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音声解析で会議をエンターテイメントに!?「エモいガチャ」

こんにちは、「Experience×Technology(体験×技術)」の岡田です。
皆さん、ガチャガチャはお好きでしょうか?
スマホゲームのほうではなく、実際にコインなどを入れてハンドルをガチャガチャ回すといろんなアイテムがランダムで出てくる、何がでてくるかワクワクの、あれです。

では、重苦しい会議はお好きでしょうか?
まぁ、あまり好むという人はいないかと思います。
難しい議題だとどうにも空気は沈みがちになりますが、
どうせなら明るく生産性の高い会議にしたいものですよね。

今回ご紹介するのは、そんな重々しい会議を盛り上げてくれるという
エンタメ性たっぷりのガチャガチャです。


ガチャガチャで会議が倍々ゲームに盛り上がる?

「エモいガチャ」プレスリリースから

その名も「エモいガチャ」。透明な球形ケースに赤い台座で、カラフルなキャンディーが詰まった王道な姿です。
もちろんただのガチャガチャではなく、以前の記事でも登場した音声解析AI「Empath」※が仕込まれているのがポイントです。
(※音声から会話の質や喜怒哀楽などを解析するAIエンジン。公式サイトはこちら

  • 会議室に「エモいガチャ」をセットして会議スタート

  • Empathが場の音声から会議の盛り上がりをリアルタイムで測定

  • 場の盛り上がりが閾値を超えると自動的にガチャが回り、
    キャンディーが転がり落ちる

  • 会議がさらに盛り上がる!

というIoTガジェットなのです。

感情のグラフ(「エモいガチャ」公式サイトから)

ガチャが回って飴玉が出ることで会議は盛り上がり、その盛り上がりがさらなる飴玉を誘発することで会議室は興奮のるつぼと化します。これにより、これまで多くの人がたいくつだ、つまらないと感じていた陰鬱な会議がエンドレスな盛り上がり体感ゲームへと変貌、よどんだ空気が漂う世界中の会議室をフェス化し、会議の生産性を飛躍的に向上させます。

「エモいガチャ」プレスリリースから引用

アイデアしだいで、さまざまに

ちょっと水をさしてしまうかもしれませんが、「エモいガチャ」の仕組みは正確にいうと「つまらない会議を盛り上げる」のではなく「盛り上がりを加速させる」ものなので、そこを考慮するとまた違った展開も可能かもしれません。

  • 会議がネガティブな状態になったときにガチャが回り、
    ランダムではなく、状況を緩和、打開するような味が出てくる
    →「怒り」だったらリラックスできるミルク系キャンディー、
     「停滞」してたら刺激的なパチパチキャンディーなど

  • 会話を妨げないよう、口に入れるキャンディーではなく
    気分転換のためのストレッチ情報、香りや音楽などでもよいかも

  • 活用シーンも会議中に限らず、自分の好きなものを詰めておいて
    家で疲れた時のつぶやきを察してくれる自動ご褒美マシンとして使ってみるとか

などなど。

当たり前のことですが、基本型があればこそ、応用の可能性が膨らみます。
まずはしっかりした根があることで、枝葉も広がっていきますね。

背景には、問題解決力と爆速プロトタイピング力

さて、イギリス心理学会の研究によると、非生産的な「つまらない会議」がもたらす損失は年間約4兆円に及ぶそうです。
日本でも、パーソル総合研究所の試算によれば、大企業におけるムダ会議で年間15億の損失が生じる可能性、となかなかのインパクト。

「エモいガチャ」はそれらの課題に向き合うべく開発されたそうですが、音声解析とガチャを組み合わせて解決しようというアイデアもさることながら、発案から完成までの期間は40日間というスピードがすごいです。

企画、座組み、デザイン、開発までを短期間にこなすのは至難です。
「こんなことできたらいいなぁ」で止まることなく、素早く実際に形にしてみせる、その実行力がとっても素敵です!

以上
今後もワクワクできる「体験×技術」をご紹介していければと思いますので、どうぞよろしくお願いします!
最後までお読みいただきありがとうございました。


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執筆者:岡田
コミュニケーションデザイン部にて主にUIデザインを担当。
趣味は、ねこと遊ぶこと、花いけ。

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