まごち

30代。大阪在住。夫と2人暮らしで、主婦と日本語教師をしています。忘れたくないことや、…

まごち

30代。大阪在住。夫と2人暮らしで、主婦と日本語教師をしています。忘れたくないことや、何かの感想、日本語教師のことなどを書いています。

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独学で一発合格!

8月から本格的に勉強を始めて、試験に合格しました。 2021年の試験に独学で合格し、現在は日本語教師の仕事をしています。大学で日本語を専攻していたわけではなく、養成講座の受講も無しの、知識ぜろ状態から始めました。 どうやって勉強すればいいか分からず、当時は何度も勉強方法をネットで検索していたので、私と同じような人がいれば、、、!と思い、自分のやってきたことや、参考にしたものを細かく記録しました。ながーい記事となりますが、受験を控えている方の気が楽になれば嬉しいです。 今

    • 楽しい帰省

      結婚を機に30年住んだ福岡を離れ、大阪へ引っ越しました。1年に数回、地元に帰省しています。帰省の楽しみはたくさんあります。 1つめ。慣れしたんだ街の中にいられること。空気も匂いも違うように感じる。 2つめ。両親や、兄、祖母など。家族と一緒に食事ができること。昔は当たり前だったことだけど、噛み締めたいほどの幸せがある。 そして3つめ。友だちと会って話せること。子どもの時に戻るみたいに、力が抜けて。楽しいと安心でいっぱいになる。あたたかい時間。 大阪での日常の中では叶わな

      • 飛行機雲

        授業が終わって、夕方の5時ごろのことです。 とてもきれいな夕暮れの中に、飛行機雲が出ていました。 綺麗だな。。。と思うと同時に、その空をスマホで撮影している学生さんが2~3人ほどいることに気づきました。 その背中越しに見る夕暮れは、ぐっとくるものがありました。 「綺麗だね。」 「はい。とても綺麗です。」 国も、年齢も、立場も全然ちがう。なのに、同じものを「美しい」と思える。それが、とても嬉しかったです。 日々の中で、誰かと自分が同じような気持ちを持っていることを知れ

        • 学生さんを泣かせちゃった

          先日、学校は秋休みに入る直前で、期末テストがありました。テストの日の先生の仕事は、テスト監督です。 テスト前の説明や質問対応、カンニングのチェックなど。 このテストでのカンニングが、問題になりました。 いつも授業を担当しているクラスの試験監督であったため、学生さんのことも、どんなクラスなのかもよく知っています。 普段の授業の小テストでもカンニングは多いクラスなので、注意して様子を見ていました。 すると。 明らかに隣を見ている学生を発見。初めは気のせいかもしれないし、確

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        独学で一発合格!

          明日から新年度の授業スタート!

          日本語教師をしています。まだまだ新米で、先生歴はもうすぐ1年経つところ。 座学の勉強で資格取得後、非常勤で先生をスタートしました。 手探りでがんばってきた自分を多いに誉めたい!誇らしい! だけどね、もうちょっと前に進みたい。 昨年度は「なんとかこなす」を繰り返す日々でした。今年度は、「分かる授業、楽しい授業とは?を考えて近づこうとする」が目標です。 3月の卒業式の時、学生さんにサプライズでもらった色紙がすごく嬉しかったのですが。先生は優しい、かわいい(ありがとう)、感

          明日から新年度の授業スタート!

          生きてるだけで、愛。 本谷有希子

          本谷有希子さんの「生きてるだけで、愛。」の感想です。 あらすじ 感想 たまに、重たい話を体の中に入れたくなることがあります。 なんだかすごく、落ち着きます。 全ての力を抜いて、ゆっくり底の方まで沈んでいく感覚が心地よくて。 暗くて重たい話なのに、読み終えるとすっきりした気持ちで、不思議と気持ちが軽くなっていました。   鬱と躁を繰り返し、過眠の症状の為に、日中を布団の中で過ごす寧子(やすこ)。本当は起きて、働いて。多くの人が送っているような生活がしたいし、他人に

          生きてるだけで、愛。 本谷有希子

          そしてバトンは渡された 瀬尾まいこ

          瀬尾さんのファンです。会ったことも話したこともないけれど、小説を通して私に色んなことを教えてくれた、とても大切な人です。本屋大賞を受賞したこの作品の感想を書きます。3回は読んだかな。こんなに好きな本に出会えてうれしいです。 同じように、この本が好きな方や瀬尾まいこファンが読んで、「そうそうそう!!」と共感してくれたら嬉しいです。 「そして、バトンは渡された」 感想文家族が変わっていった。子どもの頃にそんな体験をしたら、傷ついて、適応なんてできなくて。どこかで躓いてしまうよ

          そしてバトンは渡された 瀬尾まいこ

          夜明けのすべて 瀬尾 まいこ

          好きな作家さんは?と聞かれた時の答えはいつも、ずっと、瀬尾まいこさんです。 激しい展開はないのに、最初から最後までおもしろい、いつまでも物語が続いてほしい、と思う本を書いてくださいます。 わたしも病気で悩んでいた時期があったので、共感してもらえるような気持ちになって、自分の中で、宙に浮いていた虚しさが溶けていくような安堵感がありました。 何をしたって、どうしようもない。何も助けにはなってくれない。だけど、どうにかしたい。しないといけないのに。 小さな部屋の中で、パワー

          夜明けのすべて 瀬尾 まいこ

          ビキナーズラック 阿波野巧也

          雨上がりの外は澄んでいて、気持ちよかったり心細かったりする。 うまく行かなったことだって、自分だけの大切なもの。 なんでもない時に襲ってくる寂しさ。 自分と同じ瞬間に多くの人が生活しているという事実に気づかされて、ほっとするような、果てしなく感じるような。 大事なものを大事にしようとしない、どうしようもない自分がいること。 初めて短歌集を読みました。昔、図書館で詩集を借りたことはありましたが、固い印象があり、なんとなく興味が薄れて最後までは読めませんでした。 今回

          ビキナーズラック 阿波野巧也

          滅びの前のシャングリラ 凪良ゆう

          通常、起こりえないような設定の小説でした。だけど、登場人物の心情は、共感できるものや尊敬できるものがあって。どうなるの?どう思うの?どうするの?と夢中になって読み進めました。 滅びを目の前に、スーパーヒーローが地球を助けてくれるわけでも、どんでん返しが起こるわけでもありません。 クライマックスに向かって、登場人物のさえない人生が、急に光輝くわけでもありません。 着実に、滅びに向かっていきます。 だけど、気持ちは変わっていく。それぞれに想う、「幸せ」に本気で、手を伸ばし

          滅びの前のシャングリラ 凪良ゆう

          麦本三歩の好きなもの 住野よる

          大阪で買った初めての本。ほっこりした気持ちになりたくて、この本を選びました。おっちょこちょいな主人公、麦本三歩(むぎもと さんぽ)の日々の物語です。 主人公である三歩の1つ1つの体の動きや、心の動き、頭の中でのつぶやきが、細かく書かれています。どう感じて、どう考えて、どう判断し、言葉を発したのか、体が動いたのか。読んでいると、三歩の体に入ったような錯覚に陥ります。 また、少し前の自分を思い出しました。三歩の日々と昔の自分が重なって。会社員として働き、一人暮らしを謳歌してい

          麦本三歩の好きなもの 住野よる

          花束みたいな恋をした

          観てきました! タイトルから好きです。恋を花束に例えるなんて。素敵ですよね。 主演の有村架純ちゃんの声や、ていねいな女性らしい仕草も好き。 脚本は坂元裕二さん。 好きだった、と思う映画やドラマの脚本はこの方が担当されることが多かったので、とてもわくわくしました。 映画は期待を超えて、とても面白かったです。大きな展開があるわけでなく、穏やかで地味な毎日のなかにある煌めきをとらえていて。心あたたまりました。映像を観ているけれど、言葉が多いからか、その言葉が素敵だからか。本のペ

          花束みたいな恋をした

          さがしもの 角田光代

          久しぶりに、心に残る本に出逢えました。私は本を探す時、作品名・装丁がその時の気分にはまるか、最初の1ページを読んでみて、もっと続きを読みたいと思うか、という箇所に注目して選んでいます。 自分にピッタリくる本に出会えるまで、本屋内をゆらゆらと、静かに巡る時間が好きです。 このような方法で、適当に選んでいるので、内容は自分が想像していたものと違うこともよくあります。それだけに、好きだった!と思える本に出逢うと、自分の為に書かれた本だ!と思いたくなるほど感激します。今回の本は、ま

          さがしもの 角田光代

          流浪の月 凪良ゆう

          今年の本屋大賞を受賞した(2020/4/27発表)作品。TSUTAYAに存在感いっぱいに陳列されていた美しい装丁の本に思わず手が伸びました。 最初のページを読むと、穏やかな物語が始まっていく予感があり、装丁が好きだったこともあり、すぐに購入を決めました。 家に帰り、読み始めると。穏やかなのは最初の部分だけで 想像とは違う物語でしたが、とても惹き込まれました。 ※あらすじは 〈私の言葉〉 +〈本〉 から。 読み終えて、「好き」な作品とは言い難かったです。読んでいる間中

          流浪の月 凪良ゆう

          冷静と情熱の間  江國香織

          恋愛小説が苦手だった私が、とてもはまってしまった本です。 恋愛がうまくいかないことが多かった私には、素敵な話だと、落ち込んでしまうので恋愛小説は嫌煙していました。                               読んでみようとはしても、途中で苦しくなって読み進めることを辞めてしまうことが多かったです。 この本も恋愛小説ですが、仲のいい先輩が「おすすめだよ」と、プレゼントしてくださり、とりあえず読んでみようと思えたので読む機会に恵まれました。本を贈っていただける

          冷静と情熱の間  江國香織