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中国から帰ってきました

実は先日中国から日本に帰ってきました。自主隔離含めしばらく休んでまた10月中旬から新しい勤務地(まだどこかわかりません)で働き始めます。

今回はせっかくなので戻る前の中国(主に青島)と帰ってくる際の手続や所感について書きたいと思います。

今の中国(主に青島)

現在中国の新型コロナウィルスの新規感染者数は人口14億人に対して毎日の新規感染者数は数十人程度、海外から入国してきた人を除けば片手で数えられる程度です。

よく、「中国は感染者数を隠しているんだろう?」といった噂を日本の方から聞きますし、これから日本に住んでいる人たちに会うと度々聞かれそうですが、私はあまりそうは思っていません。詳しくは私の前回の記事をご参照ください。

そんな現在の中国(ここでは特に青島かつ私が日本に帰ってくるより前)の暮らしですが、①建物(オフィスビル、ショッピングモール、工場等)に入る時はまだまだ健康コードの提示、マスクの着用を求められるところが多い②外を歩いている時はマスクをしていない人も多い(日中は半々、夜はマスクしてない人がほとんどという個人的印象)③飲食店等は(夜の街含め)ほぼ平常運転(但し出張者等で持っている日本料理屋のような飲食店等は来客少なめ)みたいな感じです。帰国の際に上海に一泊だけ滞在しましたが、話を聞くのと散歩した感じ大体同じような感じでしょうか。

話が逸れますが、色々なおじさん(おじさんと書きましたがいわゆる日本の大きな企業の現地法人社長等)に話を聞くと、ビジネスとしても中国はだいぶ戻ってきているようで、逆に他の欧米、日本等が大きく落ち込んでいる中で期待の星としてのプレッシャーが半端ないとか。

そんなこんなで上海浦東空港から成田空港へ帰ってきました。

上海浦東空港

まず、国際線のターミナルにほとんど人がいない。店がやってない。当日の写真ではありませんが、こんな感じです。

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空港の雇用は相当失われていそうですね。全日空の成田便のある日はその他に中華系航空会社の成田便、に加えて香港便、マカオ便があるようでした。その他の都市に向かう便は違う日なんですかね。

基本的に飛行機自体予約がパンパンなので2ヶ月前くらいに予約しないと乗れない上に、日本に帰ったら次いつ中国に戻れるかわからない状況なんですが、中には何人かの知り合い同士で乗っているような人もいました。

通常であれば並んで待っている人も多い搭乗口ですが、「ソーシャルディスタンスの確保をお願いします」といったカードを持った係員の方が立っていることもあり、搭乗口のまわりにみんなで一定の距離を保ちながらバラバラ立って待っている感じです。立っている人はソーシャルディスタンスを要求されているのに、座っている人は席の間隔もあけずにぎっしり座ってました。(まあ、今の中国では普通の状況です)

搭乗の順番は密にならないようにか、ビジネスクラスだから先、とかというよりはエコノミークラスは奥の席から(これは通常通り?)、ビジネスクラスもエコノミークラスと同じタイミングで少しずつ入っていくような感じでした。

飛行機の中

色々あってビジネスに乗って帰ってきたのですが、サービス自体は通常時と変わらないように感じました。食事、飲み物も通常通りみたいです。CAさんはマスク手袋、乗客は一応マスク着用です。

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飛行機の中ではこんな調査票、質問票を2枚書かされます。到着後に使うようです。

成田空港−検査の準備

成田空港に到着すると、一列になって案内されるがままに道を進んでいきます。途中、こんな感じで椅子が二列に並んでいて、座るように指示されます。

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何故座らされたのかわからないレベルの時間で再び立つように指示され(準備に時間がかかることもあるんですかね)、また並びます。

並んだ先には二人の係の方が座って待っており、調査表を確認されます。ここで記載の不備がないかをチェックされます。

その後また少し歩くと検査キットを渡されます。この時は渡す人と確認する人で係の人は2名です。検査は唾液による検査です。ここで取り違え防止、検査結果発表のための番号が発行されます。番号は(その日の最初の人から順に?)1からナンバリングされるようで、私は320番でした。

成田空港−検査

検査キットは採血の容器とほぼ同じ形で、上部から唾液を入れるスタイルです。尿検査のように線が書いてあってそこの線を上回る量の唾液を採取するように指示されます。

唾液を出す場所は密を回避するために投票所のように仕切られていて、入ると目の前の壁にはレモンと梅干しの写真が掲示されています。これを見て唾液を出してください、ということらしいです。

ここで注意が必要なのは歯茎の弱い方です。歯茎の弱い方は一生懸命唾液を出そうとすると歯茎から出血して唾液に血が混じってしまうことがあります。血が混じると正しく検査できないので規定量よりも多くの唾液を提出するように要請されます。

それでもあまりに血が多いと唾液検査は断念となり、別場所で綿棒を鼻に突っ込む検査となります。私は帰国前の送別会ラッシュによる疲労もあってか、最終的にこの検査になりました。この時は「鼻の検査は検体数が少ないから早く結果出るかなー」とか呑気に考えていましたが、それが間違いだと気付くのは後になってからでした...

成田空港−検査後

検査が終わると待機場所へ移動します。

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待機場所ではまず受付をして自分の待機場所が指定されます。受付の係の方は一人です。Aのエリアの椅子はコンセントがありますが、Bのエリアの椅子はコンセントがない等、待機場所に多少の優劣があります。これは完全に運みたいです。(ちなみに私はコンセントのあるAでした。)

受付が終わるとまた別のカウンターで調査票等が回収されます。4名くらいの係の方がカウンターの向こうにいて空いたところから順番に入っていきます。ここでは、保健所から連絡があるかもしれないこと、帰国後の健康状態確認について保健所からの電話確認にするか、厚労省のLINEアカウントでの確認にするかなどを選びます。

それが終わるとまた別のカウンターに移動して最後の説明を受けます。ここにも3名程度の係の方がいて空いたところから順番に入って行って説明を聞きます。帰国後自分がどこに滞在するかを申告した上で、その際の注事項等の説明を受けます。私は自主隔離場所を自宅としたのですが、同期間中も最低限の買い物のためにコンビニ、スーパー等へ行くことはOKみたいです。

上記諸々を終えるといよいよ結果待ちです。それぞれのカウンターで「1時間くらいで終わりますが、最大2時間くらいかかるかもしれません。」と説明を受けました。

検査キットをもらった順番に番号をもらい、ほぼ番号順に検査を受けるのですが、検査結果が出るのは番号順とは限らずまちまちです。

早い人は30〜45分くらいで呼ばれるようです。他方、小さなお子さんは採取できる量が少なく時間がかかるようです。

そしてそれと同じく時間がかかるのが、「綿棒を鼻に突っ込む検査」で実施した人(つまり私)です。

他の人がどんどん呼ばれていく中で、私を含めたごく少数の人たちだけが取り残されていきます。

中には、待ちきれず番号を呼ぶ係の方に「まだなのか!?いつまでかかるんだ?」と詰め寄っている人もいました。そしてその人も、話を聞くに「綿棒を鼻に突っ込む検査」で実施した人だったようです。

そんなこんなで結局「綿棒を鼻に突っ込む検査」の人たちは私を含めて2時間近く待たされた後、全員無事番号が呼ばれて帰路に向かっていきました。

陰性が証明されるとこんな書類がもらえます。

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帰りは「新型コロナウィルス感染対策を行ったハイヤー」で帰ったのですが、運転手+1名(添乗員、案内係?)のうち+1名がマスクをしておらず「これが『新型コロナウィルス感染対策を行ったハイヤー』なのか?」と思いながら帰りました。

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