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10 ハッ!

一体どれくらいの時間気絶していただろうか。

打ち付けた時の衝撃で出来た後頭部のコブを擦りながら

ネコ美は自分の下敷きになっているウオ田を見た。

死んでる?

いや、まだ微かに息がある。

あの衝撃に耐えうるとはさすがウオ族である。

体に纏う粘液が緩衝材となったのだろう。

ウオ田のお陰でネコ族の中でもトップクラスの貧弱である俺は命をつなぐことが出来た。

こいつが目を覚ましたら礼を言おう。

そう胸に誓ったネコ美だった。

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