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人は恋をする、何があっても #37

夕食タイムがやってきた。お部屋ではなく個室に出向いて食べるのだ。二人で浴衣姿でリラックスして個室で創作懐石をいただく。あまり堅苦しく解析ではなく、なかなかユニークなつくりのお料理も多い。眺めて、味わって、とてもおいしかった。お酒はあらかじめ今日買ったワインを冷やしてもらっていたので美味しくいただけた。

食事も終わり、部屋に引き上げる。ほろ酔い気分が心地よい。

「一休みしてお風呂入ろう」

「そうね、今はいると一気に回っちゃうよね」

「お部屋のお風呂はありがたいね。とても楽ちん」

しばらくしてから彼女は言った

「お風呂入ろう。」

「一緒に入る?」

「そうしよう。」

なかなか女性は大胆である、とか思ったが、いまさら恥ずかしがる歳でもあるまい、ということか。既婚者だし、二人とも。異性の裸をみて大騒ぎするようなことはない。二人でゆったり湯舟でリラックスしてお風呂もいいではないか。

「先に入ってる」

「後から行くよ」

さすがに同時に浴衣を脱ぐのは引け目があるらしい。彼女は言ってきた。

「お風呂入ったよー」

「これから準備していくよ」

さて、ちょっとワクワク。

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