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茨城県で外免切替

高校を卒業してすぐに渡米(1997年)し、その後2020年1月まで20年以上アメリカで暮らしていたため自動車免許はアメリカで取得しました。毎年、休暇で日本に帰ってくる際には、AAA(日本でいうJAFのような団体)で発行してもらった国際免許で運転していました。しかし、本帰国、しかも茨城で暮らすとなればすぐに日本の自動車免許に書き換える必要があります。本帰国前の2019年の夏に一時帰国した際に水戸の免許センターまで行って免許を切り替えたときの体験を、もしかしたらだれかの参考になればと思い書き残します。

外国の運転免許証を日本の免許証に切り替えることを「外免切替」とか「外免切り替え」と呼びます。ググって頂ければ、意外にも結構な情報が出てきます。ただ、その多くは東京や大阪といった大都市の情報で、茨城の情報は残念ながらありませんでした。

私が運転免許取得を初めて取得したのは、1999年夏です(インディアナ州テレホート)。もう20年以上の運転歴はあるものの、日本での運転免許取得歴はなし。当然、自動車教習所に通ったことなく、運転は完全に自己流です。

これまで一時帰国の度に何度も外免切替をしようかと思ったことはありましたが、「一時帰国」のステータスでは無理だと勝手に思い込んでいました。よく調べてみると海外転出をしたまま(住民表を入れていなくても)書き換えは可能だったんです。もっと早くにしておけば、今頃ゴールド免許だったはずです。

「外免切替」の受験資格は、いたってシンプルです。

(1)、外国の免許証を所持していること。
(2)、(1)の免許証を取得した国に通算3か月(90日)以上滞在していたこと。

滞在歴はパスポートの出入国スタンプでチェックされるので、帰国の際には入国審査官にスタンプを忘れずに押してもらうようにしましょう。※現在、成田は入国の際、自動化ゲートになってしまっているので、入国審査官にお願いしないと帰国のスタンプがパスポートにもらえません。

上記の条件を満たしていることを確認したら受験に必要書類を集めます。

1.外国の免許証(私が、外免切り替えをした茨城県警免許センターのページには、古い物もすべてと書かれていたので、とりあえずすぐに見つかったここ10年の免許証すべてを持っていきました。)

2.外国の免許証の翻訳文。
日本に帰国したらまず免許の翻訳を用意します。免許の翻訳は、大使館もしくは日本自動車連盟(JAF)で翻訳されたものでないと受理してもらえません。
私は、JAFを利用しましたが、翻訳料は3000円でした。通常、翻訳は1時間ほどで出来るそうですが、郵送してもらったのでさらに送料+手数料で500円を払いました。※2020年12月現在、コロナで対応が変わっているようなので、事前に問い合わせるようにしてください。

3.パスポート
3か月以上の滞在が証明できれば良いのですが、念のために既に失効している過去のパスポートも全てを持って行きました。

4.住民票
受験時、まだ一時帰国の為、住民票の代わりに戸籍抄本(450円)を提出しました。

5.(居住証明書)
住民票がある人は必要ありません。私のように一時帰国中で住民票がない場合に限り、茨城県警免許センターのホームページから専用のフォームをダウンロードして印刷、居住を証明してくれる人に署名をしてもらう必要があります。私は、実家に滞在していたので、父に署名してもらったものを提出しました。

6.証明写真
横3センチメートル×縦2.4センチメートルが2枚。
近所の証明写真機を利用。3センチメートル×2.5センチメートルの物を選び、少し小さめに切ってあげれば大丈夫です。私が使用した証明写真機は800円でしたが、もう少し安い機種もあるようです。

7.国際免許証
必須ではなく、オプションですが私は実家から茨城免許センターのある水戸まで片道1時間30分を運転するのに必要だったため、帰国前にAAAで取得しました。

準備する書類は以上です。

書類がそろったら、県庁水戸にある茨城県警免許センターに行くのですが、こちらのセンターは車なしではとても行くのに時間がかかるとても不便な立地にあります。公共交通を利用していく場合には、水戸駅からバスで40分ほどかかるらしいです。

ただかなり大きな駐車場があり停める場所に困るということがないのは、車で行く人には助かります。

各免許センターで少しやり方が異なるようなので、こちらでは茨城の免許センターでの手順を紹介します。

茨城県警免許センターの外免切り替えの受付は、平日の午前9時から10時の1時間のみです。私のように遠方から行く人は、午前10時までに受付が済ませられるように時間にかなり余裕をもっていくことをオススメします。

茨城免許センター②

免許センターに到着したら、受付14番の外免切り替え専用の窓口で、(1)申請書、(2)受験票、(3)質問票を受け取り、記入します。

必要書類の記入が終わったら、向かいの窓口で2550円の収入証紙を購入して再び14番窓口へ行きます。

必要な書類がそろっていることが確認されると、呼ばれるまで近くのベンチで待つように促されます。

後で分かったことなのですが、茨城の免許センターは外免切り替えの担当者が少なく、9時から10時の間に来た全ての受験者の書類がそろった段階で次のステップに進むので、9時ぴったりに行ってもより待たされるだけなので10時少し前に行ったほうのが待ち時間は短く済みそうです。

きちんと説明もないまま、ひたすら待ち続け、次に呼ばれたのは2時間後の午前11時でした。
6番窓口に促され、そこでどのような方法で免許を取得したのかを警察の担当者に聞かれます。5分程度の簡単な質問です。

その後また呼ばれるまで待つように促されます。茨城での外免切り替えは、とにかく待ちます。

午前11時30分過ぎ、ようやく外免切り替えの受験者全員が担当官2名に呼ばれ、小さな教室へ連れていかれ筆記試験を受けます。

10問中7問正解で合格という実に簡単なものです。

20名近くいた受験者のうち、3,4名ほど合格出来なかったものがいますが、日本人なら勉強しなくても常識で合格出来るレベルです。

どんな問題が出ていたかいくつか紹介します。

1. 黄色信号、周りに気を付け進んでよい。正 or 誤
2. 右車線は追い越しをする車の為に開けておく 正or 誤
3. 子供が一人で歩いている際には道路を渡れるように徐行する 正 or 誤

筆記試験は、終わった者から退出が許されていました。試験を終えた受験者は、再びロビーで指示があるまで待ちます。20分ほど待つと試験管が出てきて、まずは筆記試験をパス出来なかった人たちが呼びれます。(筆記試験にパスできなかった人たちは、この日はこれで終了になります)。その後、しばらくして合格者は試験官に別の場所に連れていかれ、視力検査と色盲の検査を受けます。

視力検査に問題がなければ、技術試験の待合室に連れていかれ午後のスケジュールについて簡単な説明を受けます。その際にコース表も見せてもらえます。(※写真を撮っても良いということなので、写真に撮りコースを昼休み中にしっかり頭の中に入れておきました。試験中は、教官が次に曲がる際など教えてくれますが、あらかじめ知っている方のが絶対にうまく行くと思います。)

技能試験は午後からで、昼休みの為一度解散。午後12時から午前12時50分までは、(昼休みで)技術試験は行われておらずコースは車が走っていないので、コースを実際に歩いて確認することも許されています。私もS字とクランクのところだけ幅を知る為に歩いてチェックしました。

茨城免許センター③

午後1時に再び待合い室に集合し、教官から再度、注意点を伝えられます。外免切り替え用のコースは2つで、この日はAコース(上の写真)でした。
外免切り替えの技術試験は、通常の技術試験とはかなり異なり、シンプルで普通に運転出来れば、特に難しいものではありません。縦列駐車や車庫入れなどもありません。通常の運転+S字とクランクと思って頂ければよいと思います。

技術試験は教官に呼ばれた順で行われていきます。自分の番の1つ前で、後部座席に乗るので、その際に最終的な確認をします。

以下は技能試験の注意点です。

直線では、40キロ出すように指示されます。きちんとスピードメーターを確認しながら40キロ出すようにしてください。それほど長いストレートではないので、怖がっていると40キロに到達する前にコーナーに入ってしまいます。

徐行のサインがあれば10キロ以下にスピードを落とす。

車線変更の際は、ウィンカーを出してから、しっかりと顔を曲がる方向へ向けて目視(※サイドミラーだけを目で確認は減点対象にされます)します。

ウィンカーは、少し早めに出した方のが良いです。

一時停止線ではきちんと停止。そろそろ動いていると減点の対象になります。

坂道にある警笛のサインも見逃してはいけません。警笛のサインを見つけたら、クラクションをプッとしっかり鳴らします。

S字とクランクは、脱輪してしまった場合は、一度リバースしてやり直せば試験が続行できますが、リバースせずそのまま続けるとその場で試験が中止にされてしまうようです。

Youtubeで「外免切替 技能試験」のキーワードで検索すると、けっこうな数の動画が見つかります。どれもかなり丁寧に説明されているので、免許センターに行く前に何度か見ておくと良いでしょう。教習所の現役教官が作成しているものも沢山あります。

外免切り替えにかかる費用
外免切り替え 1発で合格の場合の費用
• JAF 翻訳文+送料 ¥3500
• AAA 国際免許 $20 (≒¥2167)
• 戸籍抄本 ¥450
• 証明写真 ¥800
• 免許センター 試験料 ¥2550
• 免許センター 申請料 ¥2050
合計¥11517

国際免許は必須ではないのと、JAFの手数料も1時間待てれば送料は払わないので済むので1万円以下で免許を取得することが可能です。

合格後にもらえる免許ですが、初心者と同じで緑の免許です(涙)。ただ裏面の備考欄に初心者標識免除と書かれているので若葉マーク🔰は付けなくて大丈夫です。



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