからだ。

だからこそこの初めおの状況にワクワクしおいた。ワむはワむの人生の䞻人公なのだ。

30分くらい䌑憩もせず黙々ず歩いたので疲れおきた。ちょうど巊手にスクラップ工堎のような建物があったので隣町たではあずどれくらいで着くか聞いおみるこずにした。

10分埌ワむは工堎䞻の車の助手垭に座っおいた。隣町たでの距離を聞きたかったのだが「そんな銬鹿な真䌌はやめろ俺がむンフォメヌションセンタヌたで送っおっおやるから」ずいう話しにたずたったのだ。

たた振り出しに戻っおしたった。

もはや目の焊点が合っおいないワむをお姉さん2人は優しく迎え入れおくれた。もう䜕をしおもむンフォメヌションセンタヌに匕き戻されおしたう運呜にあるず悟ったワむはたるで借りおきたネコのように静かにぐったりず机に寄りかかった。

皋なくしおこの3人の異様な静けさをドアを開ける音が匕き裂いた。
芋るず若いカップルが入り口に立っおいる。

よヌく目を凝らしお芋おみるずアゞア人のようである。
んあれこの人達日本人だ
ワむは涙が出るほど嬉しかった。そしおここたでの経緯をそのカップルに話したずころ、なんずケアンズたで車で乗せおいっおくれる事になったのである。
ワむはこの時始めお神の存圚を確信した。

車の䞭では色んな話をした。2人ずもワヌホリでオヌストラリアに来おいお、今はファヌムゞョブを終えお車で色んなずころを回っおいるずの事だった。ここたでワむのnoteを読んでくれおいる方ならピンず来たこずだろう。そう、この2人にタリヌのバナナファヌムの情報を教えおもらったのである。

道䞭寄った芳光地😄
おばけみたいな朚やね👻
心優しきカップルず蚘念撮圱😆
圌氏さんをパシャリΣp📷ωŽ)



こうしおワむはバスを埅たずしおケアンズに戻るこずが出来たのであった。


めでたしめでたし


この蚘事が気に入ったらサポヌトをしおみたせんか