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不動産購入申込書

私がネットで見つけたその物件は一軒家で築40年と古かったのですが、予算を含めて駅近で広いという我々が望む条件を満たしていました。

わたしが内見した日の週末に夫も子供も連れて内見に行きました。2年前に水回り含めた内装リフォームをしているので好みがどうかは別にして綺麗でした。またリフォームするにしても費用を抑えられると思いました。

相場より安い理由を詳しく聞き、デメリットも理解した上で、いくらで申し込むか決め、翌日の日曜日に不動産屋に購入申込書を持って行きました。中古の物件は本来ならホームインスペクションをした後が良いと言われていますが、購入申込書を出した後にキャンセルしてもお金は発生しませんし、とにかく一番手になることが重要だと思いました。

価格が安いため内見はたくさん入っているようでした。わたしが内見している時ももう1組が見に来ていました。

購入申込書を出したところ、不動産屋から「お客様が一番手です」と言われ、次はどういう流れになるのだろう。希望価格で買えるのだろうか。などと考えていました。

次の日、不動産屋の店長から電話がかかってきて、「すみません。お客様は一番手ではありませんでした」と言われました。本当の一番手がいたことに担当が気づかず間違ったことを言ってしまいましたと。

そんなことあるでしょうか。

胡散臭いし、信用ならないし、不信感しかありません。嫌味の一つでも言いたい気持ちでしたが、私の目的は家を買うことです。嫌味を言ったり、不動産屋と喧嘩をすることが目的ではありません。

私が申し込んだあとにもっと高い価格で誰かが申し込んだろうと想像しました。不動産屋の立場になればその人に売りたいと思うでしょう。

私は「そうですか。もしキャンセルなどになったら必ずご連絡いただけますか。私も夫もとても気に入った物件だったので」と伝えました。

それから2週間後に、不動産屋から、本当の一番手の方が正式に契約を結ぶことになりましたと連絡があり、不動産情報サイトからもその物件は消えました。





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