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【2021】#今年の9枚(グループ編)

 2021年を振り返り特に好きな韓国音楽の作品(アルバム、EP)を9枚厳選してみました。今回はグループ編です。リリース順にご紹介します!

①Epik High / Epik High Is Here 上(Part 1)

 3人組ヒップホップグループのEpik High(エピックハイ)が1月にリリースした今作は韓国のヒップホップシーンが世界中の様々な音楽ジャンルを吸収しながら独自の世界を作り上げていることを再確認させてくれる作品でした。皮肉たっぷりのEpik Highらしい歌詞も痺れます。とにかく豪華な客演も聴きどころで、特に②「Rosario」でのCLの圧倒的存在感や③「自分の話みたい」⑤「Leica」⑦「True Crime」でのヘイズキムサウォルMisoの透き通った歌声が印象的です。来年にはPart 2がリリース予定なので今から非常に楽しみです!

②SHINee / Atlantis - The 7th Album Repackage

 「名盤しかないアイドル」と個人的に呼んでいるSHINeeが今年2月にリリースしたアルバム『Don't Call Me』も衝撃的でしたがリパケでさらにギターのカッティングが爽快な①「Atlantis」をはじめとする名曲たちが追加されたので今作を選びました。クレジットを見てみるとCHANGMO、Dvwn、Colde、Coogie、Woodie Gochildという韓国R&B・ヒップホップシーンを盛り上げている錚々たるアーティストが制作に参加しており、それらを一曲一曲完璧に仕上げるSHINeeの圧倒的コンセプト消化率の高さがお分かりいただける作品だと思います。

③ONF / CITY OF ONF

 2021年になんと4回カムバックしてくれたオネノプ!本当は4枚全て選びたいところですが、悩みに悩んでリパケの今作を選びました。前作『ONF:MY NAME』のタイトル曲だった④「Beautiful Beautiful」はありのままの自分でいることを肯定してくれる人生讃歌ですが、Beautifulと対照的なUglyをタイトル曲に持ってきた①「Ugly Dance」はのびのびと表現したいことをすれば良いんだというまさにアイドルの讃歌といえます。他にも自己紹介ソングやユニットごとの楽曲などこんなに名曲を一気に聴けちゃっていいの?というくらい充実したアルバムです。これだけたくさん名曲を残してくれたから来年6人での活動が無くても寂しくないよ・・・とはやはり言えません・・・寂しいです(涙)

④GWSN / THE OTHER SIDE OF THE MOON

 カムバックした5月26日はなんと日本人メンバー・ミヤの誕生日&スーパームーン皆既月食だった!というなんとも粋な公園少女の最新アルバムは初期の可愛らしくキラキラとしたハウスサウンドは控えめでありながらも、全曲に漂う幻想的な雰囲気はそのままで、何があっても彼女たちが存在している限り公園少女は変わらないという証明のような作品でした。タイトル曲だけでなく⑤「Starry Night」や⑥「I Sing(lalala)」など、デビュー当初から彼女たちが得意としているシティポップジャズの曲も輝きを放っています。他のグループが真似できない独自の音楽性を確立している公園少女の今後にも期待しています!

⑤TOMORROW X TOGETHER / The Chaos Chapter: FREEZE

 第4世代を象徴する作品は?と聞かれたら私は迷いなくTXTのこのアルバムを挙げたいです。Z世代の声を代弁するという彼らの立ち位置がはっきりとした今作は、Z世代だけでなく未曾有のパンデミックに迷いもがくすべての世代に響く作品だったのではないかと思います。特にタイトル曲での全身で思いを表現するパフォーマンス、一人ひとりの特徴的な歌声は2021年のK-POPシーンにしっかり爪痕を残しました。8月にリリースされたリパケと迷いましたが、彼らの魅力がさらに引き立つバラード(①「Anti-Romantic」)を1曲目に持って来るなど構成の面白さとテーマの統一性、そして5月に初聴きした時のあの衝撃が今でも印象的なので今作を選びました。

⑥Brave Girls / Summer Queen

 ブブゴルお姉さま今年は大変お世話になりました!!!!本国でのチャート逆走のおかげで素晴らしいグループに出会うことができました。一躍人気アイドルになったブブゴルが満を持してリリースした今作も、トレンドに無理に合わせようとせずに彼女たちらしさを存分に出していて流石としか言いようがありませんでした。①「Chi Mat Ba Ram」での爽快なサックスのイントロ、②「Pool Party」での弟グループのフィーチャリング、③「Summer by myself」でのド直球ニュージャックスウィングや④「FEVER」でのクールなディスコサウンドなど聴きどころ満載です。リパケ『After 'We Ride'』はさらに大人っぽい雰囲気を楽しめますのでそちらも是非聴いてください!Brave Sound最高!!!!

⑦STAYC / STEREOTYPE

 4月にリリースした「ASAP」のヒットから注目度がグッと上がった彼女たちですが9月リリースの今作でも期待以上の作品を私たちに届けてくれました。デビュー当初から彼女たちの曲はどれも恋愛や友人関係におけるティーン特有の、言葉にするのが難しいほんの一瞬の感情を的確に表現するのがとても上手で、今作でも例えば①「STEREOTYPE」では自分に自信のないティーンたちの背中をそっと押してくれるような歌詞が印象的でした。続々と若手がデビューしていくK-POP界でしっかりと独自のポジションを確立できている彼女たちは来年も大活躍すること間違いなしです!

⑧SUMIN, Slom / MINISERIES

 今年3月にリリースされたSIRUPとのコラボ曲「Keep In Touch」などで2人のことをご存じの方も多いかと思います。今作はネオソウルをベースにしつつも、2人だからこそ作り出せる独自の世界がどこまでも広がっていて、聴いていてとにかく耳が楽しい作品です。色々な雰囲気の曲が詰め込まれたこのアルバムは日常生活の様々な場面においてちょっとした彩りを与えてくれました。SUMINとslomは韓国の音楽シーンになくてはならない存在です!

⑨Billlie / the Billage of perception : chapter one

 11月にとんでもないガールズグループBilllie(ビリー)がデビューしました!衝撃的なタイトル曲①「RING X RING」を始めとするルーキーらしいパワフルな曲が多いですが、⑤「everybody's got a $ECRET」ではチャイコフスキーの「金平糖の精の踊り」をサンプリングしていてかなりお洒落ですし、バラード、ジャズもトライしていてどれも聴きごたえのあるバランスの良いアルバムです。日本のアイドルに近いような、どこか日本人が親近感の湧きそうな楽曲が多い印象を受けたのでご興味ある方は是非聴いてみてください!早速新メンバーが追加になるなど話題性も抜群の彼女たちが来年もK-POPシーンを盛り上げてくれることを期待しています!

 最後まで読んでくださりありがとうございました!次回のソロ編もお楽しみに!

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