【詩】 シャワーの中
激しく降る感情に濡れた体を
シャワーで洗い流す。
シャワーを浴びる事ですら面倒だ。
だとすると、シャワーを浴びる事でさえ
他人の目を気にしての行動かもしれない。
そう思うと辟易する。
シャワーから出たお湯が髪を濡らし
体を濡らし
足を濡らし
全身を洗い流してくれる。
このまま、心も感情も洗い流してくれないかな?
そんな難題を叶えてくれるはずもなく
シャワーヘッドはただ寡黙に
敵意すら感じる勢いで
僕にお湯を投げつけてくる。
やはり水には流せない。
水に流す事なんて出来ないのだ。
外はシャワーのような
土砂降りの雨だった。
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