十三機兵防衛圏がよかったぞ
シュタインズゲートと並べて飾っておきたいSFゲー。十三機兵防衛圏をクリア。かなりよかったです。
巨大ロボ、大怪獣、重機、パシフィック・リム、クラーク、ハイラインといったキーワードが刺さる人は、買って損はないはず。シナリオが超よくできてる。
大怪獣進行をめぐる13人の少年少女の物語を、時系列細切れに… 太平洋戦争時、80年代、未来と様々な時代をまたがって展開していきます。
クラスのあの娘が巨大ロボのパイロット!? という、ライトノベルっぽいスタートからはじまり、HGウェルズの火星戦争オマージュを経て、鉄塊と鉄塊がぶつかり合うゴツい巨大ロボ戦と、繰り広げられるSFミステリ、そして最後はハイラインのSFクラスまで拡張していく…
ストーリーは芥川龍之介の藪の中のように、細切れの観測者視点で語れるので、何が真実か、誰が悪いのか… あらゆる認識、善悪が2転3転しつつ、振り回しまくる。
プロットの複雑度は、SFでいうとジョージ・R.R. マーティンのWild Cardシリーズ審判の日や、冲方丁のシュピーゲルシリーズを思い出しました。よく主人公13人のストーリーの辻褄を、ここまで矛盾なくあわせられたな…と。(13人をかなり自由な順番でプレイできるのに、ここまで破綻しないのはすごいなと)。
シナリオが進行するにつれてアンロックされる、時系列ソート可能なプロット表も素晴らしい(あれがないと死ぬ)。
しかし、この作品…とても紹介文が書きにくい。あらゆる要素が、渾然一体となって複雑なプロットと伏線を構成しているので、何をいってもネタバレになってしまう。いろんなSFの美味しいところを全部盛り込んでる。
SLGパートはちょっとライト目ではありますが、アドベンチャーパートのシナリオがとても素晴らしかった。これはよいゲームです。
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