【詩】 混沌

コトンと混沌の音がする。

外は降ったり晴れたり

まるで感情のようで

落ち着かない。

テレビを見ていると

試合に負けて泣いている人がいる。

正直、その感情がよくわからない。

それはきっと可能性があった涙だから。

僕には一生、わかりようがない。

僕の人生は0か100ではなく

50の積み重ね。

50も積み重ねれば

武器になる事もあるし

ダメなやつだと思われる事もある。

手を抜いても頑張っても

評価される事もあれば

されない事もある。

難しい世界。

全力で取り組めば

報われるという事もなく

すり減らして

確率が上がるだけ。

30%だろうが当たるし

90%だろうがハズレる。

そして100%になる事はない。

上げれば下がるし

上げなければ下がらない。

でも上げなければ

人に好かれない。

バランス。

怠惰を隠して

やらなければならない事もある。

でもやっぱり確率が上がるだけ

絶対なんてない。

ぐるぐる回る思考。

出口なんてない。

考える事を放棄して

座っていたソファに寝転んだ。

コトンとスマホが落ちる音がした。