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心配してるって本当ですか?

どうもチョイアスです。
先日相談者からこんな質問があったので、ご紹介します。

私は新入社社員ですが、一生懸命仕事をしていると先輩たちが私に優しく話しかけてくれます。
『そんなに頑張らなくて大丈夫だよ。頑張りすぎて潰れていく人もいたからね。心配だから声かけてみたよ。』
一見有難い先輩たちのお気遣いある言葉ですが、私は全然仕事が辛いと思っているわけではなく、日々新しいことを知り、刺激的な日々を行なっていますが、これは私の取り組み方に問題があるのでしょうか?心配されるような雰囲気を作っているつもりはないんですが、、、

こんな話は組織の中にいたら結構ありそうな話ですよね。
もちろん厚意や仲良くなる為のきっかけとしてこういう話をしてきているなら、まだいいんですが。こう言うフレーズを言う人は大体が

本当に心配していません。

何となく分かっている人もいると思いますが、相談者が本当に辛そうだ、明日出社するかも怪しいと言う雰囲気を出していれば、本当に心配しているな。と思うことは出来ますが、相談者の話からはそんな雰囲気は出てないので、このストーリーの先輩たちは本当に心配していないと思います。
では、先輩たちはなぜこのような対応をするのでしょうか?

それは、単純に『後輩が頑張って成果を上げて、今後自分たちの地位を脅かす存在になったら嫌だから』と言うことになります。
つまり、先輩たちが本当に心配していたのは、後輩ではなく
【自分たちの立場(ポジション・地位)でしょう】
ただこういうパターンの多くが自分の立場を守るという意識はあまりなく、『私たちは本気で心配しているんだ』という認識の方が強いでしょう。
こういうのは現場では形を変えていろんな所で起こっていると思いますが、日本人的思考というものなのでしょうか。学生時代にいじめられっ子がいて、ずっと傍観して止めることはしなかった人たちが、大きな問題に発展して状況確認して話を聞いた時に『私たちはやめた方がいいと思ってたんですが』みたいな発言をするのと似ています。

恐らくこう言う思考が成立している組織は、新人がなかなか育たないという課題を持って、一生懸命やっているのに人手はドンドン減っていくというスパイラルに入っているのではないかな?と思います。

では、どうすればいいの?
って話になると思いますが、これは声をかけるだけではなく実務的なサポートをしてあげるということが大事だと思います。
後輩が何に困っているのか?困っていることをまず知るところからスタートして、困っているところが解決することをキャリアのある先輩が教えてあげる。
これだけのことなんですが、意外とこれが出来る先輩はあまりいません。
なぜなら、そもそもそこまでコミュニケーションを取っている人がいない。業務的なコミュニケーションなら、問題に気づいたとしてもそこまでサポートしようと言う意識にはならない。むしろ、自分の残業時間の方が気になって仕方がないという心情になるでしょう。(実際は、こういう人との関わりの中で、自分が人の成長に携わったって言うことが仕事のやり甲斐だったりもしますが、それはそのうち書いてみたいと思います。)

誰かの『ため』は、一歩間違えたら誰かの『せい』になる

私はこれは結構好きな言葉で、そうならないように自分への戒めにしています。
誰かのためにと一生懸命頑張ることはいいことですが、頑張った結果が思わぬ不幸な状態(予期せぬ事態)を引き起こした時、ついついその人のせいにしてしまうことはないでしょうか?
是非、過去の出来事も振り返ってください。

誰かのために一生懸命頑張ることは素晴らしいですし、その結果上手くいけば良いですが、上手くいかないことの方が多いものです。その時についつい人のせいにするのではなく、結果ではなくまずやった過程を認めれるといいですよね。
結果だけに目がいくと、どうしても善か悪かで判断しないといけなくなってしまいます。上手くいかなかった時に、また気持ちを改めて挑戦出来れば問題はないですが、人間は感情的な生き物ですから、感情に引っ張られることがあるということは知っておいた方がいいですね。

と言うことで、いかがだったでしょうか?
心配していると言う何気ない一言を取り上げさせて頂きましたが、やはり自分が関わる人間とはコミュニケーションをしっかり取って、その人のことを理解しておくことが大切だと思います。信頼関係があればどんなことも結果が上手くいってもいかなくても、悪くなることはないですから。さらにまとめると、自分自身がやっていること(言動・行動)に【責任感】を持っているかどうか?と言うことですね。
最近は、上に立つ人がなかなか責任の取り方を知らないようで、モヤモヤする問題がたくさん起こっています。自分自身が責任感ということを意識して全ての物事に取り組むことで、全然違う世界を見えるようになると思います。
あなたの明日がちょっとでも良くなりますように。

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