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【詩】 照明

いつ切れるかわからない

薄暗い照明と

シンクロしていた日々は

LEDの台頭で

味気ないものになった





若さしか取り柄の無い

刹那な発光は

いつしか安定に縛られて

不確かなものを

排除していく





けれども

モノクロ写真のような

強い陰影が

フラッシュバックし

あの頃の

ピュアな無力感と

あの頃聴いていた

音楽とが混ざり合って

時折

帰りたくなる





時流に乗って

流れに流れて

無人島に辿り着いたら

薄暗い照明も

LEDですら

使えなくなる





そんな結末を

望んでいたりする






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