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K-POPでスペイン語を学ぼう!①

 韓国の女性ソロシンガーCHUNG HA(チョンハ)が先日アルバム「Querencia」に収録されている『Demente』の全編スペイン語バージョンを発表しました。アルバム同様プエルトリコ出身のラッパーGuaynaaとコラボしています。

 この曲をきっかけに、K-POPにはタイトルにスペイン語が含まれている曲が結構あるなと気づいたので集めてみました!実は私大学時代にスペイン語を専攻しておりましたので、簡単なスペイン語の解説も入れつつ紹介したいと思います。
 投稿のタイトルがなんとも大げさになってしまい申し訳ございません(笑)少しでも「そうだったんだ!」と思っていただければ嬉しいです。
 興味本位で調べはじめましたが予想以上にたくさん見つかったので数回に分けてお送りします。


①GFREND

GFRIENDにはスペイン語タイトルの曲が多いです。一挙に紹介します!

・Me Gustas Tu

 明るいビートのGFRIENDの代表曲のひとつですね。
 タイトルは日本語で「君が好き」という意味で、日本語で主語にあたるものが間接目的人称代名詞(~に)になり、好きなものが主語の役割をするGUSTAR型動詞と呼ばれる形です。スペイン語は主語によって動詞の活用が変化するのですが、今回は好きなもの(=君という意味のtu、正式にはtú)に対応する動詞gustasが使われ、日本語で「私が」を表すme が文頭に来ています。他に例をいくつか挙げておきます!

☆Me gusta bailar. (私は踊ることが好きです。)=踊ること(bailar)が主語、踊ることが好きなのは私(me)

☆¿Te gusta este chocolate?(君はこのチョコレートが好きですか?)=このチョコレート(este chocolate)が主語、それが好きなのは君(te)

GUSTAR型動詞は日本語や英語にない文法だと思うのでスペイン語を勉強していく中ではじめは理解に苦しむ分野ですが、gustar以外にもこの形をとる動詞は多いので、慣れてしまえば表現の幅がかなり広がります!

・Memoria

 日本語がオリジナルのシングルです。最初この曲のMVを観たときあまりの発音の良さと可愛らしいビジュアルで日本のアイドルの曲かと思いました。
 memoria「記憶=memory」という意味です。英語に似ていますね。

・MAGO

 2020年に発表された「回」シリーズの第3弾です。個人的に最近K-POPのDISCOソングにハマっているのですが、この曲を聴いてMVを観たとき「こういうの待ってた!!!」とテンションが上がりました!
 mago「魔法使い」という意味です。ちなみに新約聖書に登場する、イエスが誕生した時に贈り物を持ってきた東方の三博士のことをスペイン語で「Los Reyes Magos」と言います。

②IZ*ONE

惜しまれつつも先日活動を終了したIZ*ONEにも英語・韓国語・日本語以外を使ったタイトルの曲が多いです。こちらも3曲紹介したいと思います。

・Violeta

 violeta「スミレ、スミレ色の」という意味です。フラワーシリーズは特に華やかですね…!

・FIESTA

 fiesta「祭り、祝祭」の意味です。ちなみに初めて知ったのですがフィエスタという名前のついた花も存在するみたいです。

・Buenos Aires

 こちらはスペイン語圏のアルゼンチンの首都名なので取り上げてみました。ちなみにもともとは‘‘buen(良い) aire(空気、風)‘‘つまり航海するときに大切な「順風」の複数形で、Santa María del Buen Aire (順風の聖母マリア)に由来してるそうです。

③IU

地名続きでこちらをご紹介します。

・Havana

 ハバナといえばこちらもスペイン語圏のキューバの首都名ですね。ちなみにスペイン語でキューバの首都は「La Habana」と書きます。またスペイン語ではhは発音しないため「アバナ」になります。

 ちなみに歌詞に出てくる Hola muchacha hermosa ですが

Hola = こんにちは、やあ(ここでも文頭のhは読まず「オラ」)

muchacha = 女の子、お嬢さん(muchachoになると男の子)

hermosa = きれいな、美しい(今回はmuchachaにかかる形容詞なのでhermosaですが、muchachoの場合はhermoso)

という意味です!


 今回は計7曲ご紹介しました!まだまだたくさん紹介したい曲があります!次回もお楽しみに!

 最後まで読んでくださりありがとうございました!

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